【感想】海とヘビースモーカー

峰島なわこ, 榎田尤利 / シトロンコミックス
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
9
6
3
1
0
  • 海がテーマ

    表題作は、「泣けるBL」の榎田尤利センセ原作の作品。読んだ時落ち込んだのを思い出しました。いかにも榎田センセらしい主題のせいか、萌えないし重いし。初読では、他の作品と束になって泣く事を催促されたような脅迫観念にビビりました。でも、こうして「海」にまつわるオムニバス作品になった形になって改めてじっくり読むことができて、印象がかなり変わりました。
    泣けるBL初回限定の榎田センセ書き下ろしペーパーの話が収録されているので、和久井の心情もきちんとつかみ取ることができます。

    「海と王子様」は、人生大逆転のイイ話。人に何と言われようと、マジメにこつこつ我慢の人生を歩んできたさえないバツイチ男の前に現れたのは、海で自殺しようとしていたキラッキラの「王子様」w
    人生何が起こるかわからない!
    いろいろスッキリ爽快な気分にさせられます。
    こちらも榎田センセによる胸キュンな後日談ショートが収録されています。

    「蜜柑の海」は、幼馴染み同士の話。方言がいい味出しています。上京する理由が親との不仲だけじゃなかったのが切ないです。
    無口な晃司がとても頼もしくて、すてきでした。蜜柑が郷愁と恋心、そしておじいちゃんの思い出の象徴として、とても大切な役割を果たしています。
    思わずホロリとさせられちゃいました。
    描き下ろしの後日談、晃司の言葉にまた胸がいっぱいになってしまいました。やられた。
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    投稿日:2014.06.25

ブクログレビュー

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  • おるは

    おるは

    ⭐︎3.0

    榎田先生とのコラボ短編集。
    表題作みたいな片方が亡くなった状態からの話ってのは辛すぎるんだよね。でも良かった。
    他の作品もそれぞれ重みがある。榎田先生のストーリーは、それぞれ重めの背景を持つキャラが軽いタッチの文面で書かれていて、悲愴感を感じさせにくいけれど、絵になると少し悲壮感が増すなぁ。でも、全体的に峰島先生の絵で優しい雰囲気が漂ってていいバランスだった。
    電子シーモア 白抜き
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    投稿日:2024.02.18

  • 高野

    高野

    海辺の街という設定だけでなんかエモいんだ。
    どの物語も前向きな終わりかたで且つ彼らの「その後」を想像させてくれる余地がある。
    「海と王子様」が眩しい。海のきらめきとそこで踊る天使みたいなアンリのキラキラ。冴えない苦労人なオジサンをスポットライトが照らすその瞬間。ある意味シンデレラストーリー。 そんなオジサンがアンリに光を灯す。その後の小説も良かったし、もっと続きを見てみたくなる。続きを読む

    投稿日:2022.03.17

  • 月男

    月男

    海にまつわるお話を集めた1冊。
    表題作がとてもすきで、読むたびに泣いてしまう。

    たぶんわたしは、榎田先生の死生観がすきなんだと思う。

    投稿日:2020.10.27

  • ちびねこ

    ちびねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    3cpの話。繋がりはないけど、タイトル通りどれも海のある町が舞台。

    癌を告知された男が別れて亡くなった男との記憶を辿る「海とヘビースモーカー」、故障したバレエダンサーと冴えないバツイチのおっさんとの「海と王子様」、故郷に戻りたくない男の過去との決別と幼なじみとの愛「蜜柑の海」

    なわこ先生の作画が素敵でした!バレエダンサーの跳躍とか綺麗。筋肉フェチにはたまらないショットもありました(^q^)原作の榎田先生のショート小説あり。王子可愛い~♪

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    投稿日:2016.10.23

  • かのん

    かのん

    綾ちゃんからお借りしました。

    リブレのシトロンコミックスです。

    榎田尤利原作、峰島さん漫画です。

    表題作「海とヘビースモーカー」
    かつて恋人同士だった、肺がんが見つかった畠と、癌で死んでしまった和久井、そしてその娘ちゃん(?)とのお話。
    アンソロジー・泣けるBL収録の作品です。
    和久井の娘は実は死んだ和久井自身の分身で、ファンタジーっちゃそうなんだけど、なんていうか、こう…ホロっと涙の出るような、凄く素敵なお話です。
    和久井目線の榎田さんの小説(泣けるBL初回ペーパー)も収録。

    「海と王子様」
    故障を抱えたバレエダンサー・アンリと地味で冴えないお人好しサラリーマン・田畑のお話。
    お互いが自分の人生に思うところがありながらも、それを少しずつ変えてゆく、恋愛ものとしてももちろんのこと、未来に対する希望も見えるようなお話。
    思わず笑顔になるような素敵なハッピーエンド。
    アンリ視点の 榎田さんの小説も収録。

    「蜜柑の海」
    田舎の幼馴染、晃司と継巳(つぐみ)のお話。
    継巳は過去に従兄に犯されたトラウマから、蜜柑農家のおじいちゃん子でありながらも逃げるように上京する。
    ある日、蜜柑の品評会のために晃司が東京を訪れる。
    晃司帰郷の日、継巳の大好きだったおじいちゃんの訃報を聞き、8年ぶりに故郷へ。
    トラウマ作った従兄もぶっ倒して、晃司ともくっついて幸せに。
    一番長いお話で、3編に分かれています。
    描き下ろしもこのお話。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.09

  • hokuro。

    hokuro。

    センチメンタルな気持ちになってしまった。
    死んでしまった人が悲しい。

    悲しいけど、いつか死んでしまうんだ、みんな。

    投稿日:2015.04.02

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