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相沢沙呼 / 光文社文庫 (21件のレビュー)
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総合評価:
ツクヨミ
3
自分が見ている自分、他人の目に映る自分
同じ高校の写真部に所属する少女4人を描いた連作短編集。1編ごとに主役が交代し、主役となった子の一人称で話が進む作りになっています。ジャンル的には一般小説なのでしょうが、どの話にもなんかしらの「謎」が登…場するため、ちょっとだけミステリっぽさを味わえます。 4人=4つの物語にはその子その子の個性が出ていて、女子高生もいろいろだよなあ……と感じました。個人的には、シズとカオリの話が特に好きです。 どの子も、自分の話に主役(語り手)として出てくるときと、ほかの子の話に脇役として出てくるときでは印象が少し違って見えるのですが、それは「自分が見ている自分」と「他人の目に映る自分」とのギャップなのかもしれません。 4人それぞれのやり方で写真と向き合う姿に、読んでいるこっちまでカメラを触りたくなってきました。続きを読む
投稿日:2015.03.18
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かなめ
「あなたたちのイメージを、押し付けないで。」っていうのにすごい共感した。結局自分ってなんなんだろうって考えるきっかけになりました。答えは出なかったけれど。 カメラ詳しくないから調べながら読んでたら、…フィルムカメラで写真撮ってみたくなった。続きを読む
投稿日:2023.06.22
sourgrapes0923
高校の写真部に在籍するミラ・カオリ・シズ・秋穂 思春期の彼女達のそれぞれの視点で書かれた短編集 友達、喧嘩、反抗期、進学、苛め、葛藤、苛立ちなど誰もが経験するであろう事が書かれた青春小説
投稿日:2022.06.04
村井
かおりの話が一番はらはらしました。 様々な部員の視点からカメラが描かれている、青春溢れる素敵な作品でした。
投稿日:2022.05.29
まさひろ
この作家さんの酉乃初シリーズの後にこの本を読んだのですが、こっちの本の方が語りすぎず甘すぎなくて好きでした。
投稿日:2021.05.30
れもん
小さな謎解きが面白くて、さらっと読めた。 高校生の友達関係、親との関係って、真っ只中にいると苦しい。何十年前のことだけど、思い出すとかなり苦しいから。 わたし自身、カオリみたいな時もあったし、シズみた…いだった。 ただ、全然乗り越えずに進んでしまったなー。 きっと、それがあっての今なんだけどね。 でも、もう少し、楽しい高校生活、過ごしたかった。続きを読む
投稿日:2021.02.10
シスター
高校の写真部に所属する4人の女子高生のそれぞれの視点から語られる短編集。 ハタから見るとキラキラして悩みや葛藤も無さそうな少女たちですが、容姿に自信が持てなかったり、学校や家の居心地が悪かったり、自…分らしさを見失ったり、人知れず悩みを抱えています。 人は誰もが悩みを抱えて生きていますが、彼女たちはその若さゆえ、悩みに直面した時、立ちすくんでしまうのです。 自分の悩みが他人より深刻に感じてしまったり。 お互いに思いやる気持ちはあるのにうまく届かず、行き違いが生じてしまったり。 幸せになりたいのに、悩みを自分で作り出してしまう自家中毒な面もあったりして。 そんな彼女たちの繊細な心の動きを、カメラの性質や作用を利用した謎解きに沿って、優しく紐解いていきます。 謎としてはそんなに意外性は無いのですが、少女たちの心の機微の変化には感じ入るものがありました。 自分の気持ちに向き合い、それを受け入れることで、同時に他人の感情の蓋をゆるめることができるのかもしれないな、と思いました。続きを読む
投稿日:2019.12.31
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