【感想】悪党たちは千里を走る

貫井徳郎 / 幻冬舎文庫
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
10
10
0
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  • 後味スッキリ。ワルになりきれない悪党達が右往左往!

     ドラマ化された作品は、残念ながら見ていませんが、これは業界人ならば、映像化したくなる作品ですね。素人の私でもそう思いますもの。
     頭が切れるけど、社会からドロップアウトしてしまった男。それをアニキと慕う子分。そして、謎の美女。これに、頭がまわる子供が絡めば、鬼に金棒と行ったところでしょう。この主役達の配役を考えるだけでも楽しいというものです。
     ただ、ストーリー自体は、少々作りすぎているというか、話ができすぎていますし、突然出てくる人物もいたりして、推理小説としては今一つかもしれません。でも、どんどん計画がずれていって、ほっときゃいいのに、ほってはおけない、悲しいほどに滑稽な人間としての性も描かれていて面白かったです。
     ワルたちが右往左往する様を楽しみながら、お約束の結末にどう持っていくかを味わう作品でした。
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    投稿日:2017.07.12

ブクログレビュー

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  • チャッピー

    チャッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    誘拐だけど、あんまり切迫感はない
    詐欺師3人の掛け合いや子供とのやり取りが軽くて読みやすい
    子供が考え出した誘拐案ってどんな方法?と楽しく読めた
    犯人は登場人物の消去法でわかったけど、馬のにおいとか時間がズレた時計とか言われるまで忘れてた
    影響されて最後は保護犬を飼ったり、なんだかんだいい人
    結末、ドッグフードが届いてほっこり

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    投稿日:2024.05.05

  • 亮


    カード詐欺などを生業にするせせこましい詐欺コンビと、シノギ場で偶然出会った美人詐欺師。

    美人詐欺師からせっかくの詐欺対象に横槍を刺され、シノギはご破産に。

    しかしながら、ひょんなご縁で共にさる豪邸の犬を誘拐することになる。しかし、徐々に当社の計画は軌道を外し、何故か詐欺対象家族の小学生の息子と手を組むことに。

    重厚なミステリが多い貫井氏の作品群でも、珍しいユーモアミステリ。

    長編だが、テンポが非常に良くあっという間に読めてしまう一冊でした。
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    投稿日:2023.05.20

  • びん

    びん

    ユニークなキャラの詐欺師グループが繰り広げるドタバタ誘拐劇。 相手に通じない皮肉たっぷりの会話と微かに漂うラブコメ風味が、誘拐という重犯罪をコミカルにテンポよく読み進めさせてくれた。 重い本を読んだ後に再読したい。(o^^o)v続きを読む

    投稿日:2023.04.29

  • カワノスケ

    カワノスケ

    考察や深読みなど無く、これぞエンタメ小説という作品。ただただスピーディーな作品をワクワクしながら楽しめた。

    投稿日:2022.07.27

  • kinoconbu

    kinoconbu

    長編小説ですが、軽めの文章でサラサラと読めました。
    ストーリーもそれなりに面白かったですし、登場人物のキャラも良かったのですが、オチがイマイチでした。
    やっぱり長編小説となると最後のオチで満足度が変わってきます。続きを読む

    投稿日:2019.02.17

  • もも

    もも

    貫井氏はこの作品を楽しんで書いたのだろうなと思う。
    ドジな詐欺師とその子分、美貌の詐欺師の3人に
    賢い少年の誘拐が絡んで、突っ走ってゆく。
    思わず吹き出す場面あり、ホロリとさせる場面あり。
    気晴らしとしてオススメ。続きを読む

    投稿日:2019.02.11

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