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みかみてれん, 荒川眞生 / KADOKAWA (1件のレビュー)
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総合評価:
Queen M.
1
理不尽で残酷な現実に、幸せな日々は終わる
クライマックスは冒険者(かなりヤバい)の魔王城侵攻。 魔王候補たちは、「人間を殺す」という決断を迫られる。 日本から来たばかりの3人は、もちろん殺し合いは未経験。イサギにとっても、相手は数か月前までの…自分と同じ立場の人間。 重く悲痛ではあっても嫌悪感を感じさせる作風ではないのが救い。 明るい場面は少ないが、イサギの言動がさらっと中二病(いやまあ、実際中二の時に英雄になった人間なのだが)だったりするのは笑える。 残りの大部分は、イサギが最初に召喚されて勇者として歩みだすまでの回想。 実は昔のイサギに近い慶喜がサブ主人公かも。 あとは、かつて勇者イサギが助けたエルフの姫との再会がひとつのトピックス。 そして、サブタイトルの意味。 魔族と冒険者の「現実」を経験した魔王候補たちは、それぞれに異なる目的と手段を選び、バラバラになっていく。 明るくはないが、惹きつける面白さで読みごたえがある物語。 続きを読む
投稿日:2014.12.06
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