0
萩尾望都 / プチフラワー (70件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
oisomomiji
4
マンガ表現のひとつの頂点
映画では出来ない、小説でも描写しきれない、マンガだからこそなし得たユージーの内面、二人の美と醜。 メディアとしてのマンガの力を見せつける作品!!! この作品から受けた衝撃は忘れられない。 ユーシへの愛…と憎悪。自分への愛と憎悪。死と生。一生を生きるということ。 たった16Pに、これだけのテーマ、世界観、感動を詰められるのもマンガの力、いや作者の力か。 マンガ史に残る傑作です。 他の収録作品も粒揃いのSF短編集です。 続きを読む
投稿日:2014.09.09
報告する
"powered by"
モモマサ
豪華絢爛な短編! 読むたびに新たな気づきをもたせてくれる!ある意味、哲学書みたいな1冊。 全ての話が面白く予想不可能の旅につれていってくれます! ぜひ〜
投稿日:2024.04.19
MSTK
《目次》 「半神」 「ラーギニー」 「スロー・ダウン」 「酔夢」 「ハーバル・ビューティ」 「偽王」 「温室」 「左ききのイザン」 「真夏の夜の惑星」 「金曜の夜の集会」 ・エッセイ 南の国の鳥を待…つ 佐藤嗣麻子(映画監督)続きを読む
投稿日:2024.03.31
ミラク
半神を読んだのは中学くらいだったかな。 いろんな意味で衝撃だった。悲しみと、肉体の変化と、見た目と。 短い中にいろんなものが詰め込まれていて、どれも無駄なく届いてくる。
投稿日:2023.12.10
フラビオ
2022年5月12日読了。萩尾望都による10篇のSF・ファンタジー短編集。冒頭の表題作が最も印象的、読み終わってわずか16ページとは信じられない、濃密で哀切な余韻を残すお話だ…。他の話も劣らずレベルが…高い、残酷な話や美しい話、ちょっとイイ話など色々バラエティに富んでいて面白い、藤子不二雄や手塚治虫にも似たような話があったかもだが、何より絵が幻想的で美しいのが素晴らしい、漫画だから当たり前だが、絵って大事だよなあ…。続きを読む
投稿日:2022.05.12
knkt09222
このレビューはネタバレを含みます
最近まとめて萩尾望都短編集を読んでいて感じるのは、一冊の中が統一されていないというか、バラエティがあるというか。 いや萩尾望都は似たテーマや似たモチーフを深化させる人だろうから、発表年が一冊の中でバラバラなので絵柄も語り口も様々に見える、ということなのだろうか。 しかしたとえば「半神」を読んで感銘を受けた入門期の人が、いい意味でも悪い意味でも玉石混淆の本を通読して、どう感じるんだろうか。 と要らぬ想像をしてしまう。 ■半神 16p 若いころに衛星放送で野田秀樹が深津絵里主演で舞台化していて、漫画が至高なのに何で、と意地を張って見なかったのを思い出すが、頑なだったなあ。 今回集中的に読んでいて知ったのは「モザイク・ラセン」のチョイキャラが発展してできているということ。 凄いの一言。 「愛よりも もっと深く 愛していたよ おまえを。憎しみも かなわぬほどに 憎んでいたよ おまえを。わたしに 重なる 影―― わたしの 神―― こんな夜は 涙が 止まらない」 ■ラーギニー 16p オリエンタリズムとSFが融合するのはいつもだが、とりわけ独特な美しさ。 扉絵がまた美麗。 ■スロー・ダウン 16p 感覚遮断実験から着想を得ていることは明白だが、そこから孤独と愛と異世界へシフトするのが、凄い。 山岸凉子とも通じる読後感。 ■酔夢 21p 「ラーギニー」と通じ、長編へも発展する作り。 メイルーフィメイル問題、夢ー現実問題、ファンタジーーSF問題、どうまとめられるんだろうか。 ■ハーバル・ビューティ 57p 比較的コミカルで気楽に読める。 「11人いる!」っぽさもある。 ■偽王 50p 記憶からすっぽり抜けていたが、これは大傑作! 寓話性も高く、ロード・ダンセイニにでもありそうな、しかし存分に残酷な……。 ■温室 41p 「ハワードさんの新聞広告」と同じくイケダイクミさんの原作だとか。 曲線が風のようで流麗。 ■左ききのイザン 16p これは、うーん……なんともいいがたいコント。 とはいえ「銀の三角」にブール博士が受け継がれたり、「ヘルマロッド殺し」という前日譚を小説で書いたりしているので、作者にとっては意義のあるものだったんだろうけれど。 ■真夏の夜の惑星(プラネット) 32p 中盤くらいでシェイクスピアの「真夏の夜の夢」まんまだなと気づく。 だんだん綺麗で可愛く見えてくるのが、マジック。 ■金曜の夜の集会 32p レイ・ブラッドベリっぽい。 「もしも僕が星を見つけても自分の名前をつけないんだ、セイラの名前をつけるんだ」と頬を赤らめる少年が可愛すぎる。 本書の中でも結構好き。 ◇エッセイ―南の国の鳥を待つ:佐藤嗣麻子(映画監督)
投稿日:2021.09.24
キじばと。。
短編作品10編を収録しています。 表題作「半神」は、腰のところでつながった状態で生まれてきた双子の少女ユージ―とユーシーの物語です。美しいけれどもなにもできないユーシーをうしなったことがきっかけで、…ユージーのアイデンティティが揺らぎ出します。 「偽王」は、旅をつづける青年エジカが、国を追放され「贖罪者」となった、かつて王だった男と出会う物語です。狂気のなかにあった彼は、エジカについて旅をつづけるなかで、辛い過去の記憶を呼び覚まされてしまいます。 「真夏の夜の惑星」は、SFものの短編です。舞台は異なるものの、『ゴールデンライラック』に収録されている「ばらの花びん」を思い起こさせる内容ですが、やや皮肉の利いた結末が用意されていた「ばらの花びん」とは異なり、シンプルなハッピー・エンドで締めくくりを迎えています。続きを読む
投稿日:2021.09.04
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。