【感想】たった1日で声まで良くなる話し方の教科書

魚住りえ / 東洋経済新報社
(58件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
6
30
13
0
1
  • プレゼン本番でうまく説明できなかった。。という経験をした方にオススメ!

    声の使い方だけでなく、話し方そのものまでカバーされています。
    筆者が学生時代に自分の声を聞いて「あまりの汚い声に打ちのめされてしまった」経験があるからこそ、どのように声や話し方を磨くことができるのかが実践的に説明されています。

    会社のプレゼンくらいなら、ここに書かれていることのいくつかを試すだけでも十分自分でも違いに気付くことができます。
    特にプレゼンのシーン別の話し方が役に立つので、近々プレゼンを控えてるならまず1つでも試してみることをオススメします!
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    投稿日:2016.07.17

ブクログレビュー

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  • すいびょう

    すいびょう

    【まとめ】
    1 魚住式メソッド3つの柱
    ●声
    声の出し方、高低を変えることによって、その場に最もふさわしく、効果的な伝え方をすることができる。
    誰でも「新しい声」「聞き取りやすい声」を手に入れることは可能。滑舌をよくすることも可能。声を変えるだけで、あなたの話は段違いに聞きやすくなる。

    ●話し方
    話し方というと、一般的には「どんなことを話すか」を教えると思うが、魚住式メソッドではこれを「音の高さ&スピード」「抑揚のつけ方」という観点から教えている。音の高さ&スピード、そして抑揚を使いこなすことによって、人に訴えかける力は絶大なものになるからだ。

    ●会話のコツ
    「会話のコツ」も「話し方」の一種だが、こちらはコミュニケーションにフォーカスしたもの。
    初対面の相手とうまく話すコツや、ちょっと気まずい状態からの挽回方法、上手な謝り方、気になる相手といい雰囲気になるためのとっておきの会話術など。知っておくかどうかで、会話はまったく違ってくるはず。

    魚住式メソッドの特徴は「話す内容」ではなく「声」や「表現方法」に特化していることだ。


    2 3つの柱その1:声
    コツは、シチュエーションによって声を変えていくこと。
    いい声を出すためには、
    ①肺にたっぷりと空気を入れる
    ②口をきちんと開けて、きちんと共鳴させる
    ③舌や顔の筋肉を巧みに動かすことで、滑舌良く言葉を発する

    ①…腹式呼吸をする。口からふぅ〜と息を吐きながら、お腹をゆっくりと凹ませていく。息を吐き切り、腹筋をギリギリまで縮める。その後鼻から息を一気に吸い込み、お腹をゆるめるのと同時に腹筋を使って、わざとお腹をふくらませる。(最初は仰向けで寝たままやると簡単)
    とにかく腹式呼吸を体に覚え込ませよう。
    ※アドバンスドトレーニング
    肩幅程度に足を広げ、お腹に軽く手を当てて立つ。腹式呼吸で膨らませたお腹を少しずつ凹ませながら、「アーーー」とできるだけ大きく声を出し、できるだけ長く伸ばす。

    長音トレーニングの要領でお腹に手を当てて、今度は少し短めに「アー、エー、 イー、ウー、エー、オー、アー、オー」と声を出す。このとき、腹筋をきちんと使って、一音ごとにお腹をリズムよくバウンドさせるように息を吐き発声する。ア行からワ行まで、この要領で行う。

    ②…鼻先に指を当てて、あなたの「一番聞き取りやすい声」を見つける。
    のどに指を添えて、あなたの「一番いい低い声」を見つける。
    てのひらを頭に添えて、あなたの「一番いい高い声」を見つける。

    ③…口の周りの筋肉をほぐして動きやすくしたり適切に使ったりすることで、滑舌は見違えるように改善される。舌のストレッチ、唇周りの柔軟、基本の口の形、変顔エクササイズをして顔をほぐす。

    滑舌アドバンスドトレーニング(カウント腹筋
    法)
    座る、立つなど体勢はお好みで。お腹に手を当てて、「イチッ、ニッ、サンッ、シッ、ゴッ……ジュウッ」と1から10まで大きな声でカウントする。その際、カウントと同時に思いきりお腹を引っ込めて空気を一気に押し出し、即座にゆるめる。この動きを瞬発的に行う。1〜10までのカウントを合計3セット、休みを入れずに連続で。お腹を確実にバウンドさせながらカウントすること。


    3 3つの柱その2:話し方
    声の高さとスピードを操ろう。
    人前では話すときは高い声で注目を集める。逆に、ゆったり感を与えたいときは低い声、低いテンションで。
    「高い声×ゆっくり」…やさしく大らかな印象になる
    「高い声×速く」…元気で明るい印象になる
    「低い声×ゆっくり」…落ち着いた印象になる
    「低い声×速く」…仕事ができる印象になる

    上達への第一歩は自分が「こんな話し方になりたい」というロールモデルを見つけ、「マネをする」こと。ロールモデルの会話やスピーチを録音して何度も聞く。

    明るい印象を持たれるためには、笑みをつくって話す。笑みを作れば自然と優しく明るい印象になる。まずは「口角を上げて横に開く」を意識する。自然と好印象になる。
    一方で、喉から声を発するイメージで声を出すと自然と低くなり、落ち着いた印象を与える。

    ●朗読
    朗読によって、強調、抑揚、メリハリを身に着け、人の心を動かす話し方ができる。
    朗読のトレーニングをしていると、それだけで「会話」も段違いに上達する。なぜか言葉がスラスラと出てくるようになるのだ。
    会話において「その場に応じた言葉が出てこない」「当意即妙な受け答えができない」という悩みをよく聞く。会話というのは言葉のキャッチボールであるため、「言葉の反射神経」みたいなものが必要になってくる。これが「朗読」によって劇的に改善するのだ。

