【感想】ホーンテッド・キャンパス 雨のち雪月夜

櫛木理宇, ヤマウチシズ / 角川ホラー文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
7
11
4
1
0
  • 得体の知れない恐怖、明確な恐怖

    シリーズ第6巻。季節は冬、メインイベントはクリスマスです。書籍説明にもある森司の友人(というか疫病神)がガンガン登場するほか、年長組(部長、泉水、藍)の過去なんかも描かれます。
    これまで軽めのホラーシリーズだと思って読んできたのですが、今回はけっこう真面目に怖かったです。収録されている4話の中で、特に後半の第3話、第4話が効きました。それぞれ別種の怖さですが、心霊現象というのは、得体の知れなさすぎるのも明確すぎるのも怖いものだなあ……と思いました。
    ちなみに、今回も森司はちょっと格好いいです。
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    投稿日:2014.09.30

  • いつもよりホラー成分多めです

    今回はホラー要素強めに感じました。解決したのか何とも言えない終わり方をするのは初めてだし、プロの霊能力者が一目見て逃げ出しちゃうくらいの強力なヤツも登場します。のちの話でも出てきそう。

    この巻で、なぜ藍がオカ研の副部長をしているのかが描かれるのも見どころです。カン違い男が寒々しいです(笑)。藍が一番嫌いそうなのに、理解してないところが特に。

    オマケ(?)の話も怖いです。これが第1章ってことは続きがあるのかな?それとも本編のあの家につながるのか。そこはおぼろげですが、本編の人物が関わってない分ホラーっぽさ倍増です。

    クリスマスということで、バイトに頑張る森司。うまくいったのでしょうか…それは読んでみてのお楽しみで(笑)。
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    投稿日:2016.05.11

ブクログレビュー

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  • ポム

    ポム

    シリーズ第6弾。
    4話構成の短編集。
    オカルト研究会が発足したお話がおもしろかった。
    主人公森司の中学時代陸上部の仲間が登場し本作を新鮮な感じに戻してくれております。

    「よくない家」のお話が今後再登場するのか気になる所。

    個人的には森司は仕送りに生活費の全部を頼らずアルバイトをしろと思う。(小説だけどね・・・)
    今の時点ではよっぽど泉水の方が人として魅力的。

    そんな今後の展開も楽しめるシリーズとなってきました。
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    投稿日:2022.09.17

  • 出雲一寸

    出雲一寸

    読書録「ホーンテッド・キャンパス雨のち雪
    月夜」3

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p154より引用
    “ 蘊蓄語りが終盤に入る頃には、藍はなぜ
    かこの男がなんとなく好きになっていた。も
    ちろん恋愛云々の感情ではなく、純粋な"好意"
    というやつである。まごうことなき変人だが、
    すくなくとも害のある男ではなさそうだ。”

    目次より抜粋引用
    “旅籠に降る雨
     白のマージナル
     よくない家
     異形の礎”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第六弾。
     江戸時代からあるといういわれの温泉街、
    そこでも老舗の旅館が一度苦境に陥った。し
    かしテレビで取り上げられる程の復活劇を経
    て、次年までの予約が埋まる好況を取り戻し
    たところ…。

     上記の引用は、オカルト研究会の部長と副
    部長が出会ったばかりの頃の一節。
    変人が変なままで人に好かれるというのは、
    人徳のなせる業なのでしょう。オカルト研究
    会発足のいきさつを描いた話の中の文章です
    が、この作品の初めからずっと、部長はいい
    とこの子なのに嫌味のないキャラクターです。
     主人公・八神森司と想い人・灘こよみの関
    係は、良い感じであります。将来を見据えて
    の行動も起こしている様子を、森司の成長物
    語として読んでも、面白くなってきているの
    ではないでしょうか。

    ーーーーー
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    投稿日:2021.12.16

  • ゆふぃ

    ゆふぃ

    今回は普通に怖いお話が多かったなぁ。自分が緊張してると相手の緊張には気づかないもんだよね。微笑ましくももどかしい二人の関係性が好き

    投稿日:2021.05.24

  • 乱読乱文

    乱読乱文

    このレビューはネタバレを含みます

    ホーンテッドキャンパス 6巻目

    八神君とこのみちゃんは、まだそれほど親しくない。
    しかも八神君の高校の親友が登場し、親切心?から八神君の恋路の邪魔をする。
    そのため、むずきゅん度は低め。
    誕生日プレゼントで普段の写真を欲しがるこのみちゃん。写真集と間違えてピンときていない八神君とのズレが、修正された時のこのみちゃんが可愛い。
    この巻で、オカ研がどうやって発足したかが語られる。

    1)スーパー女将が旅館を立て直すが、、、
    2)オカ研発足話。藍さんを慕う盗癖のある女の子
    3)引っ越しバイトで関わった良くない家
    4)慰霊碑を足げにしたので、乗せて来ちゃった

    全体的に、暗めの話。
    2話目の藍さんの話、ホラーっぽく始まるが、ラストは良かった。

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    投稿日:2021.01.05

  • ha-maioni-8

    ha-maioni-8

    どの話にも、なんとなくそういう奴いるよなという、友達になれそうな奴や、ろくでもない奴や、くせのあるキャラクターに共感して読める。
    怖い話としてのオカルト楽しめるし、
    主人公の森司の恋の行方も気になるし、今回もこのシリーズ楽しかったです。続きを読む

    投稿日:2020.01.02

  • 可不可@the beautiful world

    可不可@the beautiful world

    今回でシリーズ6作目。また、高校時代の友人を異分子として投入。おもしろかったのはオカルト研究会の誕生秘話。三田村藍と部長たちの関係性が分かったところは大きい。最終話の都市伝説の幽霊タクシーをアレンジしたような憑依話しも良くて、どうにか満足できるという出来だった。シリーズが長く続くと、どうしてもマンネリ化していき作品の力も衰えていく。これは宿命なのかもしれない。続きを読む

    投稿日:2019.08.15

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