【感想】第三次世界大戦 日本はこうなる

池上彰+「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ / SB新書
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • shosho

    shosho

    「あってはならないこと」は「あり得ないこと」ではないし、実は割と些細なキッカケで「充分に起こり得ること」になる。平和ボケしている我々日本人はギリギリまでそのシリアスさを認めようとせず、「やられたらやり返す(倍返し)」という考え方なので、予め想定しておくためにもこの手の本を読み、議論をすべきだと思う。周りの国(中国、ロシア、北朝鮮)は世界のこと、地球のことなんて何も考えてなさそうだし、核を持っている。地政学上、とてもリスクの高い場所に位置しているのに、国民は「多分大丈夫だろう」という根拠のない自信を持ってノホホンとしている。日本国民の議論参加を煽った方がいいと思う。続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • ユイト

    ユイト

    第三次世界大戦という主題で、その発端となりうる問題を中心に、素人目にも分かりやすく解説されていた。この一冊を読めば2023年時の世界情勢を理解できると言っても良いかもしれない。しかし、テレビ番組に起因するのか、図が多すぎると感じた。勿論分かりやすいが、図をもう少し省けば稿量を増やす事ができたのではないか。続きを読む

    投稿日:2024.03.21

  • katak-ai

    katak-ai

    日米安保条約第六条 極東=フィリピン以北並びにその予備その周辺の地域
    在日米軍基地76 沖縄31 横田基地 国連軍司令部

    投稿日:2024.02.11

  • わ

    第三次世界大戦勃発の蓋然性はかなり高まっていることが理解できた。何よりも怖いのはロシアの核である。ウクライナを支援しなければならない。しかしロシアを追い詰めすぎると窮地に追い込まれたロシアが核のスイッチを押すことも十分考えられる。そうすれば人類は未だかつてない核戦争に突入しその結果は誰にも想像がつかない。
    台湾有事についても深く考えさせられる。台湾有事は日本有事だ。中国が台湾に侵攻すれば沖縄から米軍が台湾近海に出動する可能性が高い。沖縄に中国軍が攻撃を仕掛ける可能性も高まる。中国が台湾統一を果たした場合次に狙うのは尖閣諸島だ。台湾の情勢を日本人は見逃してはならない。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.21

  • yasz

    yasz

    先月の末に近所で開催された読書会に初めて参加させていただきました。コロナ前の家の近くで一人で飲んでいたところ、興味ある歴史の話をされているグループがあり、一声かけさせて頂いたところ、大学の大先輩達の集まりであることがわかり入会させていただきました。それからコロナに突入しましたが、最近声をかけていただき参加の運びとなりました。この本は、そこで紹介された本です。池上氏の本は今まで何冊か読んだことはありますが、最近本屋で見かけて気になっていた本でした。

    この本では、名前だけは知っていた「日米安保条約」で規定されているお互いの役割、軍事同盟との違いを明らかにした上で、現在も続いているロシアのウクライナ侵攻が第三次世界大戦に発展したときに日本がどうなるかが示されています。

    平和な世の中が続いて欲しいとは思いますが、この本に書かれている内容は日本人として理解しておくべきものであると考えます。

    以下は気になったポイントです。

    ・当初の安保条約は、アメリカ軍を日本に駐留させることに重点がありアメリカが日本の安全を守ることについては明確な規定がなかった、対等な条約ではなかった。そこで1960年の安保改定で一新された、日本がアメリカ軍に基地を提供する代わりに、アメリカには日本防衛の義務があることが明記され、より対等な条約に生まれ変わった、これが現在の日米安全保障条約である(p28)

    ・南シナ海、東シナ海への海洋進出に続いて、最近は太平洋方面でも活発に活動している中国に対して危機意識を持った、アメリカ・オーストラリア・イギリスの3カ国が結んだ同盟が、AUKUSで、2021年9月に創設された(p31)

    ・日本がどこかの国に侵略されたら、まず自衛隊が戦う、その後、アメリカが協力して助けましょう、あるいは一緒に戦いましょう、というのが現在の仕組み(p32)アメリカは議会が承認しなければ「日本だけで頑張ってね、武器や兵器の支援はしっかりやります」という可能性もゼロでない(p36)

