【感想】はじめて考えるときのように

野矢茂樹, 植田真 / PHP文庫
(129件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
42
41
30
3
0
  • あなたは“考える“ことができますか?

    毎日何かを考えていて、仕事の問題を解決するために考えて、お昼に何を食べるか考える。

    誰だって、いつだって、皆が「私は考える」と思っているけれど、
    では「考える」ということはそもそもどういうことなのか
    いま思っている「考える」ということは、本当に「考えて」いるのだろうか。

    ウィトゲンシュタインと論理哲学を専門にする野矢茂樹は、
    そうした根源的な人と言語の関係性について徹底的に掘り下げ、
    それをシンプルで時にポエティックですらある言葉で語りかけてくれる。

    植田真の線の細い、やさしげなイラストが言葉に寄り添う。

    自分の考えやコミュニケーションに悩んだら、一度手にとって見てほしい。

    きっとこころは軽く、無限の広がりを感じることができるから。
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    投稿日:2014.11.27

ブクログレビュー

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  • よーへい

    よーへい

    考えるとは。日常からちょっと離れて頭をリフレッシュしたい時に読むと、ゆったりした時間が流れていいかもしれない

    投稿日:2024.05.14

  • こうじろう

    こうじろう

    考えるために僕らが持っている唯一の翼がことばだ。ひとまとまりの状況を様々なパーツに切り分けて、そのパーツを関係づける。そして新たな関係性を模索する。それを僕らは言葉で作業する。だから、色々な言葉を持ってる人は色んな可能性を試せる。新しい言葉を手に入れたなら、それで新しい可能性が開ける。続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • asoria0802

    asoria0802

    これはきっと、通読することに大きな価値はないと思った。読むという一時の体験で終わる話ではないからだ。そうじゃなくて、持っておいて、時折開いて、見て、長く付き合っていくと、この本がボロボロになるのと比例して価値も大きくなっていくのだと思う。
    問題を抱えて、揺さぶって、空っぽにする。そしてまた問題を抱えて…繰り返して途切れない。つまり、考えるということを通して、生きるということを問うみたいな、そんな身近にある壮大な話だ。
    そして、沢山詰め込まれている絵には意味は無いけど大きな意味があるんだ。
    言っている意味分からないけど、また、引き続きこの本と付き合っていきたい。
    また、これは学生がまさに考えることに向かう時に読んでもいいが、たくさん考えてきた大人が読むことにも価値があるだろう。まさにはじめて考えるときの「ように」ね。
    なんか、そんな意図はあるのかしらないけど、なんだか励まされるような、そんな不思議な力がこの本にはあるなって思う。
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    投稿日:2024.01.19

  • koi

    koi

    「考える」って何をしてるんだろう

    その問いこそが考えるということそのもののように感じるけど、考えるって実際に何をしてるのかわからない。

    考えている時と考えていない時の違いや、そもそも考えるってどういうことなんだろう、という漠然とした問いをわかりやすく説かれている本だなと思った。

    軽い気持ちで、簡単に哲学の考え方にも触れられる本かも
    続きを読む

    投稿日:2024.01.17

  • tanwa

    tanwa

    このレビューはネタバレを含みます

    優しい哲学書

    考える、ということについて、哲学の授業で出てきた論法を誰でも分かる言葉に置き換え書かれ説かれている

    ゆったりとした時間の中で、思考を巡らせながら、読みたい一冊

    ◎論理は言葉の定義である
    仕事をしていて、論理的であることはとても重要視される
    論理的にすることは、考えさせないようにしているのだよ、ということにハッとした
    言葉の定義を明確にし、論理を創り出して、効率や生産性を求めた結果、評価と成果は得られるが、考えるヒトは生まれにくいのだと痛感

    ◎考えるということは、軽やかに踊って見せることだ

    とても印象的な一文
    考える、という行為をこんな風に表現できるのか
    物事に対する足場を変えながら、軽やかに、、、
    こういう物事の捉え方と表現が出来るようになりたい

    ◎つめこんで、ゆさぶって、空っぽにする
    考えることは、外に出すことだっていう作者の意図が伝わってくる
    考えることは、人との関わり合いから生まれるし形を変える、外に出す方法である言葉があるからこそ考えることが昇華されるのだと理解できた

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.08

  • ツナマヨ

    ツナマヨ

    "考えること"についての重要なエッセンスが詰め込まれているのにも関わらず、平易な言葉で語られている。読もうと思えばすぐにでも読み終えられるけれど、読みこんだり挿絵を眺めてぼぅとしたりするといつのまにか時間が過ぎてしまう----そんな不思議な本。

    むしろ平易な言葉だからこそ、より深い思考を楽しめるのかもしれない。何度も読みたいなと感じた。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.22

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