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辻村深月 / 角川文庫 (279件のレビュー)
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総合評価:
ツクヨミ
5
くすぐったい怖さ
学校の怪談やおまじない、都市伝説などをテーマにした短編集(全5編)。この手の噂は子供のあいだで広まることが多いせいか、本書の収録作品にも子供の世界を描いたものが目立ちます。読んでいて、そういえば自分の…学校にも七不思議とかあったなあ……と懐かしくなりました。 ただ、その「懐かしさ」の色合いは作品ごとにかなり異なっています。くすぐったいような心地いい怖さを感じさせてくれる話に、とらえどころのない不気味な話、ひねりを利かせた二度読みしたくなる話など……。どれがどれとは言いませんが(ネタバレになるので)、それぞれ違った面白さがありました。 私がいちばん好きなのは、最後に収録されている「八月の天変地異」です。不覚にも、ちょっと泣きそうになりました。続きを読む
投稿日:2014.11.01
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4
バラエティに富んだホラー短編集
学園ホラー、ちょっと不思議な世界を描いた話、心暖まる謎まで、バラエティに富んだ5つの短編集です。 なんとなく、「世にも奇妙な物語」を思い出しました。 二度読みしないと理解しきれないものもありました…が、全体的に読みごたえのある短編が揃っていて良かったです。 個人的には「踊り場の花子」と「ふちなしのかがみ」がいかにもホラーって感じで楽しめました。 この季節にはおすすめです。続きを読む
投稿日:2014.08.06
ミヤマ
1
ゾクゾクする5つの短編集。
手の届きそうな世界で起こる、ゾクゾクする5つの短編集。 辻村さんらしいSF(すこしふしぎ)の世界観にホラースパイスが加わって、胸が揺さぶられっぱなしでした。 怖いもの見たさで、つい、何度も読み返してし…ましました。続きを読む
投稿日:2014.03.27
理科好き
学校の怪談的な
全て学校が舞台な訳ではありませんが,学生時代特有の不条理さの中で日常に入り込む恐怖。 特に最初の作品,「トイレの花子さん」的な話はぞっとします。
投稿日:2016.06.15
getsu
ホラー系短編集
5話からなるホラー系の短編集です。 評価がはっきり分かれそうな作品です。私は辻村さんファンなので少々贔屓目の評価になりますが。 作者の思い通りに『あの人はどうなった?』『あれはなんだった?』と思いなが…ら話が終わります。いろいろ想像を膨らませたり、消化不良だったり・・・。 『いけないことを』抱えながら最後まで読んでくれたらと後書きに書いてある通り、まんまと作者の狙い通りに読んだというか読まされました。 心地よい読了感を得られるストーリーではないのでさらっと読むことをおすすめします。続きを読む
投稿日:2014.01.02
犬のつちふまず
現実との境界
誰もが子供のころに一度は経験した『幽霊』や『いけないこと』などを題材にした短編集です。いつもの辻村作品とは一味違ったサスペンスより怖い(ホラー)作品集となっています。怖い話好きで短編好きな方にはお勧め…です。(ちなみに私は怖い話嫌いの長編好きです・・・。) 特に気に入ったのは『踊り場の花子』と『八月の天変地異』と『あとがき』です。 辻村さんの作品はサスペンス的なものが多いのですが、サスペンスとはちょっと違うと感じていました。この作品を読んで『サスペンスよりも怖い』に近いのだと気づかされました。辻村さん好きな方にもお勧めです。すぐ読み終わっちゃいますけどね・・・。続きを読む
投稿日:2014.03.22
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chez
またやってしまったー。読み始めて再読だと気がつく!!!記憶も曖昧だしと気にせず再読。 夜に読んでいたら怖くなってしまいました。。。 夜はおすすめしません! 『おとうさん、したいがあるよ』はオチが分か…らなかった。そんな気味悪さがゾッとする。 続きを読む
投稿日:2024.05.10
Hoppeko
私には難しすぎた。 理解が追いつかず、ん?つまりどゆこと?と謎に包まれたまま終わってしまう物語がいくつかあったり。 ブルっとなるような不気味な物語が好きな方向け。かな
投稿日:2024.02.29
まべ
ホラーは苦手だけど、辻村深月なら読まなくては!!と購入。奇妙な怖さがじわじわとくるので、逃げ出したくて若干飛ばし読みしてしまいました(汗)そのせいで、ちょっと「?」な部分がいくつかあったので、結局また…頭から読み返す事になりそうです(笑)面白かったけど、やっぱり辻村深月は長編がいいな…。続きを読む
投稿日:2024.01.23
1554475番目の読書家
ホラー短編5篇。ホラーというより不思議な話というか、世にも奇妙な物語にありそうな感じ。 踊り場の花子さん →いちばん面白かった。起承転結もしっかりしていて最後は胸がスッとした。 ブランコをこぐ足 …→学生の頃のカースト制度を思い出した。上とか下とか、ギスギスした感じが辻村作品らしくてよかった。 おとうさん、したいがあるよ →謎だった。死体を受け入れるのが早すぎる。どこまでが現実かもよく分からなかったけど、不気味さは1番。 ふちなしのかがみ →表題作。叙述なのかな。ぜんぶ現実だったのか。 八月の天変地異 →1種の友情物語だった。キョウヘイもつらかったよね。よかった。 続きを読む
投稿日:2023.12.24
Savage
初の辻村深月さんの作品。 短編が5篇、読みやすかった。 最初の「踊り場の花子さん」を読んで、純粋に怪談とか呪いといった類のホラー集だと思っていたが、後半に行くにつれ怖がらせるホラーというより、世にも奇…妙な物語みたいに不思議な話になって行った。1冊で色んなタイプの怖い話が読めるのがなかなか面白かった。 個人的には「お父さん、したいがあるよ」の世界観が好きだったので(死体に対してみんなが微妙に的外れな反応をするあたり)、オチが上手く付いていないように思えて残念だった。※私に読み取る力がない可能性も十分ある続きを読む
投稿日:2023.10.18
ユッディ
ホラー仕立ての不思議な5つの短編物語という印象。 現実と非現実の境界線にいるような曖昧さがあり、その怪異故に不気味に感じる話も多いものの、 それだけでは無い良さがありました。 「おとうさん、したいがあ…るよ」では、家中から死体が沢山見つかるところの描写は何だか滑稽で、 最後の「八月の天変地異」はホッコリした話になっていて、温かくなりました。 (単純な怖さなら「子どもたちは夜と遊ぶ」とかの作品の方が怖いかも?)続きを読む
投稿日:2023.10.12
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