【感想】植物図鑑【幻冬舎文庫版】

有川浩 / 幻冬舎文庫
(1326件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
501
435
233
38
9
  • 新ジャンル!?道草冒険恋愛(グルメ)小説

    表紙は乙女チックですが、ヒロインはちょっとずぼらだったり、ヒーローは草食系…というか普通にカッコ良く、頼りになる感じなので(ヘタれ具合もありますが)、イラストが可愛すぎるかも~…とためらっている方は、読んでみたら意外ですよ。
    身近なところに生えている植物名を章タイトルに、採取したり料理したり、また、それが美味しそうで…これから道ばたの植生を見たくなりますw
    有川浩作品ならではの、甘酸っぱいというか、時々悶絶しそうになるベタ甘さもあり、ちょっとゴロゴロしてしまいました!(7.ノイチゴ あたりで…)
    でもその後で思いきり泣かされましたが…(;ω;)泣きの山は三回ありました。
    もちろん、ハッピーエンドを信じていたので読み進めましたが。
    幸せって、こういうことなんだ、って思えます。

    ※巻末には作中に出てくる料理のレシピもあって、作りたくなっちゃいます。何より、狩りに行きたくなる。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.24

  • 最高の恋愛小説です!

    2016年6月14日読了。これまた最高の恋愛小説がやってきましたね。映画化されると聞いて手に取ったんだけど、私最後まで涙涙で読みました。イツキがほんと犬っころで可愛いったらありゃしない。さやかがブチ切れるところに同情してこれまた涙。2人が喧嘩するシーンは三度読み返しました。おかげで前に進まない(笑)そしてイツキの決断のシーンで涙腺崩壊(笑)その後のさやかの強さ純情さに感動。甘々の恋愛小説ですが、男性には支持されないかもしれませんが、女性にはぜひ読んでもらいたい作品です。続きを読む

    投稿日:2016.06.14

  • あり得ない!でも楽しい物語

    「それ絶対あり得ない!」という最初の設定さえ乗り越えてしまえば、有川さん流の「人間力高め」の登場人物と、この作品ではほぼ「食べる」事に特化された沢山の「植物」のトリビアで彩られる、彼と彼女の「ラブコメ」全開の物語があなたをお待ちしています、という作品でした。有川さんは最近は余りこういう作品は書かなくなってきているのかもしれませんが、今作は「自分の土俵」という盤石さが感じられ、安心して楽しく読める物語でした。樹のような人間がいればな~という女性の方は多いのではないでしょうか。道で拾うかどうかは別として(笑)続きを読む

    投稿日:2016.06.09

  • 心地よい恋愛小説

    イケメンな彼を拾うところから物語が始まる。題名である植物図鑑のような彼に主人公が知らず知らずに心引かれていく物語。心和み、時に悲しみや感動もある一冊です。読んでいて心が温まりました。とても読みやすい本でもあります。恋愛ものではありますがつい引きこまれてしまう植物の知識もこの本の魅力です。まだ読んだことのない人には自信もっておすすめできる一冊です。ぜひ読んでみてください。読み終えてたらきっと幾つかの植物があなたの心に残ると思います。続きを読む

    投稿日:2015.02.19

  • 野草や山菜てんこもりの恋愛もの!

    作者は山菜や野草を食べるのが好きなのだそうだが、その趣味が全面的に押し出された作品で、出てくる野草は普段良く目にするものからちょっとマニアックなもの、スタンダードなものまでバラエティに富んでいる。
    草の見つけ方から狩りのし方、美味しく食べる料理法まで一連の物語の中で魅力的に紹介される。ただし、本格的な図鑑でもなければレシピ本でもないため、より深く知りたくなったら自分で調べてね、という意図も見え隠れする。ちゃんと知ってる人にちゃんと教えてもらえるなら、確かに野草狩りとそれを使った料理を楽しみたくなる。
    冒頭に書いたように、本作は恋愛ものなので、ラブラブで甘々な展開はもちろん、いきなりの失踪とそれを勝手に待つ女というシチュエーションもある。そもそも、行き倒れた男を一人暮らしの女が拾うというトンデモな設定で物語が幕を開けるだけに、現実にはありえねー!といいながらもニヤニヤしながら読んでしまうあたりは作者にしてやられている感じもする。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.05

  • 散歩に行きたくなるなる

    まず、どこにこんなステキな"草食男子"がいるだろうか?是非、教えてもらいたいものである。
    有川浩の描く男子はズルイ!!必ず何か一芸(?)に秀でていて、でも押しつけがましくなく、結局、女の方から手を伸ばしてしまうでは無いか...
    本書では、軽ーくご近所探検をしながら、さりげなく知識を披露し、そのうえ女子の胃袋を掴む。
    これで惚れるなという方が無理である。
    ちょっと胸キュンな恋愛グルメアウトドア小説がここにあります。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.21

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ブクログレビュー

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  • erinam

    erinam

    恋愛小説、とてもきゅんとくるし、ライトノベルのように軽さで読める。
    そして山菜や日々のご飯や薄味のご飯の大切さなども感じる本。

    投稿日:2024.05.26

  • min

    min

    飯テロ小説です。ほんとに。
    夜読むもんじゃありません。笑

    わたしも田舎の方出身なので、「ヨモギ摘んで草餅つくったな〜」とか「ゼンマイか〜」とか思い出を辿りながら読むのが楽しい一作です。

    ラブコメとしても、季節を追うごとに距離感が変わっていくその道筋が楽しくて、何度も読んでしまいます。続きを読む

    投稿日:2024.05.26

  • koegg

    koegg

    面白かったです。キュンキュンしながら一気に読みました。巻末のスピンオフ?なんて言うのか分からないけど、あそこまで読んで完成って感じがしました。
    読んで良かった。

    投稿日:2024.05.17

  • ひこにゃん

    ひこにゃん

    このレビューはネタバレを含みます

    10年ぶりの有川浩作品。
    所々でポツリと漏らされる、さやかやイツキの恋心に胸がときめいた!
    さやかとイツキとの何気ないやりとりだけでなく、道端に生えている植物に興味が湧いていく過程など、日常の小さなことが輝いていくひとつひとつの瞬間ががとても良かった。

    さやかは飲み会後帰宅すると、家の前で行き倒れている男性、イツキに出くわす。イツキの「良かったら拾ってくれませんか」がさやかのツボに入り、イツキを家にあげることに。しかしイツキの手料理に胃袋を掴まれ、さやかはイツキとの同棲生活を始める。
    さやかはイツキと過ごすことで、道端にある雑草が興味を引く植物へと変わり、そして2人の関係性も変化する。
    ある日イツキはさやかの前から姿を消してしまう。しかしイツキは家族から逃げた過去を精算しに行ってのことだった。季節がめぐったある日、イツキがさやかのところに戻ってきて、プロポーズされたところで本編は終わる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • tetsuya44

    tetsuya44

    近くの河川敷で最近見かけた「セイヨウカラシナ」も登場。名前も知らず、もちろん食べられるとも知らなかったが。著者自身、道草観察が趣味で、登場する道草料理のほとんどは作って食べたことがあるとか。だからこそ、描写や人物の反応やらが、とても活き活きしているよう。

    主人公の河野さやかと、ある夜、目の前に現れたイツキ。二人の微妙な距離感と関係、そこに絡む散歩、狩りと料理が、とても心地よい。

    以前に読んだ「阪急電車」も良かった。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • あゆみん

    あゆみん

    草花の話だけど、お砂糖をたくさん使った甘いスイーツのような恋愛小説でした!
    恋してドキドキしたいときにおすすめ!

    投稿日:2024.05.10

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