【感想】ダブルギアリング 連鎖破綻

真山仁, 香住究 / 角川文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
2
9
7
0
0
  • 少し長いかな

    生保と銀行、やはり小説としては銀行もののがアドバンテージがありますね。しかもこの作品、長編なので、「面白い、一気に読もう」という気にはなりませんでした。ダラダラとくどいというと言い過ぎですが。ただ、ここから真山の経済小説が始まったんだなと感じることはできました。人間模様も設定は良かったです。続きを読む

    投稿日:2015.11.08

ブクログレビュー

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  • bubu-o

    bubu-o

    金融って難しいな。
    そして生々しいな。

    自分の会社を情熱を持って支えられる。
    素晴らしい。
    羨ましい。

    投稿日:2021.08.19

  • yuki*

    yuki*

    このレビューはネタバレを含みます

    生命保険会社の倒産、それによる銀行の連鎖倒産(ダブルギアリング)をテーマに描かれた作品。
    バブルの時代に当たり前に行われていた株式持ち合いによって、ダブルギアリングの恐れが深刻化していく。政府はそうはさせまいと、死に体の生命保険会社の延命を試みるが、解約ラッシュにより資産は目減りする一方。
    そんな生命保険会社を救うのは、、、

    外資の企みや、いかにもな日本企業の振る舞い・有り様、そして倒産の瀬戸際にいる生命保険会社が最後に見出だした活路など、見どころ満載だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.12.12

  • 黒猫ぽち

    黒猫ぽち

    読み進んでいくうちにだんだんわかってきたような気がするんだけど、今ひとつ十分に理解できたとは言えないので、きっともう一度読み直すことでしょう。

    真山仁さんの作品に浸り切っていくと、なんだか経済通のような気分になるから不思議です。実際には何にもわかっちゃいないだろうけれど、わかったような気になれるだけでもなかなか楽しいものです。続きを読む

    投稿日:2019.08.05

  • ゆーなり

    ゆーなり

    このレビューはネタバレを含みます

    真山仁のデビュー作でやや荒削りな気がした。
    登場人物が多く、銀行、保険会社、政府の関係性も複雑で、理解するのに頭をつかったが、当時の雰囲気がつかめてまあおもしろかった。
    登場人物も実際にいる人をもじっていて、小説全体からリアリティを感じられた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.01.27

  • office4690

    office4690

    真山仁は初読、こちらは著者のデビュー作である。破綻寸前の保険会社が、外資保険会社に救済されるまでを読ませる。経済小説にありがちな、社内の派閥争い、他社との駆け引きなどの印象は薄い。保険会社が本来あるべき姿を忘れた先には、加入者(契約者)の不幸がある。資本主義経済の行き着く先に明るい未来はない。続きを読む

    投稿日:2018.04.01

  • touxia

    touxia

    生命保険会社のはなし。
    自分は何のためにこの仕事をしているのか?
    その中で、自分の存在意義とは何か?
    そのことを つねに念頭に置いて行動する二人の主人公。

    『各務』は、なぜ生命保険会社に入ったのか?
    それは、復讐という言葉に近いのかもしれない。
    『竜崎』をつぶしたいと思う。
    獅子身中の虫とならんとす。
    そうであるが故に 生保とはどうあるべきかを
    徹底して考えることとなる。

    『中根』は、ラクビーのリーダーだった。
    そして、生保の中で 『人々が幸福になる』ということを
    つねに考える。

    一方で 生命保険会社の存立基盤。
    事業としてのミッションとはなにか?

    竜崎は ジェントルマンとしての生保を
    大きく 変えて行く。
    政治とのつながり。危ない業務。
    そして、各務との関係

    そのなかで、高村は 社長として
    ジェントルマンになりつつも 清濁呑み込む勇気がある。

    ペットでかわれたものが、
    ジャングルでは闘えない という言葉は確かに。
    日本って やはり甘いのだ。

    ダブルギアリングによって、
    生保と銀行のなれ合い。
    そのことで、ハゲタカファンドは、じつに
    狙いが 丸ごとなのだ。
    生保がこけて、銀行がこけることで
    外資が 確保できる。

    各務は じつに 義理人情のおとこである。
    浪花節なのだ。
    続きを読む

    投稿日:2016.03.09

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