【感想】ようこそ、わが家へ

池井戸潤 / 小学館
(633件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
89
264
202
22
3
  • 面白さ「2本立て」!

    池井戸さんらしさ爆発の「会社内」サスペンスの物語が描かれる一方、同時並行で今作では主人公に振りかかるもう一つの「私生活」を巡るサスペンスの物語が描かれ、今1作で2本分の面白さが味わえる作品となっています。それぞれの物語の描かれ方が少し物足りないと思われる部分とも裏腹だとは思いましたが、一気に読ませる面白さは今作でも健在ではないでしょうか。「会社」と「私生活」それぞれでそれぞれの「問題」を抱えている部分は人それぞれである訳で、今作はそういうある意味万人が共通して持つ「悩み」の部分を物語的な誇張はありながら、池井戸さんなりに提示した作品なのかも知れません。続きを読む

    投稿日:2015.03.31

  • 読みやすい!

    テーマが身近で、お茶の間感覚な部分もあって、それでもぐいぐい引き込まれてしまう、池井戸作品はいつも一気に読ませられてしまいます。ドラマならエキストラ、な倉田さんが、だんだんおとこ前に見えてきてしまう、そして、最後には、あ~、こんな倉田さんがいいなあと思うのです。続きを読む

    投稿日:2015.03.31

  • 月9でどう描かれるのか

    月9でドラマ化されるとのことで、読んでみました。
    銀行の出世争いから離脱し、取引先に出向した主人公を巡り、社内とプライベートで同時期に問題が起こります。
    個人的には、家族の描写をもっと丁寧に、深く展開した方が面白くなると思ったけど、逆にさらっと読むことができました。
    やっぱり銀行ネタの方が得意なのかなと思いましたが、誰にでも起こりうる「ゲーム」は、日頃の自分の言動を注意せねばと十分に考えさせられました。

    ドラマと小説では設定が微妙に違いますが、小説でテンポよく進むストーリーがどう描かれるのか、楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.19

  • 安心できる作り

    状況変化で揺さぶりつつも最後は程よくまとめる、池井戸作品の安定した、後味のよい安心感が大好きです。

    投稿日:2015.04.21

  • 銀行のお話ではないのね

    池井戸先生の本はほぼ読みましたが、読んだ後のスッキリ感が物足りない。。。
    半沢シリーズのような悪を退治して正義が勝つ!みたいなハッキリしたものはなく、
    でもそれゆえ、すごく身近に感じます。
    平凡な家庭が舞台なので、私にも起こりうる話でドキドキしました。
    続きを読む

    投稿日:2015.07.13

  • ノンストップリーディング

    日常の些細なことから巻き込まれる、人生において不必要な深刻な難題、仕事上での正義感から見逃す事が出来ない問題。2つのテーマ進行が終わりまで一気に読んでしまいます。

    投稿日:2016.01.04

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ブクログレビュー

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  • saga-ref

    saga-ref

    駅ホームで注意した男の逆恨みで、自宅に対する嫌がらせを被る倉田家。仮想空間と現実が混交し、自己中心的な思考のもとで報復する若者。現代の匿名性を悪用した言動に対し警鐘を鳴らす著者の意図が見えるようだ。この物語は、構成作家のアルバイトをする息子に対する悪意が、自宅の物損被害に重なる。それだけではなく、銀行から出向中の倉田の会社の不正経理が更に積み重なり、同時に進んでいく。もはや日常的になってしまったストーカー行為の恐怖と相まって、物語の終盤に差し掛かるまでの、気弱な主人公・倉田の様子は読んでいて辛かった。続きを読む

    投稿日:2024.05.17

  • kumapanda

    kumapanda

    ◾️サマリー
    ・主人公 倉田太一とその家族を取り巻く
     ミステリー。
    ・倉田太一は、銀行から取引先への出向者。
    ・プライベート、ビジネスの両面で難題が起こる。
    ・救いは、主人公の近くに助けとなる人がいること。
    ・半沢直樹ほどのスカッと感はありません。
    ・勧善懲悪が好きな方にはオススメ。

    ◾️心に響く部分
    ・うまく行くときもあれば、そうでないときもある。
     それがサラリーマンではないか。そして、それが
     人生ではないか。

    ◾️所感
    例えば電車に乗ると、そこには素性も名前も分からない名無しさんの集まりである。
    村社会のように⚪︎⚪︎さん家の⚪︎⚪︎君は△△で…と何でもかんでも筒抜けだった昔とは異なり、SNSなどの情報が発達し名無しの集まりで構成された複雑な現代を象徴した小説であった。
    この本を読み、世の中は身内や知人/同僚などの限られた存在を除き、名無しの寄せ集めで成り立っているという視点は、改めて気付かされた。
    本書のようにちょっとしたきっかけで名無しさんとトラブルになることもあれば、別の名無しさんとは出会って付き合い、結婚して家族を作ることもあるのだから、本当に人生とは予想だにしない不思議なことだらけだと感じる。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • 迷宮卓

    迷宮卓

    家庭と仕事の理不尽な危機
    暗く陰湿な案件に毅然と立ち向かう主人公と家族
    池井戸作品で無ければ最後まで読みきれなかったかもしれない題材でした
    クライマックスは倍返し迄はせず犯人の自戒に任せた所は池井戸流の優しさか。それもあってか読み終わった後の爽快感は残らなかったのは残念でしたが良い作品である事は間違いかと思います続きを読む

    投稿日:2024.04.27

  • 1892944番目の読書家

    1892944番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    ハラハラしながら読んだ
    ビジネスの話もおもしろい
    最後に真瀬の過去の話しでて少し同情しかけた
    家庭内は、お金とられたり、盗聴器とか、殺人未遂とか、だいぶ怖いこと起こってたけど、意外とさらっと書かれてて、現実もニュースなるぐらい大事にはならないし、犯人の動機も周りからしたら不可解なんだろうなて思う

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.22

  • TT

    TT

    銀行から中小企業に出向している総務課長の社内&社内トラブル奮闘のお話
    自己を守るため正当化するため大なり小なり悪いことする人おるよねー
    まがったことは大嫌い!倉田さん貴方は男だよ!
    池井戸ワールド面白いわぁ続きを読む

    投稿日:2024.04.22

  • 小寅

    小寅

    Amazonオーディブルで聴いた。

    主人公の自宅周りのトラブルはあんまり面白くなかったけど、職場周りの方は面白かった。
    やっぱり池井戸潤は企業小説?が良いよね。

    投稿日:2024.03.09

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