【感想】壊れた脳 生存する知

山田規畝子 / 角川ソフィア文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
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  • 健康を過信しない

    家族が突然病に陥る…とうことがある日突然わが家に降りかかった。
    回復を祈る気持ちと不安に押しつぶされそうになる気持ちが、押しては返す波のように
    途切れる事のない日々。
    重症であったため入院は長期にわたり、日々小さな変化に希望を見いだし共に乗り越えてきた時間。
    脳は未知の領域に溢れている、神経可塑性、蘇生する等々どれだけの本に希望を見出し、
    また見いだそうとしてきたことか。
    著者の実体験にもとづいた内容は、間もなく退院するまでのここ数か月どれだけ励まされただろう。
    これから、本人が高次脳機能障害という目に見えない障害も抱えて生活していく為の、家族として
    心構えも貰ったように感じている。
    駄目かもしれないと言われていた、視力、記憶、言葉も少しずつ回復している。
    前途多難かもしれないけれど、「笑いは薬」で乗り切っていこう。
    脳は不思議だ!

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    投稿日:2016.10.30

  • とても興味深く読みました。

     高次脳機能障害という単語そのものも初めて知りましたが、実際のお医者さんが身をもって体験していることでありますから、何にせよ説得力があります。ドクター姿の作者と左半分が描かれていない姿の作者が手を繋いでいる表紙のイラストが、この本の全てを物語っています。
     ようやく世間では、外見からは全くわからないけれど、支援が必要な人に対し、ヘルプカードやヘルプマークが配られるようになりましたよね。私は、歳をとっていると言うだけで、優先席を空けろ主張する年寄りだけにはなりなくないなぁ、と思います。
     数々のエピソードが語られますが、前頭前野の「前子」ちゃんの話は面白かったですね。それと、「なんのために勉強するの」と子供に聞かれたら、「脳がこわれてもちゃんと生きていくためよ」と答えたい、という話も興味深いものでした。
     病を抱えている人は勿論ですが、健常者こそ読むべき本なのかもしれません。いつ何時、自分に起きる出来事かもしれませんからね。
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    投稿日:2018.07.08

ブクログレビュー

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  • yuuminanami

    yuuminanami

    著者の方には大変申し訳ないが、医師にして脳出血の当事者という非常に稀有な存在の人がいてくれて良かったと思わずにはいられない全脳出血当事者必読のバイブルともいうべき良書。
    勇気を貰える記述が多数あった。
    特に日常生活を平穏に過ごすのと回復のため、超高速にフル回転している脳のエネルギー源を補給するには糖分を取る必要がある。との記述には我が意を得た気持ちになった。
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    投稿日:2024.04.03

  • はんな

    はんな

    このレビューはネタバレを含みます

    障害があるというマイナスイメージを、見方を変えて面白がる。工夫次第で前向きに障害と共存していける。筆者の楽観的な姿勢と行動力に、病気は違えど同じ障害者として学ぶべきところが大いにありました。

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    投稿日:2023.08.07

  • Kohta Chris Challoupa

    Kohta Chris Challoupa

    病気とか障害って辛いけど、
    「とりあえずもう治らないから諦めて」
    「どうせできないから、できる事だけ楽しんで」
    「そんなにがんばらなくてもいいけど、やりたい事は諦めないで」って事だと思う。笑

    とりあえず脳ってすごいなぁ。よく作れたね。奇跡?

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    投稿日:2022.10.16

  • tokyokaiyolibs

    tokyokaiyolibs

    高次脳機能障害をもつ医者目線の話から、脳の障害に対する印象が変化したと同時に、人間の脳の可能性、すごさを知った。そして、脳に限らず障害とバリアフリー、社会について考えさせられる。

    さんろく

    所蔵情報:
    品川図書館 493.7/Y19
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    投稿日:2022.10.04

  • 197b172b04aaa764

    197b172b04aaa764

    母親の高次脳機能障害がどんなもんか知りたかったので読んだ。やっぱりうまいこと想像つかないな。また読む。

    投稿日:2022.08.10

  • 陽子の本棚

    陽子の本棚

    素晴らしい、モヤモヤ病で脳出血を起こし、高次脳機能障害になった医師で母親でもある著者。
    こんなに不自由でも、前向きに生きる努力をする著者に、敬服する。
    本人の明るさもだが、友人や家族も素晴らしい。
    境の大切さ、そして専門職としての態度、教えてくれる。続きを読む

    投稿日:2022.01.15

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