    ・ウォーミングアップ
    ①お腹にグッと力を入れながら読む。自分のお腹を、「空気を押し出して音を出すアコーディオンの蛇腹」だとイメージしよう
    ②声量はなるべく大きいままキープ
    ③言葉に集中する。言い間違えない
    ④口をしっかりと開け、ハキハキと読む
    ⑤スピードを一定にして読む

    ・原稿読み
    まず黙読→音読→朗読の順に原稿の意味を紐解いていく。強調したい部分、聞き流してもらってもいい部分を分ける。次に、強調したい言葉やフレーズに合わせて抑揚をつける。
    抑揚の付け方は、
    ①高めの声を出す
    ②前後に比べてゆっくり話す
    ③直前に軽く間をとる
    ④強く発音する
    ⑤声色を付ける

    また、朗読はかならず録音して何度も聞きかえそう。


    4 3つの柱その3:会話のコツ
    ・相づちは、あえて声を出さずにだまってうなずく
    ・話を盛り上げるには、相手が「はい」「いいえ」で答えない質問をする。
    ・自分が知っていることでも、わざと知らないふりをして相手に話してもらう。
    ・話すときに上半身を揺らさない。会話の船酔いのクセは治そう。
    ・話にえー、あのー、えっと、といったつなぎ言葉をつけない。会話からえーのプレースを消すだけで、理知的で落ち着いた印章が増す。
    →次の文章へと移るとき、「えー」といいそうになったら即、口を閉じて我慢する。
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    投稿日:2024.05.15

  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    いやだいやだと子どもの頃からずーっと思っていた自分の声。滑舌も悪い。尻切れトンボ。いよいよ、妻にも声が届かなくなった。低音難聴?なにそれ。
    声って自信に直結していると思う。「え?」と聞き直されるたびに1%削れる。

    ええ声になりたい!
    Audibleのように朗読がうまくなりたい!
    子どもに読み聞かせたいなんてのは口実で、それを練習台にして最終的には人にモテたい!

    ようやく重い腰を上げて選んだ理由は、Audibleでピックアップされていたから。あるあるな大げさタイトルだけど、中身はタイトで参考になる。
    読み始めはやること多すぎに感じたが、必要なことだけに絞っていくと残すは朗読の練習量だけになる。
    黙読→音読→朗読→録音→再生は、地獄の作業ながら確かに効果あり。

    さあ、モテ…情感たっぷりに読み語りするぞ!
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    投稿日:2024.01.17

  • Soralib

    Soralib

    滑舌を良くする方法、声の出し方、話すスピードと声の高さによる印象操作など、いろんな場面で役に立ちそうな情報が詰まっていた。
    話し方の基本を知りたい、という人にはピッタリ。
    しかも、わかりやすい絵と簡潔な文章のおかげでわかりやすく、実践しやすい。

    ただし、あくまで基礎的なことが中心のため、ある程度話すのが上手い人には物足りないかも。
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    投稿日:2022.02.25

  • katotake

    katotake

    どんなことを話すかよりも、どんな話し方をするかが重要。プレゼンテーションコーチのマーティンニューマンの言葉。
    声を変えれば印象が変わり、話し方を変えれば人生が変わる。
    話すことはスポーツと同じ。

    い声を出すためのポイント
    肺にたっぷり空気を入れる。たっぷりと吐き出す。
    口をきちんと開け、きちんと共鳴させる。
    舌や顔の筋肉を動かし、滑舌よく言葉を発する。

    腹式呼吸を意識する。

    大勢の前では高い声で話すと、注目を集めやすい。
    電話ではいつもより低い声で話すと相手が疲れない。
    話し方のイメージは声の高さとスピードの掛け合わせで決まる。
    高い声。ゆっくりは優しくおおらか。
    高い声。速くは元気で明るい。
    低い声。ゆっくりは落ち着いた。
    低い声。速くは仕事ができる。
    まずは真似ること。

    口角を上げてしゃべる。は好印象を持たれる。
    早口言葉でウォーミングアップする。
    朗読は話し方を良くするよいトレーニング。

    自分の声を録音して聴くことで、口ぐせが分かり、改善のきっかけになる。

    断る時はきっぱり、明るく。が基本。

    話している最中、体を動かさない。

    一日では無理だとしても日々気をつける。
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    投稿日:2021.09.26

  • musa89

    musa89

    話し方って大事。
    通勤途中の運転中に顔の体操してるのは私です。すれ違う運転手さん、びっくりさせてたらごめんなさい笑
    YouTubeにある朗読も練習してみた。
    言葉も音楽のように、というところがとても印象に残ったし、その通り!と感じた。
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    投稿日:2021.09.05

  • 1551312番目の読書家

    1551312番目の読書家


    得た哲学
    あえいうえおあお をやる。
    プルプルさせる。
    高さ×スピード
    文字を意識して話す。
    自分の声を録音する。
    デートでゆっくり話す。
    キラーフレーズはゆっくりはっきり。


    本書は、元アナウンサーによる声、話し方のメソッドについて、トレーニング方法や具体例が書かれている。

    話し方や、超えの例で芸能人が多く出てきており、本の構成も非常にわかりやすい、流石アナウンサーだと感心した。

    印象に残ったことは、緊張してるときに、緊張してると伝えることで緊張がほぐれる。という事、活用していきたい。
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    投稿日:2021.05.19

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