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池井戸潤 / 小学館 (866件のレビュー)
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総合評価:
竹桜
5
ノン・フィクション小説ではなく完全なるフィクションの娯楽作品です。
TBS(その前にはWOWOWで)ドラマ化されている原作です。 会社経営者として、父親として夫として、そしてロケットへの情熱と夢ある一人として襲い掛かる具難を乗り越え、(非現実的ながら←だからこその)…池井戸作品ならでわの痛快な倍返しが楽しめる作品。 …なのですが、「下町ロケット」と言っても下町の町工場でもなければ、ロケットを打ち上げる話ではなく、ましてやロケット製造と言っても100万点とも言われるロケットの1パーツを作ったに過ぎません。 自分は本作に登場してくる同じ製造業に携わる一人として申し上げますが本作は製造現場の実際を描いたお話ではなく、それどころか製造業者としては内容的には滅茶苦茶というか、滅茶苦茶過ぎです。 原作者本人も現場取材をせずに書いたと言っているそうですが、勘違いというか知らなさ過ぎるというか、ともかく何も知らない人が想像で描かれたんだなぁと呆れ返りました。 勘違いというよりも有り得ない話というか、業界を知らなさ過ぎで、間違い箇所を挙げたらキリがないくらいです。 レビューを拝見してこれが製造業だと思っておられる方がおられますがとんでもない誤解です。 (逆を言えば業界を知らない人には、気にならず御読み頂けるのかもしれませんが…) アンチで書き込みしているのではなく、現実に類似の話としてではなく、あくまでも製造業について何も知らない人が作ったお話として読んで下さい。と申し上げたいのです。 ともかく、この本に書かれている内容が現実の製造業の話ではなく、娯楽作品として読む分には本作はさすが直木賞まで獲った作品だけあって読み物としては大変面白く読み進めるのも苦にならない痛快な娯楽作品です。 (これが製造業の内情のように思われないようにあえて★1つとさせて頂きますが) 娯楽作品としてはお勧め★5つです。 フィクションの娯楽作品としては読んで損をしたと思うことはない作品ですので分かった上でならお勧めできる作品です。続きを読む
投稿日:2015.11.26
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ろこ
続きがあるだと・・?というのをレビューで知った一冊。同名のドラマがあるのは知っていたのですが、なんとすでに続巻もドラマ化しているそう。つまり、本書を読んだだけでは「下町ロケット」を読んだとは言えなさそ…うです。確かにキャラが個性的なので、その先の成長や関係性も見たいと思わされました。また、本書は2010年発売ですがおもしろいことに2024年のロケット業界は本書の世界に似てきていて、むしろ中小企業(ベンチャー企業)が大企業から出資されてロケットをあげようとしたりしている状況です。だから、今読むと、フィクション感というよりむしろ勉強になった印象を受けました。 ■知財の大切さ 前半に出てくる神谷弁護士。この方がいなかったら前半で話が終わっています。中小企業における知財戦略の大切さを感じずにはいられないエピソードでした。ただ、本書でも、長年の顧問弁護士が知財訴訟は得意でなかったりするというのが出てきており、弁護士だからなんでも任せられるいうのでもないんだなと感じました。 近年では、オープンアンドクローズ戦略という言葉もあり、高度になる知財戦略に対応できない中小企業は大企業や海外企業に飲み込まれてしまう可能性もあると感じました。 ■会社をまとめることの難しさ 社長の夢だけを追いかけても社員は食っていけない。でも、社員が安泰になることを考えていてはその仕事はおもしろくない。そして、社員は両方の考えに賛同する人がそれぞれいる。バランスを取らなくてはいけない。なんて難しいんだろう。社長=金持ちなんて思っていましたが、金持ちだけの社長だとうまくいかないでしょうね。 ■町工場の技術力 と言われますが、見る人が見ないとわからないんですよね。。派手な宣伝や広報ができないからこそ、ひょんなことでわかる。それに対して公平な評価をすることの難しさを感じました。(なんとか潰せないか考えてしまうのは本書でもでてきました。そうなってしまうのもわかる気がする) 続きを読む
投稿日:2024.05.13
yuki
技術の話もリアリティがあるが小難しくなく最後まで勢いよく読める。社会人になった今、色々と刺さる部分がある。トノ、好き。
投稿日:2024.05.11
梅
おもしろかったです。すらすら読めます。他に読んだことのある池井戸さんの作品の中では波乱万丈の度合いがマイルドに感じました。
投稿日:2024.05.08
イクロツィル番目の読書家
こういう本に出会えるから本を読むのはやめられない。 こんな現実的で情熱的で胸激アツのストーリー、共に心燃やさずにはいられない。 何を大切にすべきか、何を優先すべきかわからなくなることは往々にある。し…かし選択した答えを正解にするのはなぜこんなにもかっこいい。 「正しいかどうかは、今分かることではない」 この言葉が1番重くずっしりと響いた。 それで良いんだよな。 今、自分を肯定できなくても、何年後かの自分が肯定できるようにしよう。 生き様を教えてくれる、 この本に出会えて良かった。続きを読む
投稿日:2024.05.05
凛
このレビューはネタバレを含みます
池井戸さんの作品を初めて手に取りましたが、全作品読み切りたいと思えるほど惹かれる内容でした。 堅実真面目に仕事と向き合ってきた職人さん達の生き様、悪役側で登場したものの確かな知識と適切な評価力を持つ財前氏の生き様、どちらも格好良く爽快です! 自分の目の前のことをひたすら突き詰めていく彼らを見ていると、こんな仕事をしたいと思ってしまいます…! これはヒットするのも頷けますね
ひかり
池井戸さんの最初に読んだ作品ですが、本当に面白かったです。 最初から最後まで主人公の志がブレずにあってずっと応援していました。かっこいい!
投稿日:2024.05.04
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