【感想】寝取られる男

題名で損してる

単なる官能小説かと思いきや、早く次が読みたくなるスリリングな展開です。
腹いせに会社の同僚の恋人を寝取り、その一部始終を録画したデータをその二人に見せつける男・・・人としてやっていいことと悪いことがあ…るだろう！　あなたなら、どこまで許せますか？寝取るところ、録画するところ、その画像をみせつけるところでしょうか？　
寝取られた女・・・最初はただの二股女かと思っていたら、本当は健気でかわいい娘に思えてきました。　
でも、よくよく考えると、やっぱりどんな言い訳をしても恋人の同僚に抱かれるのは許し難い裏切り行為でしょう。
100歩譲って、福永とのことは、若気のいたり、迷いだったとしても、オタク二人との３Ｐは淫乱と言われてもしかたないのでは・・・。手コキまでで十分だった筈なのに、最後の一線を越えさせたの梨沙本人でしょうから。
寝取られた主人公は、まじめで誠実な好人物・・・事実を知るだけでも衝撃だろうに、映像として見せつけられたら・・・、もう少し早く行動していれば、最悪の事態は防げたかもしれませんが、彼に感情移入すると胸を掻き毟られるようで辛くなります。おぞましい現場を目の当たりにして、公園のトイレで彼の精神は破綻したのでは・・・以降、彼の人格が変わったように思えるのは私だけでしょうか。
沖縄での仕打ちは、彼の精神の均衡を保つための復讐に思えるのですが・・・。
最後は、ハッピーエンドと言えるでしょうか。。。
二人の目線で交互に書かれるので、両者に感情移入してしまい、悶々としてしまいます。
作者作品の中で、一番好きな作品です。続きを読む