【感想】S.I.R.E.N.5　―次世代新生物統合研究特区―

どこかでまた出てきそうだけど

書籍説明と表紙の雰囲気から予想できるとおり、この巻で完結。
いつもの最終決戦パターンで、これまでのキャラが総登場で活躍して盛り上がる。

が、シリーズ全体のバランスから見ると、起・承のペースに比べて転…・結が一度に来たようで、やや慌ただしい。
このシリーズしか読んでいない人には、旧約召喚など、なんのこっちゃ？で終わるのでは。

おそらく、エリスと京花など、どちらかというと学生たちを中心としたS.I.R.E.N.側の人間とバイオテスタたちの物語がメインで、「向こう側」とか大樹（ネクサス）とかは、今回のシリーズでは背景に過ぎないのだろう。
レイレイの話ぐらいはもう少しじっくり描いてほしかった気がする。

夜色はやっぱり一般化してないらしい。銀は灰色に近いものに見えるが。
エルベルトは「エルベルト共鳴」の人だよね？

思ったより少し早く終わってしまったが、エピローグの調子からすると、『世界録』あるいは別の機会に、その後の様子がわかるかも。
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