【感想】得点力を鍛える―「やらないこと」を決めて努力を最適化する技術

牧田幸裕 / 東洋経済新報社
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
4
2
1
0
0
  • 「得点力を鍛える」

    いちいち、”外資系戦略コンサルタントは…”で始まるのが、やや鼻につくし、第二章までは当たり前のことを言っているような印象だったのですが、差異分析の話が出てきたあたりから面白くなってきました。プロジェクトマネジメント、3C分析と続いて、この辺までは理解を実感しながら読んでいたのですが、最後の、イシューからはじめるになって、また、この本を読んできた人間にとっては、当たり前のことを言っているような印象のまま終わってしまったのが、やや残念です。これらの手法のエッセンスを知るための1冊目としては悪くないと思いました。続きを読む

    投稿日:2014.09.20

ブクログレビュー

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  • Saishin

    Saishin

    このレビューはネタバレを含みます

    "??常にあらゆる可能性を考え、それに対して準備をする。
    世の中の変化を見逃さず、未来を予測し「想定外」を「想定内」にするのが
    プロジェクトマネージャーの務めである??


    -------------


    受験勉強・コンサルティングの経験を切り口に、
    イシューからはじめる「エコ燃費思考」=「最小投資で最大結果を得る思考」について書かれている。

    相手から求められる物を読み取り、
    タスク整理を行ない、何から手をつけるかを考えて行動する、といったロジカルシンキング。
    ざっくり文にすると簡単だが、それが出来ないので非常に心に響く。

    子どもの夏休みの宿題を例にしたプロジェクトプランニング、
    ポケットモンスターの進化を例にしたマネジメント、どれもこれも分かり易く、印象に残った。

    読んで良かった。

    プロジェクトマネジメントに携わる人には是非お勧めしたい一冊。


    -------------


    「得点力」とは、
    ×:自分が何ができるか・何を提供できるか
    ◯:相手が何を求めているかを正確に把握し、当てはめていくこと

    その為に何が必要か?
    →「やらないこと」を判断することで「作業全体の効率化」

    ex)過去問をひたすら解くのではなく
     「全体に目を通して出題傾向を探り、出題可能性の高い問題の完成度を上げていく」
     
     <あらゆる問題には、出題者の意図がある>
     =ビジネスの場でも、相手が何を求めているか?何で満たされるか?を常に探していく


    得点力は徐々に上がっていく
    ポケットモンスターの進化と同じで、一定の経験値で進化=また修業期間
    ex)LV16でリザード→LV32でリザードン、その進化までの間を人はスランプと言う
     →このスパイラルが出来ると、得点力がどんどん上がっていく
      ※マネジメントではこの進化までの期間に「いかに前を見させるか=ビジョン」が必要になる


    ◆ベストプラクティス分析はビジネスの「合格体験記」

    ベストプラクティス分析とは
    1)成功者が「どんな困難を乗り越えハードルをクリアしたのか」、「プロセス」や「工夫」を学ぶ
    2)ライバルとして競争してきた企業が勝者と敗者に分かれた場合、「勝因」と「敗因」を明らかにする
    3)違う業界であっても、売上げを伸ばしている企業や利益率が高い企業を分析して秘訣を明らかにする
    →ハーバード大学では2年間に700本のケーススタディをこなして得点力を上げている


    ◆タスクの優先順位は誰にとってのものか
    「重要性」「緊急性」は相手にとってのものである
    ・プロジェクトであればクライアント
    ・タスクであればタスクを振ってきた上司
    クライアントや上司の意図を正確に把握して優先順位を決めて対応する=ビジネスの得点力は上がる


    ◆小学生の夏休みの計画が破綻する理由
    1)計画をゴールではなく、スタートから策定している
    2)タスクのボリューム感をイメージせず、時間でアクションを設定している
    3)タスクの難易度を想像できず、スケジュールが破綻する

    それぞれ、
    1)「頑張る」という意識が強すぎて、「終わらせる」イメージができていない
    2)基礎問題の1ページと応用問題の1ページのボリューム感はまったく違う=タスク難易度による管理
    3)目標の「リアル」な設定と、現状の「冷徹」な把握 が必要


    ◆小学生もそうだが、スケジュールが破綻するととたんにやる気を失う
    →計画は状況の変化に応じて、何度でも策定し直す

    「想定外」
    突発事項を予見できず、後手後手に対応せざるを得ない状態
    →リスク管理が出来ていなかった

    「変化への対応」
    突発事項を予見しておき、「やはり起こったか」と考え、準備していた次の対応策に移行できる状態

    プロジェクトマネージャーは仮説立てを常に行ない、準備をしておく"

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.06.23

  • 0541

    0541

    まぁゴール意識してやるって感じですよね。あとはマルチタスクやる。で、感覚掴んだらビルゲイツ的に一つのことに集中して圧倒的みたいな

    投稿日:2017.04.11

  • りりー

    りりー

    メモ
    ・問題集を解かない
     ⇒問題を読んだらすぐに解答を読む。できるだけ多くの解答パターンを身につける。
    ・競争倍率によって作戦を変える
    ・ビジネススキルを子どもに教える

    学校のテストで点がとれる人は、社会でも通用する。続きを読む

    投稿日:2016.03.15

  • yymnk

    yymnk

    イシューからはじめること、やるべきことやらないことを定義してから取り掛かることを徹底したい。
    受験ネタか多かったので、受験ヲタクだった自分には非常に面白かった。

    投稿日:2015.05.06

  • ゆー

    ゆー

    やるべきこと、そうでないこと、それらを論理的に考えていく力。
    ゴールを明確に設定し、その達成のために何を、どれだけこなしていく必要があるのか。
    全て自分がこれから社会に出ていく上で身に着けていきたいものだと気付かされ、また後世に託していかなきゃならない知識でもあるとわかった。
    素晴らしい著書です。
    続きを読む

    投稿日:2013.04.05

  • えむすけ

    えむすけ

    ☆4
    とても面白い本だよ!
    ビジネス書なのに感動的だったよ。
    著者の考え方は知っていたけれど、この本を読んで初めて、私はこの考え方の重要性に気づくことが出来たよ。子供へのマネジメントという視点が新しい。私にもし子供がいたら、本の影響力は子供にまで及びそう。

    前の梅原大吾氏の本では、勝ち続けるには努力し続けるべき、効率をもとめたのでは本当の自己の成長にはならない、という考え方と出会った。
    対してこの著者は、梅原氏の考え方を俯瞰するように、努力した時間で満足するな、努力を「最適化」せよ、と鮮やかに言い切る。両者とも、並々ならぬ努力を経て至った考え方であるところが、面白い。

    一番同意するところは、論点や目標を明確にしてから、そこに集中して努力するのが最適であるということ。人生はあっという間、今後は自分の時間をどこに集中させるかという視点を意識して生きていきたいと思う。
    続きを読む

    投稿日:2013.02.10

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