第三次世界大戦 日本はこうなる
池上彰+「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ(著)
/SB新書
作品情報
ロシアによるウクライナ軍事侵攻で、世界は「第三次世界大戦勃発」の恐怖に陥りました。
日本国内でも「日本はだいじょうぶ」という根拠のない安全神話が崩壊した瞬間でもありました。
ロシア・ウクライナ戦争は第三次世界大戦に発展するのか?
そもそも日本は、ロシア・中国・北朝鮮という、ある意味予測できない国々に囲まれています。
もしロシアが日本に攻めてきたら?
中国が台湾を侵略したら?
北朝鮮が核ミサイルを発射したら?
第三次世界大戦が起きたとき、日本はどうするのか?
日本の安全を守る軍事同盟、安全保障について、池上さんが解説します。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は今回のロシアの軍事侵攻について「国連がまったく機能しなかった」と語っています。ニュースでよく聞く「国連」。いったいどんな機関で、どんな役割があるのか?
そして、なぜ国連は戦争を止めさせることができないのか?
その仕組みについても解説します。
※カバー画像が異なる場合があります。
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商品情報
- シリーズ
- 第三次世界大戦 日本はこうなる
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 掲載誌・レーベル
- SB新書
- 書籍発売日
- 2023.03.06
- Reader Store発売日
- 2023.03.06
- ファイルサイズ
- 9.5MB
- ページ数
- 196ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (20件のレビュー)
-
池上彰のニュース解説の新書。
テレビと同じでわかりやすい。とりわけ国連はなんとかならないのか!ニューヨークに行った際、国連ビルを見てきたが、こんな立派なビルがある組織が、張りぼての機能不全では困るよ。…常任理事国は拒否権がある限り、やりたい放題じゃないか。早い改善を望む。続きを読む投稿日:2023.03.25
先月の末に近所で開催された読書会に初めて参加させていただきました。コロナ前の家の近くで一人で飲んでいたところ、興味ある歴史の話をされているグループがあり、一声かけさせて頂いたところ、大学の大先輩達の集…まりであることがわかり入会させていただきました。それからコロナに突入しましたが、最近声をかけていただき参加の運びとなりました。この本は、そこで紹介された本です。池上氏の本は今まで何冊か読んだことはありますが、最近本屋で見かけて気になっていた本でした。
この本では、名前だけは知っていた「日米安保条約」で規定されているお互いの役割、軍事同盟との違いを明らかにした上で、現在も続いているロシアのウクライナ侵攻が第三次世界大戦に発展したときに日本がどうなるかが示されています。
平和な世の中が続いて欲しいとは思いますが、この本に書かれている内容は日本人として理解しておくべきものであると考えます。
以下は気になったポイントです。
・当初の安保条約は、アメリカ軍を日本に駐留させることに重点がありアメリカが日本の安全を守ることについては明確な規定がなかった、対等な条約ではなかった。そこで1960年の安保改定で一新された、日本がアメリカ軍に基地を提供する代わりに、アメリカには日本防衛の義務があることが明記され、より対等な条約に生まれ変わった、これが現在の日米安全保障条約である(p28)
・南シナ海、東シナ海への海洋進出に続いて、最近は太平洋方面でも活発に活動している中国に対して危機意識を持った、アメリカ・オーストラリア・イギリスの3カ国が結んだ同盟が、AUKUSで、2021年9月に創設された(p31)
・日本がどこかの国に侵略されたら、まず自衛隊が戦う、その後、アメリカが協力して助けましょう、あるいは一緒に戦いましょう、というのが現在の仕組み(p32)アメリカは議会が承認しなければ「日本だけで頑張ってね、武器や兵器の支援はしっかりやります」という可能性もゼロでない(p36)
・日米同盟は他の同名と異なって、アメリカが攻撃されても、そこが日本の領域外であれば日本がアメリカに協力する義務はない(p37)極東地域(フィリピン、台湾、韓国、日本を含むアジア一帯)の平和と安全を維持するために、アメリカ軍は何か事が起きれば出動するのが日米同盟の取り決めである。また周辺の、ロシア・北朝鮮・中国は、警戒対象となる(p42)
・横田基地には、国連軍の司令部が置かれている、1950年に始まった朝鮮戦争では、アメリカ中心に16カ国の国連軍が組織されて、韓国軍を支援していて司令部が置かれた。横須賀基地には西太平洋からインド洋までを管轄するアメリカ第7艦隊の基地がある(p44)
・在日米軍基地は日本の領域内にありますから、そこを攻撃された場合は、日本が武力攻撃を受けたと考えて、個別自衛権を行使してアメリカ軍と一緒に戦うことになる(p53)仮に台湾有事のようなことが起きて台湾防衛のために出動したアメリカ軍が中国軍から攻撃された場合に戦おうとする場合は、日本は集団的自衛権を発動する必要がある、安倍政権の時(2016年)に「存立危機事態」と政府が認定すれば、自衛隊を出動できることになった(p54)自衛隊は武力の行使も許される(p55)
・ウクライナが保有していた核弾頭数は1240発であった、これを放棄することになったのが1994年の「ブタベスト覚書」である。その全てをロシアに引き渡せば、ウクライナ領土の安全と独立国家としての主権を、アメリカ・イギリス・ロシアの3カ国で保障するというもの(p62)
・海岸線から12海里(約22キロ)が領海、領海は領土と同じでその国の海、さらに12海里を接続水域、この接続水域を含んで海岸線から200海里(約370キロ)を排他的経済水域である。国同士が近いと重複するので話し合いで境界線を決めるのが基本だが、日中間ではいまだに折り合いがついていない(p94)
・TPPはアメリカが抜けてしまい、中国が加盟申請中、中国が主導して作った新しい経済協定(RCEP)は、2022年からかいし、ASEAN10カ国と、日本・中国・オーストラリア・ニュージーランドの15カ国が加盟して、東アジアの地域的な包括的経済連携と呼ばれている。中国が影響力を強めてアメリカの存在感が薄くなっている、その状況で出されたのが、IPEFである(p112)
・ロシアへの経済制裁は日本を含めて世界中が行なっている印象があるが、実際には40の国と地域のみ(2022年5月)である、特に中国やインドなど経済規模の大きい国が参加していないことが制裁の効果を弱めている(p139)特にインドはソ連の経済援助のおかげで発展できたと言われていて、1993年には友好協力条約を結んでいて軍事面でのパートナーでもある(p146)
・日本は1956年12月に国連に加盟した、国連に入るとき日本が戦争で勝った相手の「連合国」に入るのでは国民に説明しにくいということで、訳語を帰ることになり「国際連合」と読み替えた(p175)国連は戦勝国が作ったものなので、敗戦国を差別する条文(旧敵国条項)がある、日本やドイツ・イタリアなどの旧敵国が侵略行為を行なった場合、安保理を通さなくても軍事制裁ができるという内容(p187)これは常任理事国を含む3分の2以上の賛成があれば削除できるが、実現されていない(p188)
・ウクライナの反転攻勢が成功した理由、1)ウクライナ軍の士気が高い、2)アメリカなどが提供した近代的兵器が効果をはっきした、高機動ロケット砲システム「ハイマース」、3)ロシア軍の戦車不足、戦車の劣化、処理能力の高い半導体や製品が入手できない(p151)
2023年9月25日読了
2023年10月7日作成続きを読む投稿日:2023.10.07
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