【感想】最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵

椹野道流 / 角川文庫
(118件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
18
25
53
10
0
  • 捨てる神あれば、拾う神あり。

    スキャンダルの責任を取らされ芸能界を追われる主人公・五十嵐海里。
    故郷の家族にも絶縁され、身も心もボロボロになり、自暴自棄になっていたところを
    定食屋を営む夏神に助けられ、店を手伝うことに。
    ある日、店の常連客に混ざって妙な客が来店。
    しかし、その客は海里と夏神にしか見えなくて・・・
    その客(幽霊)が、なぜ海里の前に現れたのか?
    彼の生前の最後が可哀想過ぎて・・・(T_T)

    タイトルにもしましたが、この作品を一言で説明するとすれば
    まさに「捨てる神(芸能界)あれば、拾う神(夏神)あり」でしょう。
    シリーズ第一弾なので、主な登場人物の紹介で話が進みますが
    今回は、海里が絶望の中から次の目標を見出すところまでが描かれています。
    この作者さんの他の作品もそうなんですが、出てくる料理がいつも美味しそうな描写で
    読み終えた後は何か食べたくなります。
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    投稿日:2015.01.30

  • 自分に自信が持てない日には「ここにいていいよ」が救いになる。

    給仕がつくかしこまったレストランの方が、町の定食屋よりも美味しいとは限らないはずで、大体は時と場合によりけり。素朴で優しくて、つい長居してしまいそうな喫茶店に似た雰囲気の小説です。

    捏造スキャンダルで活動休止に追い込まれ、地元の定食屋で住み込みで働くことになった元イケメン俳優が主人公。深夜だけ空いてる定食屋「ばんめし屋」を舞台に、ほっこり和やかで、でも不意打ちでやってくる切なさとちょっぴりファンタジーテイストが隠し味になっています。
    都会で散々な仕打ちに遭いながらも基本好青年な主人公海里が素敵。「努力してますって顔すんの、俺、嫌いなんだ」ていいながら、料理人に感心されるくらいテレビのためにキャベツの千切りを練習して、幽霊のために寝ずに出し巻き卵を練習する生真面目な真っ直ぐさにときめくる。
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    投稿日:2015.05.16

  • 思わぬキャラ登場

    突然、芸能界を去らざるをえなくなったイケメン主人公のカイリ。
    家族にも見放され死ぬ覚悟もできていたが、偶然、夏神に助けられ心をすこしずつ癒されていく。
    ごはん屋を経営する夏神への恩返しのつもりで手伝いをすることになるが、思いもよらぬキャラ(眼鏡)を助けたことによって、自分がつらい体験をした事で苦しんでいる人をほっておけなく夏神と眼鏡にたすけられながらもひとの心を癒す手助けをします。
    ロイド(眼鏡)登場はとてもおもしろいです。読んでみてのお楽しみです。おすすめですよ。




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    投稿日:2014.12.30

  • 生姜焼きとだし巻き卵

    とっても優しくておいしそうなお話でした。
    夏神さんの生姜焼きレシピがあったので早速作ったら家族に好評で、うれしかったです。
    お気の毒としか言いようのない海里くんが再生してきて一安心の模様です。
    私の好きな付喪神も出てきて、なおうれしい展開になってきました。次が楽しみです。続きを読む

    投稿日:2017.01.23

  • ファンタジー要素有

    普通の現代の日常が書かれているのかと思ってたんですが、ファンタジー要素ありでした。元イケメン俳優と人情あふれる料理人男子のキャラも良く、ラノベのように楽しく軽く読めました。だし巻き玉子が上手に作れるようになりたいと思いました。

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    投稿日:2015.09.06

  • さらっと読めるBGMの様な作品

    特に引き込まれる所もなく、重くない。まるでBGMを聞いている様にさらっと読めてしまいました。泣く所も有りませんでした。
    読み易い本だったので暇潰しにはなるかと思います。

    投稿日:2016.09.07

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ブクログレビュー

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  • 喫煙者

    喫煙者

    元イケメン俳優が「ばんめし屋」という夜だけの定食屋で、とりあえず住み込みのお手伝いをする話。
    眼鏡が人になったり(付喪神)、幽霊にご飯を食べさせたり、特に最後の章のだし巻き卵で幽霊を成仏させたところはうるっときた。

    続巻買います!
    続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • isutabi

    isutabi

    一夜にしてすべてを失った(気分の)海里クンを救ってくれた夏神(なつがみ)は夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」をやっておりけっこう盛況。幽霊や眼鏡の付喪神ロイドも登場。誰かの「特別」になる喜び。《いきなり、ここが俺の居場所になった!》p.207続きを読む

    投稿日:2024.01.16

  • ゆうり

    ゆうり

    胸にズシッとくるものが続いたので、ライトなの読みたいなーと思っていたら見つけた1冊。
    ほっこりほのぼのストーリーで心が暖まります。
    真夜中のパン屋さんと雰囲気が近く、まよパン好きな人は間違いなく好きだと思います!なんとてご飯が美味しそう。小説だけどちょっとラノベに近いのか人物紹介として登場人物のイラストもあるので情景もイメージしやすい。そんでロイドがおもしろい(笑)。読書初心者にもおすすめです!
    (追記)
    今何冊出てるんだろう?と軽い気持ちで調べて19冊出てると知って衝撃!笑
    とりあえず手元にある2冊目にいきます笑
    続きを読む

    投稿日:2023.11.23

  • たるたる

    たるたる

    誰かに超強力に勧められた記憶があり購入
    著者名に見覚えあり法医学系のミステリ書いてなかったっけ?と思いつつ読み始めるがすぐにそんなことを忘れて没入

    元アイドルがとある契機で芦屋の夜食堂で働き始める話
    思ってたより面白い!
    そして主人公の故郷である岡本と、舞台になる蘆屋はよく追ったあたりで土地勘があり作者の書き振りから生き生きしていキャラと相まって、イメージが映像として浮かび上がってくる。
    次の巻が楽しみ。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.13

  • tomojuju

    tomojuju

    この作者さんの他の作品に比べるとちょっと物足りなさを感じつつも長く続いている作品のようなのでどんどん深ぼられていくだろう。

    物足りなさの原因は、多分キャラがみんな比較的普通なんだと思います。
    イケメン妖魔も異世界の王様も尖った監察医もいないw

    2023.8.27
    139
    続きを読む

    投稿日:2023.08.27

  • しみず

    しみず

    ばんめし屋にいきつくまでの話が長めで
    他の方が評価している内容にいつなるんだ?と疑問に思いました。後半はノリノリで優しい雰囲気の中話を読み進めました。
    ファンタジー要素がある話だとは思っていなかったのですが、すっと世界に入れたのはよかったかな。続きもよんでみます。続きを読む

    投稿日:2023.05.10

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