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乙一 / 角川文庫 (484件のレビュー)
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総合評価:
豚山田
2
ミステリとしては淡泊も、ちょっと変わった設定の味付けで飯が喰える
ミステリとは知らずに開く。 むしろノワール的な青春ものという感じのイメージを勝手に抱いていました。 なので一話目のオチで「僕」が彼女を殺さなかった時点で完全に拍子抜け。 エンジンの掛かりの悪い立ち上が…りとなってしまいました。 しかし2話目のオチで「おおっ」と覚醒。 ついそこだけもう一度読み返し、そのままの勢いで夜の章まで読み切っていました。 謎や仕掛けは決して複雑なものではありませんが、通常のミステリから半歩だけ脇道を歩いたような題材とキャラに真新しさがあり、楽しく読めました。 暗くて人の死ぬ古典部的? 後半も楽しみ。続きを読む
投稿日:2015.01.27
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てと
1
淡々とした残酷系
学生時代に読んでたらお気に入りの1冊になってたかも。 が、大人になってからサイコなグロ系は面白いと思わなくなったので、あまり楽しめなかったです。 ただ話はよく出来ていて、あっと驚いた場面もちらほら。
投稿日:2014.06.10
yakitori
面白い探偵役だ
初の乙一作品。文章もうまいが物語も面白い。 人の暗黒面に引かれる「僕」が同じ趣味を持つ森野夜の拾った日記をもとに死体を見つけにいく第一話からスッと引き込まれる。主人公の「僕」というフィルターを通して語…られる残虐な殺人事件や行為は語り口が淡々としているのでそれほど恐ろしくは感じない。むしろ犯行手口を分析し手がかりを見つけ犯行現場での行為を見てみたいという観察者としての暗い情熱に突き動かされる「僕」に読者は不安にさせられる。危ういバランス上に成り立っている「僕」の日常はいつ非日常になってもおかしくなく、皮肉にもその暗い情熱によって発揮されるプロファイル能力の高さが犯人若しくは真相を炙り出す。なかなか面白い探偵役だ。 ※多重人格探偵「サイコ」や「デスノート」が好きなら嵌る作品。続きを読む
投稿日:2014.06.12
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sagami246
本の雑誌の、目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼号で、北上次郎のエンターテインメント小説の書評で紹介される物語がとても魅力的に思えて、図書館で、多くの作家の小説を借りて来た。森絵都・辻村深月・瀬尾まいこ・…横山秀夫・凪良ゆう・柚月裕子など。乙一の本書は、その中の1冊。 乙一の著作は、随分以前に1冊だけ読んでいる。一風変わった味わいの作品だという記憶は残っているが、内容については、よく覚えていない。今回手に取った本書は、3編の連作短編集。ホラーであり、かつ、ミステリー。設定としては、あまりありそうにはないものであるが、ストーリーの面白さに惹かれて、ついついページが進む。好みが分かれるとは思うが、私は嫌いではない。 3編の中では「犬」が面白かった。薄気味の悪さと、最後のどんでん返し。3作目の「記憶」は、「犬」の焼き直しみたいな感じで、今一つ。本書は、上下巻に分かれているうちの上巻。下巻も手に取ってみたいと思わせるには十分な面白さだった。続きを読む
投稿日:2024.04.05
佳代
【犬】が衝撃すぎた。とても良い。 安定に面白いな〜って感じ。 主人公が冷静な分のめり込むってよりはサラッと俯瞰で読める本。
投稿日:2024.03.13
サンコン
このレビューはネタバレを含みます
「犬」は予想してない展開だったので驚いたが、それ以降の話は僕の章を含め叙述トリックをずっと意識しながら読む事になったので少し疲れた。
投稿日:2024.01.26
あさくら
