【感想】バチカン奇跡調査官 終末の聖母

藤木稟 / 角川ホラー文庫
(64件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
8
17
22
2
1
  • 壮大!

    シリーズ8冊目(長編としては7冊目)の舞台はメキシコです。「サタンの裁き」も少し異教的な雰囲気がありましたが、本書ではケツァルコアトル、テスカトリポカといったアステカ文明の神々が登場し、むしろカソリックより目立っています(「バチカン奇跡捜査官」なのに……)。
    今回はあまり恐ろしい出来事は起きませんが、アステカ文明の解説部分(ロベルトが読む本の引用)ではかなりグロテスクな記述がありますのでご注意を。
    本書で綴られる奇跡の解明は、シリーズ史上最高スケールといっていいでしょう。正直、ここまで来たか!と思いました。もはやトンデモ科学の域という気もしますが、平賀の解説を聞いていると真っ向から否定できなくなります。恐るべき説得力。
    ちなみに表紙は新キャラのチャンドラ・シン博士です。ちょっと風変わりな人ですが、個人的にはハマりました。
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    投稿日:2014.02.12

  • 奇跡調査じゃなかったはずなのに…!

    結局どこまで行っても二人は奇跡調査官なんだなぁ、と思いました。まあ晴れ舞台でスピーチする平賀神父も見てみたかったですが(笑)。今回の蘊蓄はズバリ宗教!でした。もちろんこのお話の基本はカトリックなのですが、すべての宗教には実は根源となる、ただひとつの真実があるのかも、と考えさせられました。
    それはさておき、物語は第2段階に入ったような趣があります。初登場のキャラクター、チャンドラ・シン博士も今後の活躍が期待できそうだし、ローレンもこれからじわりと存在感を増していきそうな予感がします。
    個人的には、アクションあり、SFあり、で、とても面白く読めましたが、一番印象深かったのは、ラストのカタツムリのエピソードかも。
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    投稿日:2014.11.24

ブクログレビュー

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  • tomojuju

    tomojuju

    今回はかなり難しかった。。。とりあえず目に浮かぶのはセノーテにいる微生物が織りなすとぐろ。。。

    かなりの部分を読み飛ばしてストーリーラインをおうだけになってしまった

    2023.3.12
    37

    投稿日:2023.03.12

  • しおりはさみこ

    しおりはさみこ

    友人に勧められて読み始めたシリーズ。読む度にキリスト教に明るくないことが悔やまれるが、無知でも問題なく楽しめている。
    今回は兎に角メソアメリカの伝承や歴史の描写に、好奇心をそそられた。科学の知見が低いため、平賀の謎解きターンの理解が及ばない部分が多々あるが、全体を通して平賀とロベルト、2人の探究心が他シリーズより純粋にピックアップされているように感じた。事件の裏に潜む陰謀がほぼなかったからだろうか。
    ラスト、考察の着地点がいささか壮大な話になったな、と思う部分もあるが、ロマンもあり良かったと思う。新キャラクターのチャンドラ・シン博士が好ましい。今後の活躍に期待。
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    投稿日:2020.05.09

  • 秋待

    秋待

    このレビューはネタバレを含みます

     古代歴史からSFまで、ミクロから天文まで……このシリーズの話のスケールの拡大縮小率、一体どうなってるの(笑) 毎度ながらのマニアックな蘊蓄も、ジャンルの垣根をブチ壊して絶好調。ラングドンも真っ青な歴史解釈に、ナショナル・トレジャーやインディ・ジョーンズもびっくりな大冒険と、まったくもってボリューミーな一冊でした。その割に死者や過激な内容は少なくて、登場人物も比較的良い人たちが多く、なんとなくほっこりしていて良かったです。

     それにしても今回、水を得た魚のように嬉々として本領発揮しまくる平賀と、メールと電話でしかやりとりしていないのに感情丸出しのシン博士が可愛くて仕方ないのですが(笑) ラストにまたローレンを巡る動きもあることですし、いい感じにキナ臭くなってきて、今後の展開が楽しみです。

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    投稿日:2020.01.25

  • より

    より

    図書館で。
    今回はマヤ文明。ケツアコアトルさんとか色々知らない事多いな~と面白く読みました。
    正直、結末を読んでコレ、奇跡でいいんじゃね?とか思いました。科学的な解説はついてるけど色々、うん、すごい偶然が重なりすぎてるし(笑)

    ローレンに代わり又強烈なキャラクターが登場。
    表紙の絵を見ると悪役っぽい(笑)珍しく今回はジュリア神父一味の暗躍もなく終了。
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    投稿日:2019.11.11

  • kemukemu

    kemukemu

    話壮大すぎじゃない?
    人類の起源とか、その辺までいくと
    ほんと神ががかったところに来るわけで
    まさにそういうのが宗教で伝承されてくみたいな
    でも、何事も森羅万象今ある世界が元であり全てである
    ってことは揺るぎない事実かな?
    なんとも敬虔な気持ちにさせられました
    感服いたしました!!
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    投稿日:2019.10.25

  • yueli

    yueli

    バチカン奇跡調査官シリーズ7巻(ただし、6巻との間に番外編1あり)。コンクラーヴェのため身動きがとれぬサウロらの代打で式典での挨拶をすべくメキシコに向かった平賀とロベルト。しかし、式典中に天からの声が聞こえ、十字架が宙に浮かび続ける事態が発生し、奇跡調査が開始される。
    広い知識と抜群のコミュニケーション能力で情報収集をし、推論を組み立てるロベルトと、深い知識と集中力、飽くなき探求心で科学的に説明をつける平賀は、探偵(ではないが。)としてのベストな組合わせである。しかし、今回の話はさすがにぶっ飛びすぎており、ミステリというよりSF。でも、どこかで同じような話を読んだ記憶があるので、一部オカルト界隈では比較的有名な話なのかも。ローレンの代わりについたチャンドラ・シンのキャラが濃すぎて面白い。
    続きを読む

    投稿日:2019.08.10

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