【感想】桜姫

近藤史恵 / 角川文庫
(53件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
4
18
21
3
0
  • 隠し通すことは善か悪か、考えさせられます。

    人として、歌舞伎の世界ってこれでいいの?と思ってしまう設定が多々あり、「まぁまぁ、これは小説で、作り話なんだから」と自分をなだめながら読みました。

    今回は二つの事件を今泉探偵が解き明かしてくれます。皆が少しずつモヤモヤしていて傷ついています。
    傷ついてしまった人たちに少し光が見えたのかな?と思えるラストでしたが、乗り越えなければいけなかったものがあまりにも大きくて辛かったです。
    奥底のテーマがとても重かったです。
    人が大きな塊を飲み下して、強く優しくなるのだとしたら、今泉探偵が飲み下したものは何だったのかとても気になります。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.18

  • 歌舞伎が観たくなります

    ビックリするようなトリックが出てくるわけではありませんが、ぐいぐい引き込まれました。
    読みやすくきれいな文章で歌舞伎ファンでなくても歌舞伎の世界に引き込まれます。
    歌舞伎という自分にとって縁のない世界のお話だからなのか、結末のせいなのか・・・いままで感じたことのない何とも表現し難い読後感です。続きを読む

    投稿日:2017.06.29

ブクログレビュー

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  • mach-read

    mach-read

    このレビューはネタバレを含みます

    舞台は歌舞伎だけど、異性愛主義が強く出ている話だった。途中で亡くなる子役の噛ませ方がいまいち軽く噛み合わず肩透かし。もっと歌舞伎を感じる展開を期待。

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    投稿日:2024.05.17

  • rdstaka22

    rdstaka22

    大物歌舞伎役者の息子が幼くして亡くなった。その妹は自分が兄を絞め殺した夢を何度も見て、本当に自分が殺したんじゃないだろか?と思っていた。歌舞伎の話なのだが、歌舞伎を知らなくてもスラスラ読めた。真相は…そういうことかと思った。続きを読む

    投稿日:2023.04.08

  • ヒボ

    ヒボ

    このレビューはネタバレを含みます

    大好きな「サクリファイス」シリーズを含め、近藤史恵作品は8冊目の読了となりましたが、本書が「歌舞伎」シリーズとの出会い作です。

    主人公は大物歌舞伎役者の娘・笙子、彼女は15年前に跡取り息子として期待されていた兄・音也が突然病死し、その後父のもとに引き取られた愛人の子とされています。

    そんな笙子が苦しめられるのは自ら兄の首を絞め殺す夢を見ること。

    誰も語ろうとしない音也の死。

    本当は自分が兄を殺してしまったのでは...

    そんな苦悩を抱える彼女の前に現れたのが、兄・音也の親友であった若手歌舞伎役者の銀亰。

    2人で音也の死の真相を探るというのが、本作の大筋です。

    そこに大学を中退した後に、養成所を経て梨園に飛び込んだ大部屋役者・瀬川小菊が語り手の一方となり、学生時代からの友人で探偵の今泉文吾の協力を得ながら「伽羅先代萩」に子役として出演していた少年が劇場地下の大道具部屋で遺体となって見つかった事件の謎を追うという2本立てのストーリーとなっています。

    「歌舞伎」シリーズで活躍するようですが、音也の死とは全くつながらない少年の死。

    クロスする訳でもないこの筋書きの必要性が私には本作だけでは見出すことが出来ませんでした。

    ただ音也の死に隠された秘密には驚愕させられ、その上積み分を含めて☆3つの評価。

    「歌舞伎」にはうっすらと興味があったのですが、本作でドハマリとまではいけませんでした。


    内容(「BOOK」データベースより)
    十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。自分が兄を殺したのではないだろうか?誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。二人は音也の死の真相を探ろうと決意するが―。封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリー。
    著者について
    1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学卒。在学中に執筆した『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。2007年に刊行された自転車ロードレースを題材にしたミステリー『サクリファイス』が絶賛を浴びる。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    近藤/史恵
    1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年、『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。以来、こまやかな心理描写を軸にした質の高いミステリー作品を発表し続ける。2007年に刊行した青春ミステリー『サクリファイス』で大ブレイク。08年、同作品で第10回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    投稿日:2023.04.05

  • ori-p

    ori-p

    このレビューはネタバレを含みます

    ほぉー。そうかぁ。。が、読了後の感想。

    全く予備知識のない歌舞伎が舞台なのに、ちゃんと分かるように描かれているのはさすが!

    あとがきを読むと、近藤さんは大の歌舞伎ファンとのこと。好きな分野だと、マニアックな事柄も常識のように感じられ、気付くと内輪受けな内容になってしまう…なんてことがありがちだが、初心者でもちゃんと話を理解し、楽しく読み進められるました。

    今泉探偵はシリーズものみたいなので、他の作品も読んでみたい。

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    投稿日:2021.06.26

  • az

    az

    桜姫のチケットが緊急事態宣言で紙切れになった腹いせに読んだ。スイスイ読めるけれど、オチがちょっと力技ぎみで、ふーーーん、、、となってしまった。あんまり救われない話。

    投稿日:2021.05.06

  • ふみ

    ふみ

    このレビューはネタバレを含みます

    ※実際に読んだのは文庫ではなくて単行本
    歌舞伎界が舞台になっているのが面白かったけど、子どもが絡む話なのでちょっとしんどい面もあった。

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    投稿日:2020.11.16

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