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京極夏彦, 染谷みのる / 角川つばさ文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
つたもみじ
4
江戸時代の不思議な話…現代風。
根岸鎭衞の『耳嚢』の中から、怪談っぽい話を著者が現代風に書き直した『旧怪談 耳袋より』文庫版。 一部を更に書き直し、漢字に仮名をふり、子供にも読みやすくなっています。が、時代や人物像は古いのに言葉は新…しかったり人物がAさんBさんだったりするので違和感を感じる場面もあるかも。 物語は、怖いというより不思議な感じ。元が怪談として書かれているわけではないので、こういう事があったよ、不思議だよね、何だったんだろう、困った事だね。というオチの無い終わり方が多い。それが逆に淡々として良かったりもした。続きを読む
投稿日:2015.02.15
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かとのひも
京極夏彦さんが、つばさ文庫!しかも『旧怪談』?!と二度見した。 猫のお話は、奇妙さと怖さが頭一つ抜いている。 大人は一般書を読むほうがオススメかも。 子ども向け挿絵とオールふりがなが、少し淡々とし…た怖さを減じてるように思う。 小中学生向けレーベルなので、そらそうやろうてなもんですが。続きを読む
投稿日:2020.09.26
伽羅
京極さんの『旧怪談』のつばさ文庫ver!元の方を持ってたけどまだ読めてなかったので同じだと気づかなかった! 舞台は昔だけど、文章はすごくわかりやすくて読みやすかった!馴染みのある地名が出てきたり、昔の…話だけど話の展開は王道パターンで、いまと変わらなかった!怖い話とか民話、昔話はだからこそ長く語り継がれるしいつ読んでも楽しいんだなーっと思います。続きを読む
投稿日:2017.07.18
tamaki
祠の中にいた真っ黒いモノ、15日間毎日化け物がやってきた屋敷、家族の悩みを狐に相談する幽霊、確かに死んだはずで死体もあるのに、何故か生きている人、まるきり猫になってしまった人、引き揚げられた河童らしき…モノ、夜に頭を叩きにくる大きな亀……不思議でちょっと怖い話を聞き集めした江戸時代の書物『耳嚢』を、京極夏彦氏がちょっと今風にアレンジ! その話、まことか? 積読してたつばさ文庫を崩していこうフェア。思えば京極夏彦を読むのも随分久しぶりでした。一応つばさ文庫なので子供向けに平易な文章で書かれているのですがところどころ京極氏らしい書き口で、それがなんかすごく懐かしくてあ~自分の文章の基本ここにあるなーとかちょっと思ってしまったw 『耳嚢』は書名だけは知ってるけどどういう話が入っているかは知らなかったのでまったくの初心者、ほんとに江戸のホラーを今風にしたものを読むぞーという気持ちで読みました。昔あった「学校の怪談」シリーズみたいにNさんとかSさんとかアルファベットで匿名にしてある辺りとかすごく“らしい”って思いましたね~ それだからかすごく身近に感じました。それでどれもホントに初めての話だったのでこんなに面白かったんだ!って何度も思ったり。これ原文で読んでたらちょっとわかんなかったかもだけど、京極氏がリライトしてくれたおかげで本当にぞ~っとするところとかもあったので、読めて良かったと思います。 落語の原話になったようなものもあるなあ、なんても思ってた。へっついから手がのぞくやつとか、死体があるのに生きてる人とか。私は「真っ黒」と「どすん」と「見てました」「可愛がるから」が怖かったなあ。このタイトルの付け方も現代の怪談ぽいですよね。続きを読む
投稿日:2014.08.10
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