【感想】ラスト・レター

笹本祐一 / 東京創元社
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
6
2
3
0
1
  • 多くの作家にショックを与えたライトノベルの元祖

    リアルタイムで読んでいた身としては、「それはないだろ~」的な終わり方なので読了直後はショックを受けた憶えはある。当時のソノラマ文庫は、ジョブナイルに分類されていたのでバットエンドな終わり方をするものはまだ少なかったし、前作や本編前半のドタバタとのギャップもありすぎで、その唐突感に驚いた。ただこのラストが多くの作家(小川一水や有川浩など)に影響を与えていたということで、今回の復刊にいたったのであればそれはそれで喜ばしい事ではある。続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • お祭りの後

    超能力を持つ少女に関わる話の結末
    シリーズを通して作中のメンバーがドタバタと頑張る点は相変わらず
    人類が直面している問題をさておいて目の前の日常に固執する主人公達が少しもどかしい

    唐突な結末から読後感には若干の寂しさを感じるがお祭りの後と考えればこんなものかもしれない
    もともと世界を救うための話ではなく学校生活を楽しく描く話だと思えばこの結末にも納得できる
    時代は違うが登場人物のキャラクターや結末から"イリヤの空、UFOの夏"を連想した
    続きを読む

    投稿日:2013.11.04

ブクログレビュー

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  • ちょ

    ちょ

     ラノベかと思ったらSFだったでござる。
     私の中で、著者はライトノベル作家ではない。それはなぜかというと、特定のキャラクターに関する過剰な思い入れ、萌えが少ないのだ。むしろ物語という世界の中での立場はみな平等である。
     ある意味シビア。
    続きを読む

    投稿日:2016.03.29

  • kazuhisachiba

    kazuhisachiba

    ラストに向けて榊君をどっしりと主役に据えたら,ヒロインの最後の決断とシーン,そしてエピローグが栄えるのではなかろうか.登場人物達を立たせるというのは中々難しい.複数名のグループが登場人物になる場合,特にそうだろう.物語は名作,だがその語り(構成)が勿体ない.続きを読む

    投稿日:2015.11.16

  • haruyato

    haruyato

    さてとノブは何処に跳んで行ったんだろう?中学生の時も分からなかったし、大人になって再読してもわかりませんでした。
    しかし和紗少尉の最期って、あんな呆気なかったっけ?涙しながら読んでたから数ページに渡ってエンディングが語られていたようなイメージを自分で作ってたは。しかし、この読後の喪失感は何度読んでもなんとも言えません。日本最古のラノベは、答も解決もなく疑問と落ち着かなさを残して終わるのです。だから古典たり得るのでしょう。続きを読む

    投稿日:2014.05.16

  • いりあ

    いりあ

    笹本祐一が1985年に発表した"妖精作戦"シリーズ完結編。誘拐された小牧ノブを取り戻すために立ち上がる榊たちですが…最終巻もハチャメチャな展開が続きます。そして、舞台は再び宇宙へ。が、この唐突な終わり方は想像しませんでした。ハチャメチャな超展開が待っているのかと思ったら、まさかこんなことになるとは。今までの展開が賑やかだっただけに、このラストは余計に虚脱感が押し寄せます。本作を読んで、自分のほうがもっと上手く書けると思った当時の若者が、今作家さんだったりするんですかねと、あとがきを読んでいて感じました。続きを読む

    投稿日:2013.07.25

  • kk90

    kk90

    このレビューはネタバレを含みます

    妖精作戦最終章。
    お気楽極楽な彼らの冒険は、思わぬ苦味と共に幕を下ろしたのでした。


    当時これがどれほどのインパクトであったのかは分かりませぬ。
    作品が溢れる今となっては、追体験することも難しいでしょう。
    しかして影響の広さを整理する事はできます。

    「涼宮ハルヒの憂鬱」「イリヤの空、UFOの夏」「レインツリーの国」・・・
    ラスト・レターから25年。個人的には、太陽系全域に「アイ・ラヴ・ユー」と
    愛を囁いた某超大作の行く末が判明するまでは死ねません。

    一方そのころ笹本先生は、往時の夢をかなえて、宇宙海賊モノを
    書いていたのであった。しかも女子高生。しかもミニスカ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2013.05.15

  • akaru000

    akaru000

    最後の畳み掛け方がいい。つまりこの著者は伏線の回収部分、オチとして用意されているラスト数ページ部分の凝縮率が高い。これはもともと自分はミニスカ宇宙海賊で知った著者で、その時の感想でもそんなような記述をしていた記憶があるが、ここの時点で原型が出来ているんだという。
    和沙結希と小牧ノブという二人の超能力を最大限に使用して戻ってくることのできた地球で、映画を見終える。その時のフィクションとしての映画と自分たちが過ごしてきた瞬間というのはどういう受け止め方をするのか。なんてことを読み終えた瞬間に考えてしまっている読後感が良かった。
    続きを読む

    投稿日:2013.04.04

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