【感想】水底フェスタ

辻村深月 / 文春文庫
(133件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
14
37
57
7
2
  • 新・辻村ワールド!?

    読み慣れた辻村ワールドとはちょっと違うような・・・
    決して悪いわけではないのですが、ちょっと物語りに入り込むのに時間がかかってしまいました。
    辻村ファンには評価が分かれる作品かもしれません。
    人間の持つ心の闇が上手く表現されています。こういう心理描写はホントに上手いですね。
    心の闇の部分に悲しい恋愛感情がプラスされて、何ともいえないモヤモヤした感情を抱きながら物語が終ってしまいます。
    ハッピーエンドではありませんけど、後味が悪いうと言うわけでもなく、う~~ん・・・上手く表現できませんけど面白い作品でした。
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    投稿日:2016.02.09

  • 村社会の影

    ダム建設を始め,自然を切り売りすることで生き延びてきた村落。そこには現前と格差が存在した。狭い社会だからこそ築き上げた暗黙のルールと知らずそれに縛られる村民。
    その掟に息苦しさを感じた若者に起こった出来事は・・・。

    2転3転するどきどき感とやるせない気持ち。青い恋心などがうまくブレンドされ,とても惹きつけられました。
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    投稿日:2015.09.06

  • 水底から光を求めて…

    なにも起こらない、っていうことが、こんなにも恐ろしいことだとは…ダムに沈んだ集落のように、ひたすら暗くてどんよりしていて、救いようがないなあ…と思っていたけど、最後に光が見えたのか…物語に引き込む力はさすが辻村さんです。続きを読む

    投稿日:2014.10.16

  • 怖い…

    こんな村が実在したら…背筋がすっと寒くなる作品。主人公の高校生広海が残酷な運命に翻弄されていく様が痛々しいです。『一体誰を信じたらいいの!』と叫び出したくなります。真実は何なのか、はやる気持ちでページをめくる手が止まらず一気に読了。
    果たして広海はこの運命に抗えるのか?彼が出す結論は?
    最後まで息つく暇を与えません。
    とても切ないですが面白いと思います。
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    投稿日:2015.09.05

ブクログレビュー

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  • ち

    ミステリーというか、サスペンスというか。
    『言わないことで無かったことにする』悪しき習慣、わたしの属する組織でも少なからずあるな〜と。
    人間の卑しさいやらしさが、わざとらしくなく、言葉尻や表情、目線などで絶妙に描かれています。
    後半は続きが気になり、一気に読み切りました。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.03

  • ホームベース

    ホームベース

    話の構成や表現が分かりやすくて読みやすかったです。
    由貴美の謎が気になって一気に読みました。

    読み終えたあとは英恵の達也への気持ち、由貴美の本当の父親は全然関係ない人なのか、由貴美はどうなったのか気になる事がいくつか残りました。
    読んでいて、何が本当で何が嘘か混乱したり緊張するようなシーンがあったりとてものめり込んだ作品でした。
    辻村深月さんの違う作品も読みたくなりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.03

  • わんこそば

    わんこそば

    田舎の嫌なところを煮詰めた感じ。
    そして身体の奥底から…心から得体の知れない冷えを感じた。そうまるで物語を読んでいる私自身が水底にいるような…。
    こういう物語も悪くないと思ってこの評価。

    投稿日:2024.03.08

  • Madder

    Madder

    久々の辻村深月先生作品でしたが、これもまた凄い話でした。狭い世界、閉鎖的なコミュニティに存在する独自のルールや、体制に抗って生きることの難しさを痛感します。そこに翻弄される主人公たちの企みと恋愛模様✨…個人的に辻村先生BEST3に入ります続きを読む

    投稿日:2024.03.07

  • かもめ

    かもめ

    このレビューはネタバレを含みます

    ロックフェスの誘致に成功して、財政的には潤ってきた田舎の村に住む高校生、宏海。閉塞感のある田舎の村に嫌気はさしながらも、柔軟で音楽を愛する父や、医師として村に帰ってきた従兄弟の光弘を尊敬していた。
    復讐のために村に帰ってきた女優、由貴美と出会い、彼女との恋に溺れて、企てに巻き込まれる中で、村の知らなかった事実を知ってしまう。
    村長戦の裏で動くお金や、村全体の隠蔽体質、父の不倫、地域による格差など、後ろ暗い事実がどんどん出てきてしまう。
    読後感は悪いけれど、なんだか惹かれてしまってあっという間に読んでしまった一冊だった。
    辻村さんの田舎への想いは根深いなと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.01

  • まべ

    まべ

    面白かったけど…。これは後味が悪い。そもそもこの作品全体に漂う重苦しい空気はなんだ?まるでホラー映画でも見てるかのように不気味だった。これを文字だけで表現してるのだから、やっぱり凄い。

    投稿日:2024.01.23

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