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志村貴子 / 月刊コミックビーム (24件のレビュー)
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総合評価:
ボーっとした人
1
あきらめるっていうことはそんなに悪いことじゃない、と思った
これって何なんだろうと、不思議に思っていたことがあったんですけど、 この話を読んでいて、納得できました。 漫画や小説とかでたまに、どうしようもないことがあってあきらめる話があります。 一昔前の恋愛を書…いた話なんかに、けっこうあるんですけど、好きな話だと思っていても何がいいのか良く分からなかった。 それは結局、あきらめるとか受け入れるとかそういうものが、きれいな時もあるんだということなんだろうと思います。 それを上手く書くっていうのは大変なことだろうと推察しますが、この漫画も上手く書かれていると思います。 続きを読む
投稿日:2016.09.07
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eagerxxx
このレビューはネタバレを含みます
これは、男の子になりたい女の子と、女の子になりたい男の子という2人で1つだった存在が分化(人はそれを成長とよぶ)していく物語だった。表紙を見ればすぐわかることなのに気づかなかった。1巻の2人はうりふたつなのに、14巻の2人はどうみたって別々の人間。女の子の格好をした男の子と、男の子の格好をした女の子なのだ。 だから二鳥くんと高槻さんが恋人になるわけがなかった。 最後に二鳥くんと高槻さんが手をつないだ時、女として生きていくことを受け入れた高槻さんは1人で涙を流していた。そのシーンの見開きの半分では、二鳥くんがあんなちゃんとキスをしている。そして二鳥くんはあんなちゃんに「女の人になりたい」と言う。 これが、2人が分化する最後の地点。ここを境に2人は1人と1人になる。これは2人の終わりであり、1人の始まりの手繋ぎだったんだ。 この地点に至るまで、2人をおし進めたのは、誰かではなく、彼ら自身なのだという事実が切ない。高槻さんが女の子の格好をすることを肯定したのは二鳥くんだった。それゆえ、高槻さんは女の子になり、二鳥くんへの気持ちに気づく。高槻さんは告白し、二鳥くんはそれを断り、高槻さんと二鳥くんは離れていくことになる。最後に手をつないで。 --- 読み終わった後は、切ないとしか言えなかった。高槻さんに感情移入してしまって。その時は気づかなくて、気づくのはふと、突然で、でもその時にはもう手に入らない。それでもあんなちゃんを選ぶ二鳥くんは正しい。その正しさが、現実感を与えているし、切ない。 「ぼくの記録」で終わるのだってそう。分化してしまった二鳥くんは「ぼくたち」じゃないんだ。「彼女とぼくは同志だろうか?」と、ソウルメイトみたいな感じで終わらないのが切ないし、とんでもなく現実だと思う。高槻さんとの時間は、事実としてあるだけ 「片方は男の子になるのをやめた。それだけのこと。」なのだ。 続きが読みたい。めちゃくちゃにそう思った。けど、それは野暮なことなんだ。これが人生なんだし、ここで二鳥くんと高槻さんの記録は終わったのだから。続編があるとしたら、それはまた別の名前の物語だ。 --- とにかくみんないい子で、みんな愛しい漫画だった。高槻さんは、年を追うごとにうじうじに。二鳥くんは、年を追うごとに淡々と。千葉さんは、高槻さんと二鳥くんの特別な関係に嫉妬していたことを客観的に認め、それを自分の宝物みたいに思い、高槻さんのその関係が崩れたという呟きに涙した。 みんな成長していってる。それが本当に愛しい。現実感があるとか書いたけど、現実にこんないい子たちいないよ。絶対に。 とにかく高槻さん大好きなので、高槻さんのその後をどこかで読みたい~。 久しぶりに、夢中になる作品に出会えて嬉しい。
投稿日:2018.08.28
るいこ
最後まであんなちゃんがいい子でよかった。 にとりんと高槻くんの最後がよかった。 高槻くんはもっときれいになっていつか素敵な彼氏が出来るんだろうね。 ホントいい終わり方だった。 長い間追っかけたかいが…あった。 寂しくなるなー。続きを読む
投稿日:2014.02.23
あさひ
思春期の違和感。 変化していく身体に心が動揺する。 理想の自分とは違う現実の自分に絶望する。 与えられた性別を受け入れられないことも、たまにある。 身長が伸び筋肉が付き、ゴツゴツした男の身体に変化して…いく二鳥くん。 女装が似合わなくなる日も間近です。 それでも、この現実をなんとか受け入れ、折り合いをつけ、生きていく。 それが大人になるということなのかなと思います。 最終巻です。続きを読む
投稿日:2013.10.26
ofj
1〜15巻まで全巻読みました。 女の子になりたい男の子と 男の子になりたい女の子の話。 それぞれの心の動きの描写が繊細で、 普通じゃない設定なのにすごく共感できたし、 登場人物の子達を好きになりまし…た。 やさしい。続きを読む
投稿日:2013.10.21
SUPICA
おんなのこってなんでできてる? おとこのこってなんでできてる? 個人的に… 二鳥くんと、アンナちゃんのドギマギとしたお付き合いがもっと見たかった。 また一巻から読み返します。
投稿日:2013.10.17
sekai
完結。 読み終わった直後は、駆け足だけど、話が大きく急転したとも言えないし、思ってたより穏やかに終わったので実感がなかなか沸かなかったのだけれど、 いま読んでみると、二鳥くんと高槻さんの折り合いの付け方は紛れもなくただ現実だったんだと感じた。 千葉さんの、「二鳥くんと高槻さんが恋人同士になるんだと思ってた」という台詞がとにかく切なくて泣いた。 悲しいゴールではなく、2人がそれぞれの道を見つけて歩き始めたスタートへの話だった。 自分の子供の行方を見続けるような漫画でした。
投稿日:2013.10.07
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