【感想】ラブコメ今昔

有川浩 / 角川文庫
(483件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
143
193
99
11
0
  • 形いろいろ、甘さもいろいろ

    『クジラの彼』に続く、自衛隊ラブコメ短編集第2弾。中年カップルが登場したりと、前作よりバラエティに富んだ印象です。

    「ラブコメ今昔」――隊内誌の記者が幹部(中年)の恋愛談を聞き出そうとする話。自衛官の結婚事情がよくわかります。
    「軍事とオタクと彼」――多少キャラが濃いものの、男前な「彼」にやられました。ときどき出てくるオタクネタはそんなにディープではないです(たぶん)。
    「広報官、走る!」――題して自衛隊(広報部)vsテレビ局。すっきりとした読後感が魅力です。
    「青い衝撃」――タイトルからも分かるように、ブルーインパルスの話です。恋愛モノには違いないのですが、ほかの作品とは異なる、独特な雰囲気がただよっています。
    「秘め事」――単なるラブストーリーにとどまらず、なにかと考えさせられる1編でもありました。
    「ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編」――表題作「ラブコメ今昔」とリンクしているので、まずは「ラブコメ今昔」からお読みください。個人的にとても好きな作品です。
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    投稿日:2014.06.05

  • ウルっときたり、あえて悶えるならコレ!

    最近潤いがないなぁ、って時に読むと良いかも。
    ベタ甘さに悶絶したり、砂を吐きたくなる場面もありますが、相変わらず緩急の上手いストーリー展開で、飽きさせません。
    短編集なので、一話ずつ読みもできますし。
    あとがきを読むと、モデルがいて、え、コレって実話もあったりなの!?((゚□゚;))って驚きますが、自衛隊の魅力が斜め上に向上すること請け合い。
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    投稿日:2014.04.06

  • 図書館戦争別冊よりも

    図書館戦争別冊も甘い恋愛話ですが,さらに甘い甘い話しです.
    空飛ぶ広報室ともリンクする舞台設定なので,一緒に読んだら良いと思います.
    (ただし甘過ぎで胸焼けしても知りませんよ.)

    投稿日:2013.10.13

  • 自衛官の恋にキュンとしました

    セリフや付き合うまでのアプローチなんかはベタですが、「いつ命を落とすか分からない自衛官」が主人公であるためにとても切なく感じました。

    予想していた以上にキュンとする恋愛小説でした!

    投稿日:2014.08.01

  • 自衛官の恋愛事情

    自衛官の恋愛を描いた小編集。 今まで、自衛官って、ほとんど興味なくて、知らなかったことがいっぱいあって面白かったです。 自衛官の場合、防衛大学出身者はエリートなんだ~、とか、年齢が年下でも階級が上だと命令??、とか。 恋愛は、みんな真面目~、なお話ばかりです。 自衛官が不真面目な恋愛していたら、ダメなのかな? 続きを読む

    投稿日:2013.11.19

  • 甘い?甘くない?

    有川さんの「自衛隊愛」「恋愛」をテーマにした短編集でした。有川さんの「本領発揮」の作品だったと思います。甘い甘いと呼ばれる事も多い有川さんの「恋愛物」ですが、個人的には甘いと感じる以上に、人間関係を非常にシビアに捉えられている印象の方が強いと感じています。いずれにしろ「愛」溢れる作品でした。続きを読む

    投稿日:2014.05.19

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ブクログレビュー

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  • まいつき

    まいつき

    自衛隊ラブコメシリーズ第2弾、だそうです。

    有川浩の通常営業で甘々恋愛模様を描いた6つの短編集。甘々なところは言うまでもないのですが、ちょっとしたエロスの描写が上手いのだよなぁ、と思ってしまう。

    『シャワーの音は単調ではなく、お湯が有季の体を叩いていることも容易に想像できた。髪を洗っている音と肌を叩く水音は微妙に音階が違う。』
    「秘め事」の中の一文。エロスというか、妄想というか。コトに臨むか臨まないか、理性と本能のせめぎ合い、どうするどうしよ気にするな気になる、のもやもやぐるぐる感の描写が上手いと思います。

    こういう感覚を覚えなくなってどれほど経つのやら。恋に対する真剣度を、懐かしさと苦笑いで受け入れるぐらいには歳を重ねたということでしょう。

    「青い衝撃」が異色かな、と思っていたけどなんということはない、いつもの気持ちのよい有川作品でした。
    女だからと舐めんなよ、性別なんぞ知ったことか、一人の人間としてやることやるぞ出ること出るぞ、の心意気が有川作品の気持ちのいいところだと思います。

    漢気って、そういう人間のための言葉だと思います。男性女性関係なく、心意気の大胆不敵さを表す言葉だと思います。
    有川作品には似合います。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.09

  • yuppi

    yuppi

    家族や恋人が自衛隊員だったら辛いなとか、知りあいが自衛隊なんてかっこいいな、とか軽々しく思うのは何か違うんだなと思った。当の人達は覚悟ができてる。時には命の危険のある仕事を当たり前のようにこなすそれが日常、そういう凄味を感じる一方、家族や恋人とのエピソードにクスッとホロッとさせられた。続きを読む

    投稿日:2024.04.29

  • くうかい

    くうかい

    このレビューはネタバレを含みます

    最後に「え?」と声が出た。
    千尋も表面上は広報の活性化を謳っていたが
    その実は自らの将来を先達に尋ねたかったと言うことだろうと思う。故にあの熱心さが生まれたのかもしれない。

    一話目の過去を最終話で持ってくるあたり、読み始めたあの頃を強制的に思い出させるようで、技術として面白い。

    「秘め事」は途中の展開が急すぎて、こちらは驚きが隠せなかった。命をかけて国防を担う自衛隊員だからこその命の価値観があると思う。そして我が子に自分のせいで寂しい思いはさせたくないというのはどの親でも思うことで、自衛隊員は殊更に強く感じているのだろうと思われる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.18

  • larme

    larme

    自衛隊ラブコメシリーズ第2弾。
    第1弾のクジラの彼に引き続きやっぱり最高でした⸜(◍ ´꒳` ◍)⸝︎︎
    恋愛のストーリーが主軸ではあるけれど、自衛隊という国防を担った方々の任務や訓練への強い思いや重圧、その家族やパートナーの思いや覚悟なども描かれています。
    作者の有川さんが実際に自衛隊の方々にお話を聞いて、実在される方をモデルにされているという話もあとがきで書かれていたのでさらに胸が熱くなりました。
    そしてもちろん甘いキュンもたくさん
    続きを読む

    投稿日:2024.04.05

  • shushu

    shushu

    有川さんお得意の自衛隊を舞台にした
    ひたすらあまーーーーーい甘い短編集

    胃もたれしそうなくらい甘いけど
    何故か許せちゃう。独特の甘さです

    投稿日:2024.02.18

  • にゃん0320

    にゃん0320

    有川さんの本はほぼ読んでたと思ってたけどこれは未読だった。
    なんで今まで読んでなかったんだ
    自衛隊の恋愛短編小説。
    もう言うまでもなく最高。
    ツンデレ具合最高。秘め事は泣けた。
    みんな幸せになって欲し
    続きを読む

    投稿日:2024.02.18

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