【感想】乙嫁語り 7巻

森薫 / Fellows!
(71件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
21
30
11
1
0
  • 二度見した表紙

    表紙を見たとき、「乙嫁語りの同人誌?」と2度見した。

    それくらい違和感がある絵柄ですが
    絵柄の変更は意図的なものらしく7巻の主人公アニスの話限定だそうです。

    内容は過去にペルシャにあったという 縁組姉妹 を題材にしたもので
    異国の過去の風習に「へー」満載。
    日本の過去・現在には似た様な風習はないのでは?
    自国でも異国でも、過去に存在した風習に想いを馳せることは
    その時代を生きた人達を見る様で素敵ですよね。
    そういった意味では、いつもの乙嫁語りでした。
    話に起伏が少ないかなぁ…とは思いましたが。

    絵柄の変更も
    少し物足りない感もある話の起伏についても
    作者の森薫さんが乙嫁語り全体の抑揚の中で必要と判断したのでしょうから
    7巻の試みの是非は前後巻含めて読んで初めて理解されるのかもしれませんね。
    次巻は心情豊かなパリヤの話の様なので楽しみです。
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    投稿日:2015.02.15

  • お風呂で繋がる友情(^ー^)

    新たな乙嫁登場です。
    裕福で優しい夫のもとに嫁いで幸せな日々を送っているものの、どことなく寂しさを漂わせているヒロインです。
    侍女から聞いた姉妹妻という生涯の親友を作る風習を聞いたヒロインは、当時の女たちの社交の場である風呂屋でまだ見ぬ親友を求めることに…。
    どことなくマ○アさまが見てるみたいなノリですが、それまではただ夫に愛されるだけの従順な性格だったのが、どんどん積極的になっていくヒロインの変化が見ていていじらしくなってきます。

    場所が場所だけに、今回は刺繍や織物などの紋様は控えめで、肌色がこれでもかというくらい描かれています。そこにエロチックさはありません。あるがままをそのままに素で表現しています。外では夫以外には素顔をさらすこともなく民族衣装で肌を包み。女だけの社交場である風呂屋では、老いも若きも身分の差も関係なく肌を晒し、明け透けなくかしましく会話をして交友を深める姿。そこには男の立ち入ることの出来ない、もうひとつの世界が確かにあるのだということを見せてくれます。
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    投稿日:2015.02.14

  • 乙嫁の中でも特に異文化の雰囲気がすごく出ている、いい巻ですね。

    この巻はペルシャの都市生活の建築や風俗の描写がいいですね。これまでの巻がどちらかと言えば、遊牧を中心とした田舎生活中心だったのに対して、この巻は近世ペルシャの都市部が舞台。お金持ちのお屋敷の建築物の荘厳さ。星の見える夜のテラスで松明をつけて、大きなソファーに寝転びながら語らう主人と旅人。庶民が集うお風呂屋さんでの語らいや風習の目新しさ。新しい乙嫁さんが登場するサイドストーリーですが、すごくアクティブな展開ではありません。でも、都市や暮らしの描写が、ペルシャの歴史の悠久さや変わらなさを感じさせてくれる分、主人公の乙嫁さんの小さな寂しさ、ちょっとした喜びや戸惑いが、かえって際立って伝わってくるような気がしました。自分としてはすごく好きな巻です。続きを読む

    投稿日:2015.03.02

  • ペルシアの楽園

    作者本人がさっぱりめの絵柄にしたと言ってますが、決して手抜きではありません。
    テルマエ・ロマエもびっくりの風呂漫画になったので描き足りない気がするのかもしれませんが、
    絵柄の細かさは相変わらずで、描くところはしっかり描いてます。今回は特に植物が多いですね。
    話の内容的にもこの絵が合っていると思います。今回の乙嫁さんはふわふわしてて妖精さんみたいな人ですし。
    女の人は外に顔を出さない等々、イスラム教の文化は日本と違っていて誤解されがちですが、
    もともと根底には女の人や弱い人を大事にという考えがあるんでしょうね。
    今回の話でも、旦那さんがものすごーくお嫁さんを大事にしているのが分かります(笑)。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.09

  • 番外編のようですが

    いつもと画風も異なり、主人公が出てこない巻です。
    従来の秀逸な描き込みとは違って、少女コミックのようにあっさりした印象ですが、
    ストーリーには合っていると思います。

    現代社会では貧富の差が問題になっていますが、
    ノブレス・オブリージュを体現しているような部分もあり、
    文化的な背景もポイントになっている気がします。

    次巻は通常ストーリーに戻るようなので、期待しています。
    続きを読む

    投稿日:2015.02.18

  • 毎回楽しみにしている作品です。

    今回も文化の違いによる考え方の違いなど丁寧で美しい絵と共に描写されていて興味深いお話です。スミスが旅で出会う人々。地域が変われば文化も違う。
    また新たな主人公の登場です。7巻では「姉妹妻」というのを初めて知りました。
    浴場は、普段外出をしない女性たちの憩いの場。そこで出会う女性同士の友情を超えた絆のような。異文化を描いたちょっと変わった雰囲気の作品です。
    次回も楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.15

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ブクログレビュー

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  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    前巻とは全く空気が違う物語
    一人では
    特に女性一人で
    生きていくことはとても大変な
    時代と場所で
    どうやって生きていくのか
    助ける力がある人が
    どう力を使うのか
    そんな文化があったこと
    当てにして出会ったわけではないのに
    おかげで救われる
    じゃぁ
    この先
    どうなっていくのだろうか
    多くのものを飛び越えて
    偶然の出会いから始まっている二人は

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.02.27

  • Double-K

    Double-K

    このレビューはネタバレを含みます

    これ、高校生ぐらいで読んでいたらどう思ったんだろうか?まるまる女の人の裸の巻ですよ。
    そして、今後も少し話が続くんだろうか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.01.13

  • まなべ

    まなべ

    妻同士の特別な関係。

    日本の常識では理解できない部分。

    とても幸せそうなので、読んでいても微笑ましい。

    投稿日:2022.12.24

  • やくみ

    やくみ

    前巻までとはまたタッチの変わった乙嫁の話
    華奢で世間知らずの乙嫁がお風呂屋さんで女同士の交流をする。がいきすぎて姉妹嫁の契りを交わすようになる。
    個人的にはこの乙嫁は世間知らず過ぎてちょっと苦手。ラストの展開はこの先が気になる…
    ただこの土地は女の人が殆ど外に出歩かなかったり、もてる物はより多くの義務を負う、として妻を4人まで持てたり、今でも文化は残ってるだろうからどこか気になる!
    続きを読む

    投稿日:2022.08.05

  • whome20202662

    whome20202662

    乙嫁語りは全ての巻が素晴らしいが、これはイスラム圏の女性の姉妹妻という風俗を描いており、全く存じ上げなかったので大変に驚いた。興味深い!

    投稿日:2020.09.09

  • komagoma1

    komagoma1

    このレビューはネタバレを含みます

    アニスは浮世離れしていて世間に疎い。自分とは違っている、シーリーンに魅かれたのか。
    それにしても、裸だらけの巻だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.04.23

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