【感想】コードギアス 亡国のアキト (1)

小太刀右京, サンライズ / ヤングエース
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • +αに収まらない!アキトの評価を押し上げる「小説」!

     まず、この小説は映画を観たことを前提にそれだけでは得られなかった情報を補完するための作品です。そのことを履き違えなければこの小説は本当に素晴らしいです。
     この本の半分は前日談です。まず日本がエリア11と呼ばれることとなったブリタニアの電撃作戦がなぜ行われたか、どのように日本は徹底抗戦したかが描かれます。この部分は映画には冒頭でレイラが説明していたことよりもっと多くの情報を読者に仕入れさせてくれます。 サクラダイト鉱脈の存在、ブリタニアとの貿易摩擦、ナイトメアフレームの戦場の常識を一気に覆す程の戦闘力などなど。また戦闘描写もわかりやすく、容易に想像できるのもいいところでしょう。緊迫感や臨場感が伝わってきます。ここではTVシリーズで登場した藤堂が主人公を務めます。彼が起こした厳島の奇跡がどういうものだったのかが書かれます。
     次に佐山リョウの死んでいった18人の仲間たちはどういう関係だったのか、なぜ死んだのか、なぜ戦争を始めたのか、どうしてテロをするようになったのかの話が入ります。ここは衝撃を受けました。なぜ映画で語られなかったのかと思うほど内容が濃いです。これを読んでいるとなぜリョウがギャングを皆殺しにしたかの意味が重くなり、泣きそうになります。復讐をやり遂げられたことに感動を抱きます。
     最後の前日談としてアキトの出撃前仲間との墓を作ると約束するシーンが少し入ります。仲間が生還率5%の作戦に、死に怯えながら希望を抱こうとしていることなどが書かれます。

     前日談はこれで終わり、映画の内容に入ります。が、多分映画を観たことを前提にしているからか、前日談の厳島の奇跡とは打って変わって映画を見ていなければ戦闘の様子は想像が一切できないほど描写がカットされています。あの凄い戦闘シーンをどのように文字に起こすのかが楽しみだったので少し残念です。他のシーンも細かいところのカットが目立ちます。が、それでもなぜレイラがアノウ司令を排除しようとしたか、アレクサンダは誰が設計したかが分かるなど心理描写や設定などが細かく書かれており、映画の補完に一役買ってくれるので読む価値は下がりません。映画に心打たれた方は是非一読することをオススメします!
     あ、あとこれの表紙がマンガ調の絵柄なことや出版社が角川「コミックス」エースなことに騙されないでください。これは小説ですのでご注意を。自分は一度漫画だと思ってて買うのをやめようかと思ってましたが偶然中古本屋さんで立ち読みしてみたらビックリ!小説だったではありませんか!ということがあったので注意しときます。
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    投稿日:2013.12.11

ブクログレビュー

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  • kaneaki1104

    kaneaki1104

    うーん、面白かった!

    映画は見てるけどなんとなくしか理解出来てなかったから、なるほどこういう話なのかと文章にされるとわかりやすいね
    全然、内容がわかってなかったんだなぁって思った
    ギアス本編のファンだったけどちゃんと話を理解はできていなかったんだろうなぁ
    ギアス本編も小説にしてくれれば読みたいなぁ

    次巻も手元にあるから読む!
    どうなるか楽しみ!(映画見てるのに)
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    投稿日:2015.11.03

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