【感想】さいはての彼女

原田マハ / 角川文庫
(467件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
131
208
93
8
0
  • 「彼女」のカッコよさに魅せられる

    いろいろあって旅に出た女性の話を集めた短編集です。収録の4編はそれぞれ語り手が違いますが、最初(「さいはての彼女」)と最後(「風を止めないで」)の作品には共通する人物が登場します。
    その人物とはタイトルにもなっている「彼女」のことですが、これがめちゃめちゃカッコいいんですよ。ふとした仕草やまなざしには、同性ながらキュンとしてしまいます。
    彼女と一緒の旅ならどこだって楽しいだろうな~、と主人公がうらやましくなりました。
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    投稿日:2013.10.27

  • 車のドアを思いっきり蹴りたおすおネエさま!一度でいいからやってみたい!

    ナギちゃんは、バイクの後ろに乗せて走る走る!なんて胸のすくこと!
    ほんのちょっと踏み出すだけで、今まであったものが違って見えてくる。
    見落としていた何かを、気づかせてくれるものとは・・・。
    短編集の中のみんな、笑顔で「ごきけんよう、またね!」って言えたらいいね。
    そんな、気持ちの良い後味を満喫できました。

    ずい分前の若い頃、250CCにまたがって、あっちこっちへ駆けていましたが、
    北海道の広大な自然の中で、ナギちゃんと同んなじ風を感じたかったなあ。
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    投稿日:2016.10.12

  • 背中を押されました

    ちょっと停滞気味だった私のキャリア…  丁度読んでいた時に、異動の話が持ち込まれました。ちょっとリスクも伴う話なので悩みましたが、この本の登場人物たちに背中を押された気がして、お受けすることにしました。前を向かせてくれる一冊です。とくに凪ちゃんは最高です。続きを読む

    投稿日:2013.12.14

  • お仕事に疲れている方へ・・・

    一人の敏腕若手女性社長が、ふとしたことから「女満別」へ・・・
    そこで出会う人々を通して、彼女の硬い心が次第にほぐれていきます。
    旅が好きな人、バイクが好きな人へもおススメの1冊です。

    投稿日:2013.10.19

  • 最初の数行でグググっと

    やり手の女社長涼香は、いつの間にかやり手過ぎて社員が離れていくという状況に陥っていた。沖縄の高級リゾートでの束の間の休暇を…と思い、“有能な秘書”の高見沢に旅行の手配を任せるが…。
    辿り着いた北の女満別で、かけがえのない出会いが待っていた「さいはての彼女」。
    その他、女性のおひとり様の旅の短編が2つ。そしてさいはての彼女のスピンオフのような短編が1つ。
    どれも挫折からの再生をテーマにしている。
    原田さんの作品は、最初の数行読んだだけでグググッと惹きつけられる。

    私もおひとり様旅行をするけれど、「旅自体を楽しんでいるんだぞ!」と、女性のおひとり様の旅=挫折からの逃避に思われたくないな…と作品と全然違うところで考え込んじゃった。
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    投稿日:2014.11.07

  • 読んでいてホッコリする短編集。

    4つの短編からなる短編集だが、どれも主人公は女性である。そういう意味では女性向けなのかもしれないが、男性でも十分楽しめる。

    4編のうち3編は旅をテーマとして扱っている。主人公は皆キャリアウーマンだ。仕事をバリバリこなしていたが、ちょっとした躓きで行き詰っているのも共通している。

    旅を通してその行き詰まりを吹っ切っていく様が読んでいて心地よい。ホッコリした気分になれた。

    ただ一口サイズで食べやすいのが短編のいいところではあるが、どっぷり浸かるには物足りないところで終わってしまう。たまに読む分にはいいのではないかと思う。
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    投稿日:2016.09.23

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ブクログレビュー

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  • みこ

    みこ

    このレビューはネタバレを含みます

    凪ちゃんの「線がある」というところ、凪ちゃんだけじゃない、私もだ、と思いました。
    私にあれは出来ない、頑張れない、これは難しい。自分で決めた線は恐ろしいほど、自分には出来ないんだと越えられない線なんだと脳が判断してしまうと思うんです。
    私もいろんな線や壁を作ってきてしまったなと、気づきました。凪ちゃんのお父さんの「そんなものは越えていけ」という言葉、線を引きそうになったら思い出したいと思いました。

    旅好きなので、読みながら旅してる気分にもなり、バリキャリの主人公たちに憧れを抱いたりできて
    楽しかったです。
    この本を読み終わったあと、SNSで「本を1回読んだだけで読んだ気になるな」みたいな言葉を見かけたので、この本ももう何回か見てみたいと思います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.07

  • 読書家TRex

    読書家TRex

     辛いことがあっても、強く魅力的なキャラ。でも人はみんなただ強いわけではない。時には休息が必要。
     癒しと再生の短編集。これは良かった。 ぜひ人に薦めたい。

    投稿日:2024.05.06

  • yu

    yu

    情景描写が丁寧で、まるで一緒に旅行をしている気分になった。
    短編集だけど、どれも心が温かくなる素敵な作品ばかりで、気分が落ち込んだ時に、また前を向くために読みたい本になった。

    投稿日:2024.04.29

  • eshima002

    eshima002

    「旅」「再生をテーマにした、珠玉の短編集」
    そんな文庫本後の要約に惹かれて読み始めた。

    ハグとナガラの短編も入っていて、なんだか運命か!と思えてしまった(笑)

    どの話もある程度の年齢に達した頑張る女性たちの人生の転換点だと思った。
    転換点は、「旅」というか「人生の寄り道」にひょっこりと顔を出している。

    タイトルの「さいはての彼女」凪ちゃんから、すごく元気をもらった。
    ついでに、二輪には乗らないけれど、無性に乗りたくなった(笑)
    たまたま、今日は高速道路を運転する用事があり、ツーリング中のバイカーたちをみて、凪ちゃんを思い出したり、ハーレー好きの風を感じてるかな。。とか考えたりしていた。
    気持ちよさそうだなー。。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • みきき

    みきき

    この本はなにより装丁がいい!!!
    ストーリーを思わせるような
    風を切った表紙。
    ピンクの文字!
    お洒落です!!!

    本の内容は、さくっと読めてほっりしてよかった!
    傷ついた女が旅先で人や自然に触れて、再び立ち上がるストーリーっていいよね!!( ゚ー゚)
    最後の話は、ボロボロ泣きながら読んじゃった。なんでだろう。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.23

  • Morita Osamu

    Morita Osamu

    原田マハさんの作品安定していますね。いつも感動させられます。今回からも心温まりました。
    ハーレーには乗っていませんが私も二輪に乗るのでハーレーに乗りたくなりました。そして走り出したくなりました。
    ナギのエネルギーとその元にあるお父さん、お母さんの愛がたまりませんでした。続きを読む

    投稿日:2024.04.10

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