【感想】死の発送 新装版

松本清張 / 角川文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • 突っ込みどころ満載のまさに隠れた名作である

    清張さんの隠れた名作と言われているが何故「隠れた」なのかは読んでみると納得の作品である。
    3流新聞社の記者が5億円の公金横領犯人を張込むシーンが続き展開が非常に遅い。半分過ぎてやっと動いたかと思ってからは結構面白かった。自ら発送したトランクの中から死体となって発見された新聞社編集長の謎を追う部分は面白い。記者は退屈な張込みから一転、東北までの列車トリックに挑むのである。
    本作品は1961年の週刊公論連載だが急展開しすぎて話が繋がらない場面がある。何故か急に犯人が捕まっていて「供述によると」という文言がでてくる。ページを飛ばしてしまったかと思い数ページ戻って読み直してもやはり繋がらない。どういう経緯で逮捕されたかも分からないままである。
    連載の残回数が少なくなり焦ったか、それとも売れっ子すぎて仕事掛け持ちで混乱していたのか。前半のスローペースは何だったのか。文庫になるときに加筆しなかったことも不思議。トリック自体は面白いが突っ込みどころ満載のまさに隠れた名作である。
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    投稿日:2018.05.01

ブクログレビュー

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  • takilon

    takilon

    語り部を描く作者の視点がどんどん変化していく。話が唐突に終わる。調べると、途中で休載してたから起きたことなのか。乱暴だけどおもしろかった。

    投稿日:2022.04.29

  • minerva-48

    minerva-48

    公金横領で捕まり服役し、出所した若い官僚。ある日、亡母の墓参で殺害される。使途が全て分かっていない公金、その行方を前々から注目していた新聞記者。しかし、その新聞記者も絞殺死体となってトランクから発見される。代議士、その代議士が馬主となっている厩舎。続きを読む

    投稿日:2020.07.06

  • ばあチャル

    ばあチャル

    今、この角川文庫を読み終わって
    ふと帯を見ると
    「TVドラマ化!」
    「2014年5月30日(金)よる9時よりフジテレビ系にて」
    とある
    あらま、本日ではないか

    TVドラマ化されるとて新装版になって本屋にあったから
    わたしの目に留まって
    「まだ読んでない清張さん」
    ということで買ってしまった本

    あいかわらずたっしゃな清張ワールドを
    堪能したのだが
    「トランクの死体は発送者本人だった……」
    ストリー展開は

    折も折
    準看護師の女性の遺体が貸倉庫で発見され
    その遺体は本人名で宅配便で送られていたとか
    元同級生の女性が関係しているとか
    と、推理小説ばりの
    謎多き気持ちの悪い事件が現実にあり

    そんなことは小説だけにしておくれ~

    TVドラマは向井理さんが探偵役「底井武八」か
    ちょっと清張さんを読んで浮かべるイメージと違うが
    どうせ脚本は現代風にしてあるだろうから
    観るかな、録画しておくかな
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    投稿日:2020.05.27

  • tikuo

    tikuo

    最近はあまり読めていないので箸休め。

    横領で捕らえられた官僚が、刑期を終えて出てくるが、横領した金はどこかに隠されているかも?と追い始めたのだが、その元官僚があっさり殺されてしまう。それを追っていた夕刊紙の編集長が、トランク詰めの死体で見つかり、それを送ったのが本人…?という、少々入り組んだ話になっている。

    入り組んではいるが、登場人物は10人程度ということで、話は追いやすい。2人は死ぬし。

    ネタ本体を書いてしまうと、「点と線」の清張であって、どうやって郡山にたどり着いたのかということをこねくり回し、動機は最後で明かすパターンとなっている。

    その分、もっと入り組んだどろどろした人間関係でもあるのかと思いきや、結局金かいという動機の薄さで、引っ張られた手前も有り、ちょっと物足りない。動機をばらした後、借用書でパス回しするくらいの何かがあればよかったんだけどね。
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    投稿日:2016.12.07

  • reputon

    reputon

    やっぱ時刻表トリックはややこしい。

    この前フジテレビでやってたドラマ録画したからこっちで詳細を確認しよう♪

    投稿日:2014.06.26

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