【感想】ザ・ゴール

エリヤフ・ゴールドラット, 三本木亮, 稲垣公夫 / ダイヤモンド社
(512件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
194
194
78
7
2
  • 定番ですが名著です。ちなみに小説です

    中小企業診断士の資格取得の講座で、講師の方から本書を紹介されました。
    以前から本書の存在は知っていたのですが、これを機に読み始め、そこで初めて小説だということを知ったのですが、楽しんで読み進められました。

    当たり前のことではありますが、企業の究極の目的(ゴール)は、利益を上げること。利益を上げるには売上を増やしてコストを下げること。本書は工場を舞台にしていますが、工場における利益とは、コストとは、といった根本的な問題に切り込んでいます。

    小説の体裁であるため、工場運営以外のシーンも描写されており、その中にも運営改善のヒントを見つけることができます。ネタバレになりますが、子供たちとのハイキングから、ボトルネック以外の部分での稼働改善が必ずしも利益を生むものではないと気づくなど、主人公の洞察の深さにも気づかされます。

    最後に、本書の舞台は1980年代の米国。日本がカイゼンやJITで大きな成果を上げていた裏で、米国が凋落したといわれた時期でした。
    本書の設定が事実であったとすれば、そりゃあ当時の米国は日本に勝てなくなるよなあと思う反面、現代では日本と新興国の立場に置き換えられるかと思いますが、日本が新興国と製造業で戦っていくには何をすればよいのか、考えさせられる1冊でもあります。
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    投稿日:2013.10.12

  • 仕事と家庭、どっちが大事なのよ!

    現状をどうにか変えていきたい、日本で言う「カイゼン」に苦しんでいる方には大変参考になる小説です。

    工場閉鎖の危機にさらされた工場長が、TOC (theory of constraints) の思考プロセスを、チーム一丸となって試行錯誤で実践して行き解決していく姿が描かれていますが、そこに本部と部下との間にある工場長というポジションの苦悩と、2児の父という家庭でのポジションの苦悩、二つの物語が同時進行して行く様は、多くの家庭を持つ男性の皆様に「あるある」と共感を呼ぶのではないでしょうか。

    思考プロセスの固いお話と思いきや、そこにラブコメディーの要素が詰まった異色の小説で、ストーリーの展開も早くて面白いです。

    工場長(=アレックス)のその後が気になるので、続編も間違いなく買いです。
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    投稿日:2014.05.18

  • トヨタ生産方式の更に先へ!

    数年前、工場のエンジニアとしてトヨタ生産方式を自社に取り入れようと苦心した経験があります。現場とスタッフが意識の改革から初め、数年かかってやっとそれなりにTPSが形となりました。その時に得た経験や知見、勘所が今でも私の財産ですが、それをこの本を読むことでうまく頭の中が整理できて、更には次のプロジェクトのアイデアも思いついたりしました。当時、リアルタイムで読んでいたならば、もしかしたら仕事の進め方がもっとうまくいっていたかもしれません。とてもオススメの本です(TPSとTOCは根本は同じ考えです。TOCの方がより包括的な概念のようです)。続きを読む

    投稿日:2013.10.18

  • 分厚い本だけど読み応え抜群で工場の基本となりうる小説

    製造業を営む経営者の奮闘劇を描いた小説です。工場でのボトルネックをどう克服していくのかということなど、普通の会社経営でも参考になるところがあるかもしれません。ザ・ゴール(The Goal)は外国の作品ですが日本語の翻訳もよく、面白く読むことができます。続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 良い。

    読み物としてもおもしろい。実際これほどの結果が出るか分からないけど、きっといろんな所でいろんな人の役に立つんだろうな。

    投稿日:2013.10.10

ブクログレビュー

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  • shonantoka

    shonantoka

    これはかなり面白かった、ボトルネックがどこにあるのか、それを把握し、対処しなくては意味がないことを物語調で教えてくれる書籍。

    投稿日:2024.05.06

  • 鶏

    このレビューはネタバレを含みます

    これが1984年のアメリカ?全くいまの自社で笑ってしまった。
    機能本部制と事業本部制を行ったり来たりするのもまんま。
    その分学びも多かった気がするが、巻末の通り納得はされど実践されないところまでまんま。
    theory of constraintsは少なくとも今後意識したい。

    理解を深めるために物語形式の大長編になっているが、エッセンスだけなら漫画版とか映画版で良さそう。読むのにちょっと時間かかりすぎた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.06

  • ぴかお

    ぴかお

    TOC:制約理論を物語を通して学ぶ。一つのシステムとして全体を考え、モノ/コトの循環を悪くするボトルネックに集中し、それに合わせた設計に改良することで
    アウトプットの改善が見込める。if/thenの思考プロセス、20/80の法則 20の変数が80の結果に作用するなど、ためになる考え方が詰まっていた。続きを読む

    投稿日:2024.03.23

  • 人生はぐれメタル

    人生はぐれメタル

    長編なのにスルスル読める面白さがある。
    訳あって、トヨタ生産方式に関する本と並行して読んでいたが、本書のTOCの具体的事例がトヨタ生産方式なのだと思うくらい、オーバーラップする考え方が多かった。
    続編も購入済みのため、楽しみに読みたい。続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • 呑んで忘れる

    呑んで忘れる

    企業の目的、問題解決が小説風に書かれており非常に読みやすく勉強になる本です。問題発生時は必ずボトルネックがあり、それを取り除く必要がある。続編もあり、傑作だと思う。

    投稿日:2024.03.16

  • 旭桜薫

    旭桜薫

    工場が「金を儲ける」ための作法について書かれたビジネス書。
    「それはそうだよ」と思うことから、
    「よくわからん」と思うこともあった。
    ハードルは高くないが、
    私は一回ではちゃんと理解できなかった。
    説として面白かったので、
    再読しようと思える良い本でした。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.12

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