単行本として出版された「GOTH リストカット事件」を二分冊にして文庫化したもので、「夜の章」はその名の通り、登場人物の「夜」に焦点をあわせた短篇が3作収録されていました。 この本を読もうと思ったの…は、ホントにくだらない些細なキッカケでした。好きな役者さんが映画版に出演するというコトで、どんなお話なのか見てみたいなぁ・・・と思ったからで。おまけにタイトルに惹かれました。ゴシック大好きですもん、私。と、全然内容を知らなくって、半ばウキウキで読み始めたら、すぐさま撃沈しましたさ。 ぅわーん、怖いよぅ(泣)。もぅ、なんてゆーか怖かったです。私の苦手な系統の本でした(笑)。なんていうか、猟奇的。苦手だ、とても。最初のお話は「暗黒系 Goth」で、そこに出てくる事件がとっても猟奇的でね。読んでてカタカタ震えた。怖くて。そして気持ち悪くなってきちゃって。正直、この本最後まで読めるかな・・・と不安になりました(苦笑)。なんだろう。私、オバケとかの類も怖くて苦手なのだけど、そんなもんよりも何よりもやっぱり人間が1番怖いな・・・と思いました。トラウマがあったりとか、怨恨とかならまだいい。納得も理解もできないけども、なんとく察することはできる。そういうのがない人が1番分からなくて怖い。根本的に考え方が違うだけだから、とっても怖い。と、思いました。 最初のお話で大層ダメージを受けたのですが、そこは読書好きの変なプライド。1度開いた本は最後まで読まなくっちゃ!と変な意気込みの下、次のお話を読み始めました。次のお話は「犬 Dog」。コレも猟奇的ではあったんだけど、まだ理由が明確だったので案外平気に読めました。最初のお話で免疫が付いてただけかもしれないけども。 おもしろかった。映画版のサイトを見た時に、「映像化するのは不可能と言われてた」みたいなコトが書かれてあって、それはあの猟奇的な描写を映像化するのに問題があるからかなぁ・・・と、倫理的な問題だとばかり思ってたんですね。でもこのお話を読んで、実はそうじゃないんだということが分かりました。確かに映像化は難しそうです。このお話も映画版には入ってるのかしら?もうね、読んでる時に、「やられたーッ!!」と真相を知った瞬間すごい燃えました。悔しー。だってそうとは思わないじゃない。分かった瞬間、頭ん中グルグルしちゃって、もっかい読み返しましたもん。このお話を読んで、自分の中のこの本に対する評価がガラリと変わりました。おもしろい。 最後のお話は「記憶 Twins」。夜の過去のお話。この話にもやられましたね。あの衝撃といったら。もぅ、面白いなぁ。それと同時にすごく切ないお話でした。コレ、この3編の中では1番映像化してほしいお話かな。最後の夜と「僕」が真相について話をしてるシーンがすごく好きで、見てみたいです。あの空気感はすごく好きだ。 最初、読み始めた時は、ホントもぅどうしようかと思ったのですが、読み進めていく内にすごくおもしろくなってきたのでよかったぁ・・・と。何より最後の「あとがき」に救われた気がしました。お話とは違った意味でおもしろかったです。続きを読む
投稿日:2024.01.23
2014393番目の読書家
学生の頃に乙一さんの作品読んだことあったな〜と思い、久々に読みたくなって購入。怖さの中に悲しさを感じる短編作品だった。森野さんにその後何か変化があったか気になる。怖がりなのに夜に読んでしまって後悔した…(笑)先が気になってすいすいと読めてしまう。下巻を読みたくなった。続きを読む
投稿日:2024.01.18
おびのり
GOTHというタイトルから、残虐なイメージがあったけれど、ゴス文化を理解していたわけでないです。 乙一さん23歳ごろの作品。 本人もゴス文化の魂の部分を掘り下げず、ファッション的にタイトルにしてしまっ…たというような反省をあとがきに書いている。 だから、ゴス的なライトノベルというらしい。 まず夜の章。夜という少女から描く、残虐な事件の短編3編。 夜と友人の少年の周りにはゴス的事象が絡みつく。 夜は、事件に巻き込まれやすく、 少年は、事件に共鳴しやすい。 この章だけだと、中途半端かな。後編を読んで、世界観を楽しみます。 続きを読む
投稿日:2024.01.13
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