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今野敏 / 講談社文庫 (65件のレビュー)
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総合評価:
つたもみじ
2
全員集合!
シリーズ第三弾。百合根と赤城がモスクワ出張。当初は2人だけの出張の筈が別件でロシアを訪れていた黒崎&山吹、ロシアで事件が起きた事によってやる気を出した桜庭所長から追加で送りだされた青木、翠、菊川…何だ…かんだで最終的に全員集合。神秘思想やシャンバラ等、宗教関係の話が面白かった。アレクも軍人気質かと思いきや人間味溢れる良いキャラでした。黒崎の淡々としたカッコ良さや、菊川と翠の信頼が深まった事、百合根が珍しく頑張ってたラスト辺り。スッキリした読了感でした。続きを読む
投稿日:2014.07.11
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kambe
お気に入りの一冊
短いエピソードの中に登場人物の「恐怖症」を印象付ける描写があったりして、そういうさり気ない書き方がなんか好きです。 ロシア側がどうでるのだろうか、アレクというキャラクターを気にいり始めているのだけれど…気に入ったまま終われるのか、と最後のほうはハラハラしていましたが安堵。 なんだかんだ言って、菊川さんは刑事ですね。そういうオフィシャルな立場で「慣れ」はいいのですが「馴れ」合ってしまっては面白くなくなるので、そういう「馴れ」がないところがこのシリーズの好きなところです。 そして、青山さんの食事姿が見てみたい。その、皿を。そして食べているところを。続きを読む
投稿日:2014.08.05
yasosuke
そういえば海外ドラマって・・・
捜査本部を立ち上げてみんなで捜査を・・・って、日本だけなのでしょうかねー?海外ドラマは(TSUTAYAで借りちゃうので主にアメリカですが)担当刑事が数人で事件を調べていきますもんね?土地が広いのにたい…したモンです。 モスクワという異国の地でのSTたちの活躍ですので犯人は予想通りの人物となります。 ロシアの事をもう少し知りたくなりますねー 今野さんにとってSTメンバーたちの能力はどこの国でも通用する価値あるモノだと証明するための海外物語だったのかもしれません。続きを読む
投稿日:2015.10.13
orincyan
サクサク読める
ロシアが舞台ということで、もっと難しい話の展開を予想してましたが、気軽にサクサク読めます。個性的な登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、STの魅力がよく出ている作品だと思います。
投稿日:2015.11.12
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twshayafune
このレビューはネタバレを含みます
STの5人がモスクワに集結。 情報交換で行ったはずが、いつの間にか事件解決に関わっていた。 なぜモスクワなのかがわからず、最初はなかなか読み進められなかったが、事件が起き、ST達が活躍し始めてからは読む速度が速くなった。 終盤で、自分(キャップ)のことを好いていないと思っていた菊川が部屋を訪ねてきてビールを飲むシーンが良かった。
投稿日:2023.11.17
maco2022
オーディオブック そもそものキャラが気に入ったのか朗読が良かったからなのか自分でも分からないけどアレクがかっこよすぎ。
投稿日:2023.05.04
ちとせ
#読了 舞台はまさかのモスクワ。どういうこと?と読み始めたら、黒崎がモスクワに私用で赴くことになった。そうか、黒崎が事件に巻き込まれてって展開だ!とか思ってたらそんなことは全然なかった。 SFBで研修…という名の捜査協力をする百合根と赤城。そこに合流する黒崎と山吹。最終的にST全員と菊川さんも合流してしまった。今回青山、結城、菊川の3人はおやすみかと思ってたからよかった。やっぱり5人揃ってた方がしっくりくる。 シリーズを通して読んでいると、キャラクターそれぞれの個性への理解が深まってきて、百合根の優しいところとか、黒崎の侍的な強さとか、より魅力的に感じるられるね。 SFBのアレク、最後の最後で矜持を守ってくれてよかったな。きっと彼なら、自力で上り詰めてくれるはず。続きを読む
投稿日:2022.05.22
ふち
シリーズ第三弾。今回はロシアでの活躍。赤城の解剖、結城の物理学的考察、青山のプロファイリングが役立ったが、MVPは百合根警部。
投稿日:2021.11.19
takadon
今野敏「ST警視庁科学特捜班シリーズ」第3作目(2000年12月単行本、2004年1月文庫本)。 今回の舞台はモスクワだ。ロシア連邦保安局(FSB)と科学捜査の情報交換を目的とした研修にSTから百合根友久キャップと赤城左門の2名が派遣されることになった。時を同じくして黒崎勇治が柔術の指導セミナーでモスクワへ私的な渡航を予定していた。そして山吹才蔵もモスクワの在住の曹洞宗の檀家の集まりに呼ばれてと、取ってつけたような理由とタイミングでのモスクワ渡航で、偶然にも黒崎と同じ飛行機に乗っていた。 飛行機の中で黒崎は同じ柔術の指導者の芦辺正次郎29歳と二人だったが山吹が黒崎を見つけて声をかけたのだ。その会話を聞いてオカルト関係に精通しているフリージャーナリストの森田康治39歳が声をかけてきて、何やら科学特捜班のモスクワでの目的に探りを入れてくるのだ。モスクワでのラスプーチンゆかりの教会での爆発死亡事件に興味があるらしい。 先にモスクワに行っていた百合根と赤城はFSBが担当しているまさにその爆発事件の捜査に参加することになった。FSBの捜査官の名前は通称アレク、 KGB出身の爆弾テロの専門家だ。アレクは格闘技にも精通していて今は柔術を始めている。そしてそのアレクがFSBに柔術を取り入れようとして黒崎達を指導セミナーに招待した張本人でもあったのだ。 教会の地下室での爆発事件で死んだのはその教会を買い取ったマフィアのヴィクトル・ヴォルコフ。そしてその事件を調べようとその教会に忍び込んだ森田も死んだ。爆発の現場には爆薬の痕跡はなく、その教会では度々ポルターガイスト現象が起きていたという。事故なのか殺人事件なのか、日本人も死んだということでSTの残りのメンバー、青山翔と結城翠が菊川警部補と共に急遽モスクワへ派遣されることになった。 モスクワにSTの5人と百合根、菊川のいつものメンバーが揃い、ロシアが誇るFSBもSTの能力に兜を脱ぐことになるのである。赤城が森田の司法解剖をして、殺人事件と断定し、結城がポルターガイスト現象の謎を解明し、青山が犯人のプロファイリングをしたところで、今回は何と百合根キャップが犯人を推理、特定し、更にアレクもその真相を知っているはずというところまで突き止めていた。 いつもと違う百合根を見た意外性に戸惑ってしまった。またSTに苦労ばかり強いられていた百合根の心の中に、いつのまにかSTが居着いている言動に戸惑いながらもほっとするのである。
投稿日:2021.09.05
yampuru
STシリーズ3作目。なんとなく今までのものよりまとまりがあるというか、テンポもよいなと感じました。ちょうど300ページ程度ですし、舞台が海外へ移ったり、途中でSTの面々が合流してきたり、美作竹上流の話…しが織り込まれていたりと、小気味よい場面転換があったおかげで前の2作にくらべ読みやすかった印象です。 そして今回は珍しく百合根が事件の真相を解明する役を担うという、これも前作からの流れとはちょっと毛色が違う展開で楽しめました。 3作目になり著者としてもだんだんとシリーズとしてのテンポや作風がより確立してきたのかしら、そんな風にも見えました。4作目からは色シリーズでST一人ひとりにスポットをあてた内容になるようでこちらも楽しみです。続きを読む
投稿日:2020.12.03
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