【感想】半神

萩尾望都 / プチフラワー
(70件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
33
18
8
0
0
  • マンガ表現のひとつの頂点

    映画では出来ない、小説でも描写しきれない、マンガだからこそなし得たユージーの内面、二人の美と醜。
    メディアとしてのマンガの力を見せつける作品!!!
    この作品から受けた衝撃は忘れられない。
    ユーシへの愛と憎悪。自分への愛と憎悪。死と生。一生を生きるということ。
    たった16Pに、これだけのテーマ、世界観、感動を詰められるのもマンガの力、いや作者の力か。
    マンガ史に残る傑作です。
    他の収録作品も粒揃いのSF短編集です。
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    投稿日:2014.09.09

ブクログレビュー

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  • モモマサ

    モモマサ

    豪華絢爛な短編!

    読むたびに新たな気づきをもたせてくれる!ある意味、哲学書みたいな1冊。

    全ての話が面白く予想不可能の旅につれていってくれます!


    ぜひ〜

    投稿日:2024.04.19

  • MSTK

    MSTK

    《目次》
    「半神」
    「ラーギニー」
    「スロー・ダウン」
    「酔夢」
    「ハーバル・ビューティ」
    「偽王」
    「温室」
    「左ききのイザン」
    「真夏の夜の惑星」
    「金曜の夜の集会」

    ・エッセイ 南の国の鳥を待
     佐藤嗣麻子(映画監督)
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    投稿日:2024.03.31

  • ミラク

    ミラク

    半神を読んだのは中学くらいだったかな。
    いろんな意味で衝撃だった。悲しみと、肉体の変化と、見た目と。
    短い中にいろんなものが詰め込まれていて、どれも無駄なく届いてくる。

    投稿日:2023.12.10

  • フラビオ

    フラビオ

    2022年5月12日読了。萩尾望都による10篇のSF・ファンタジー短編集。冒頭の表題作が最も印象的、読み終わってわずか16ページとは信じられない、濃密で哀切な余韻を残すお話だ…。他の話も劣らずレベルが高い、残酷な話や美しい話、ちょっとイイ話など色々バラエティに富んでいて面白い、藤子不二雄や手塚治虫にも似たような話があったかもだが、何より絵が幻想的で美しいのが素晴らしい、漫画だから当たり前だが、絵って大事だよなあ…。続きを読む

    投稿日:2022.05.12

  • knkt09222

    knkt09222

    このレビューはネタバレを含みます

    最近まとめて萩尾望都短編集を読んでいて感じるのは、一冊の中が統一されていないというか、バラエティがあるというか。
    いや萩尾望都は似たテーマや似たモチーフを深化させる人だろうから、発表年が一冊の中でバラバラなので絵柄も語り口も様々に見える、ということなのだろうか。
    しかしたとえば「半神」を読んで感銘を受けた入門期の人が、いい意味でも悪い意味でも玉石混淆の本を通読して、どう感じるんだろうか。
    と要らぬ想像をしてしまう。

    ■半神 16p
    若いころに衛星放送で野田秀樹が深津絵里主演で舞台化していて、漫画が至高なのに何で、と意地を張って見なかったのを思い出すが、頑なだったなあ。
    今回集中的に読んでいて知ったのは「モザイク・ラセン」のチョイキャラが発展してできているということ。
    凄いの一言。
    「愛よりも もっと深く 愛していたよ おまえを。憎しみも かなわぬほどに 憎んでいたよ おまえを。わたしに 重なる 影―― わたしの 神―― こんな夜は 涙が 止まらない」

    ■ラーギニー 16p
    オリエンタリズムとSFが融合するのはいつもだが、とりわけ独特な美しさ。
    扉絵がまた美麗。

    ■スロー・ダウン 16p
    感覚遮断実験から着想を得ていることは明白だが、そこから孤独と愛と異世界へシフトするのが、凄い。
    山岸凉子とも通じる読後感。

    ■酔夢 21p
    「ラーギニー」と通じ、長編へも発展する作り。
    メイルーフィメイル問題、夢ー現実問題、ファンタジーーSF問題、どうまとめられるんだろうか。

    ■ハーバル・ビューティ 57p
    比較的コミカルで気楽に読める。
    「11人いる!」っぽさもある。

    ■偽王 50p
    記憶からすっぽり抜けていたが、これは大傑作!
    寓話性も高く、ロード・ダンセイニにでもありそうな、しかし存分に残酷な……。

    ■温室 41p
    「ハワードさんの新聞広告」と同じくイケダイクミさんの原作だとか。
    曲線が風のようで流麗。

    ■左ききのイザン 16p
    これは、うーん……なんともいいがたいコント。
    とはいえ「銀の三角」にブール博士が受け継がれたり、「ヘルマロッド殺し」という前日譚を小説で書いたりしているので、作者にとっては意義のあるものだったんだろうけれど。

    ■真夏の夜の惑星(プラネット) 32p
    中盤くらいでシェイクスピアの「真夏の夜の夢」まんまだなと気づく。
    だんだん綺麗で可愛く見えてくるのが、マジック。

    ■金曜の夜の集会 32p
    レイ・ブラッドベリっぽい。
    「もしも僕が星を見つけても自分の名前をつけないんだ、セイラの名前をつけるんだ」と頬を赤らめる少年が可愛すぎる。
    本書の中でも結構好き。

    ◇エッセイ―南の国の鳥を待つ:佐藤嗣麻子(映画監督)

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    投稿日:2021.09.24

  • キじばと。。

    キじばと。。

    短編作品10編を収録しています。

    表題作「半神」は、腰のところでつながった状態で生まれてきた双子の少女ユージ―とユーシーの物語です。美しいけれどもなにもできないユーシーをうしなったことがきっかけで、ユージーのアイデンティティが揺らぎ出します。

    「偽王」は、旅をつづける青年エジカが、国を追放され「贖罪者」となった、かつて王だった男と出会う物語です。狂気のなかにあった彼は、エジカについて旅をつづけるなかで、辛い過去の記憶を呼び覚まされてしまいます。

    「真夏の夜の惑星」は、SFものの短編です。舞台は異なるものの、『ゴールデンライラック』に収録されている「ばらの花びん」を思い起こさせる内容ですが、やや皮肉の利いた結末が用意されていた「ばらの花びん」とは異なり、シンプルなハッピー・エンドで締めくくりを迎えています。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.04

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