【感想】夜叉桜

あさのあつこ / 光文社文庫
(66件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
11
34
14
3
0
  • 大人向けのあさのあつこ時代小説

    「弥勒の月」に続く、少年少女小説の名手・あさのあつこによる大人の為の時代小説シリーズ二作目です。
    事件がないと退屈だという同心・木暮と、かつて武士だった小間物屋主人・遠野屋のライバルのような関係がどきどきします。次第に二人の間に信頼のようなものも生まれたり、木暮に付く岡っ引きの親分とのやり取りがだんだんこなれてくるところなんかぐっときます。
    だからと言ってキャラ萌えだけの話ではなく、事件の真相には男女の心の機微が関わっていて、読みごたえがあります。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.08

ブクログレビュー

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  • にゅうわん

    にゅうわん

    シリーズ2作目。時代小説に衣を借りたミステリー小説。人物描写が長くてくどい。読後感が爽やかではない。言葉と姿形だけでどういった人物かを想像させる文章の方が好み。あまりくどくどしく内面描写をしてほしくない。2点に近い3点。続きを読む

    投稿日:2024.02.15

  • まんまる

    まんまる

    弥勒シリーズ第二弾。信次郎は正義感あふれた同心……とは真逆で、常に血に飢えて歪なものを嗅ぎ分ける。主人公は信次郎なのか、あるいは遠野屋か、それとも二人の間に絶妙に入ってくる岡っ引・伊佐治か……3人まとめて主役のような感じで、とても面白いです。女流作家の歴史物が少ないので、長く書き続けてほしい。続きを読む

    投稿日:2024.01.01

  • planets13

    planets13

    シリーズを通して読むべき作品だったようだ。前作を知らないと分からないことが、読み進めることで想像できるとは言え、少なからずある。また、事件は解決するわりに、主要人物の成り行きが明らかにはならない。それにしても殺された女郎たちが不憫でならない。続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • カイ

    カイ

    メイン3人共が切れ者で推し。
    やり取りと心理描写が主だったキャラミスっぽい。殺しや苦界の話の割に爽やか。

    投稿日:2023.10.13

  • 門哉彗遥

    門哉彗遥

    やっぱり清之介がかっこいい。剣を握る清之介が見たくなるけど、そうなるとこの物語は終わってしまう。しかし菊乃の中に夜叉がいるというところは納得がいかない。菊乃の描き方が不足していると感じた。

    投稿日:2023.10.08

  • まっちゃん

    まっちゃん

    弥勒の次は夜叉、月の次は桜。
    人の心の奥底に潜むもの、「死そのものより、人間の不可思議さ、暗さ、怪奇さに寒気を覚える」と伊佐治が思う場面が、全てを物語っているかのように感じた。

    信次郎と伊佐治が「ほつれ」を解していく。3人の遺体から、読み取る場面は面白い。
    清之助は「死」を呼び込むと信次郎は言うが、信次郎もまた同類なのだろう。清之助の周りも俄かに流れていく。面白くなってきた。

    弥勒にも夜叉にもなれるのが人だ。内に弥勒を育み、夜叉を飼う。腕の立つ者ほど内を感じ取ることができるのだろう。

    清之助の運命が流れるなかで清之助の志は貫けるのか?おりんがなぜ自死したのかが朧げに理解できはじめた。時代ものの背景の中で、人の気持ちを表現する文に引き込まれる作品だった。人の気持ちは時は違えど不変なのだろう。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.12

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