【感想】きっと、夢にみる 競作集 <怪談実話系>

中島京子, 辻村深月, 朱野帰子, 添田小萩, 小中千昭, 沙木とも子, 内藤了, 淺川継太, 小島水青, 皆川博子, 幽編集部, 東雅夫 / 角川文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 2.6
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  • 想像力を駆使して

    他人に自分の夢や体験を語って聞かせることほど大変なことは無いと思います。その場では全員が大笑いした話でも他人にその状況を聞かせてみるとすごく冷静な反応をされて興醒めなんて事もしばしば。
    そんな難しいことを作家さんたちが言葉を駆使して表現しています。読みながら、この話の何が怖いんだろう?話の筋としてこんなエピソードはいらないのでは?などと首をかしげることはありますが、そこは夢の話、いろんな事が凝縮されて一つの悪夢になっているのかなぁと冷静に読んでしまいました。

    まじかよ!うそだろ?うわぁぁ~ なんて読んだそばから感じる話は少なく、読後その情景や自分が体験したならばと想像すると少し怖くなる。そんな話の集まりです。

    後から気がついたことですが・・・
     実は私、怖い話は好きだけど、子供の頃のように話を聞いただけで震えるような素直さはもう薄れてきているのかもしれないと実感してしまう年齢のようです(怪談締めくくり調)
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    投稿日:2015.08.18

ブクログレビュー

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  • たびにゃんこ

    たびにゃんこ

    10人の作家さんによる夢にまつわる短編集

    怪談実話系という事で
    実際に見た夢の話や夢か現かという話に悪夢を見そうな話など

    不思議な世界感は楽しめます
    えっ?それはどういう事かな?となる話もあります

    投稿日:2021.09.03

  • 蓮

     十人の作家によるアンソロジー。
     怪談実話系と謳っているが、ちょっと作りこみすぎなものが多かった。

    投稿日:2020.09.29

  • takora

    takora

    感想はブログでどうぞ
    http://takotakora.at.webry.info/201703/article_5.html

    投稿日:2017.03.28

  • おじまゆうや

    おじまゆうや

    ○タイトル通り、夢に出そうだし後ろに誰かいそう。そういうリアルさ。
    10名の作家の競作集。全部評を書くのは大変なので、一部気になったものや知っている作家さんのものだけ書くことにしました。

    ○2つめ「だまだまマーク」辻村深月
    幼稚園にあがった息子の春歩が急に「だまだまマーク」という言葉を話すようになった。本人に聞いてもわからない。他の園児も言っていない。疑問に思っていたわたしが三田先生にそのことを聞くと、毎年一人いるのだという。
    不思議に思っていると、運動会が終わったあとでふと顔を向けると・・・

    子供の感受性。

    ○3つめ「鏡の男」朱野帰子
    引っ越した私の部屋の、風呂の天井の蓋をあけたら、大量のバブがあった。
    そのうちできたわたしの彼は、小さいころ夢遊病だったらしい。だから、彼の飲んだ後に表すなにか違う人格は、そのせいかと思っていた。
    でも、"捨てますか?それともこのまま一緒に生活しますか?""ぎっしり詰まってるあれですよ……あなたが誰にも言えないあれ"(p76~77)と聞かれたとき、おかしいな、と思った。
    あるとき、彼が同じように違う人格になって腹を立てて追い出した後、鏡を見るとそこには・・・

    深く考えれば考えるほど深みを増す、バブ。

    読了後、自分たちの横に存在するかのようなリアルさが、気持ち悪さを呼ぶ。
    鏡の男は、もう少し続きが読みたい気もする。
    でもその短さが、読者の想像を増幅させてちょうどよいのかも。
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    投稿日:2016.07.25

  • ao-neko

    ao-neko

    怪談短編集。「夢」がテーマになっていて、さまざまな雰囲気の恐怖を味わえます。そして怖くもあるけれど美しい物語も多くて、印象的。
    お気に入りは皆川博子「メタ・ドリーム」。正直これは怖くはなかったのですが。皆川さんのおちゃめな一面が垣間見れた感じがしてとても面白かったので。
    怖いと思ったのは添田小萩「そらみみ」。「トピロン」がどこからともなく聞こえてきそうな気がしちゃって……。
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    投稿日:2015.09.29

  • 永杜

    永杜

    10人による、怖い話。

    題名通り、夢で見たり、白昼夢だったり。
    うっかり思い出してしまわないためにも
    日が高いうちに読んだ方がいいかもしれません。
    いや、思い出すような読み方をしなければ大丈夫?

    ぎょっとする終わりなのは、そらみみ。
    これが現実なのか、あちらが現実なのか、と
    思わせるような最後の一言。
    非常に混乱させられます。

    目的だった、辻村さんは…子供のせいか
    やたら無邪気に怖い。
    世の中、知らない方が…気がつかない方が
    幸せ、という選択もあると思われます!

    言ったら相手に移る夢、かと思っていたのは、琥珀。
    さすがにそれはない内容でしたが
    とり憑かれたと表現するのがぴったりな感じでした。

    どれもこれも、読んだのを忘れた方がよい話。
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    投稿日:2015.07.06

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