    ・日米同盟は他の同名と異なって、アメリカが攻撃されても、そこが日本の領域外であれば日本がアメリカに協力する義務はない(p37)極東地域(フィリピン、台湾、韓国、日本を含むアジア一帯)の平和と安全を維持するために、アメリカ軍は何か事が起きれば出動するのが日米同盟の取り決めである。また周辺の、ロシア・北朝鮮・中国は、警戒対象となる(p42)

    ・横田基地には、国連軍の司令部が置かれている、1950年に始まった朝鮮戦争では、アメリカ中心に16カ国の国連軍が組織されて、韓国軍を支援していて司令部が置かれた。横須賀基地には西太平洋からインド洋までを管轄するアメリカ第7艦隊の基地がある(p44)

    ・在日米軍基地は日本の領域内にありますから、そこを攻撃された場合は、日本が武力攻撃を受けたと考えて、個別自衛権を行使してアメリカ軍と一緒に戦うことになる(p53)仮に台湾有事のようなことが起きて台湾防衛のために出動したアメリカ軍が中国軍から攻撃された場合に戦おうとする場合は、日本は集団的自衛権を発動する必要がある、安倍政権の時(2016年)に「存立危機事態」と政府が認定すれば、自衛隊を出動できることになった(p54)自衛隊は武力の行使も許される(p55)

    ・ウクライナが保有していた核弾頭数は1240発であった、これを放棄することになったのが1994年の「ブタベスト覚書」である。その全てをロシアに引き渡せば、ウクライナ領土の安全と独立国家としての主権を、アメリカ・イギリス・ロシアの3カ国で保障するというもの(p62)

    ・海岸線から12海里(約22キロ)が領海、領海は領土と同じでその国の海、さらに12海里を接続水域、この接続水域を含んで海岸線から200海里(約370キロ)を排他的経済水域である。国同士が近いと重複するので話し合いで境界線を決めるのが基本だが、日中間ではいまだに折り合いがついていない(p94)

    ・TPPはアメリカが抜けてしまい、中国が加盟申請中、中国が主導して作った新しい経済協定(RCEP)は、2022年からかいし、ASEAN10カ国と、日本・中国・オーストラリア・ニュージーランドの15カ国が加盟して、東アジアの地域的な包括的経済連携と呼ばれている。中国が影響力を強めてアメリカの存在感が薄くなっている、その状況で出されたのが、IPEFである(p112)

    ・ロシアへの経済制裁は日本を含めて世界中が行なっている印象があるが、実際には40の国と地域のみ(2022年5月)である、特に中国やインドなど経済規模の大きい国が参加していないことが制裁の効果を弱めている(p139)特にインドはソ連の経済援助のおかげで発展できたと言われていて、1993年には友好協力条約を結んでいて軍事面でのパートナーでもある(p146)

    ・日本は1956年12月に国連に加盟した、国連に入るとき日本が戦争で勝った相手の「連合国」に入るのでは国民に説明しにくいということで、訳語を帰ることになり「国際連合」と読み替えた(p175)国連は戦勝国が作ったものなので、敗戦国を差別する条文(旧敵国条項)がある、日本やドイツ・イタリアなどの旧敵国が侵略行為を行なった場合、安保理を通さなくても軍事制裁ができるという内容(p187)これは常任理事国を含む3分の2以上の賛成があれば削除できるが、実現されていない(p188)

    ・ウクライナの反転攻勢が成功した理由、1)ウクライナ軍の士気が高い、2)アメリカなどが提供した近代的兵器が効果をはっきした、高機動ロケット砲システム「ハイマース」、3)ロシア軍の戦車不足、戦車の劣化、処理能力の高い半導体や製品が入手できない(p151)

    2023年9月25日読了
    2023年10月7日作成
    続きを読む

    投稿日:2023.10.07

  • Shogo  Fujita

    Shogo Fujita

    メディアにいっぱい出てる人の話は100%信じることは出来ないね、
    この人もなんかテレビではウソ言うてるし、
    忖度だらけですこの人

    投稿日:2023.09.16

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