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ジェフ・フレッチャー, タカ大丸 / 徳間書店 (20件のレビュー)
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総合評価:
ABAKAHEMP
靭帯損傷も最初は指のマメの悪化から始まった
面白いエピソードが紹介されている。 エンゼルス入団前に日本で体力テストを行なうことになり、大谷はGMら来日したスタッフの前で垂直跳びをしてみせた。 しかしやったことがなかったらしく、結果はいたって…平凡なものだった。 「平均的な数値だよ」とでも言われたのだろう、本人は大いに落胆する。 ただ1ヶ月後のスプリングトレーニングでもう一度測った時には、なんと球団内でも最上位の跳躍を見せたらしい。 その間、Youtubeで垂直跳びの正しいやり方の動画を見まくったらしいが、著者は彼の飲み込みの速さと貪欲さを示す好例と捉えている。 だけどそこにあるのは、むしろ彼の強烈な「負けず嫌い」の性格の方じゃないか。 先日、アストロズ戦で披露した100マイルシンカーの話もそう。 その数日前に対戦したヤンキース守護神の魔球シンカーに、バッターボックスで思わず顔をしかめるシーンがテレビに映っていたのだが、そこからすぐ自分の持ち玉に加えてしまったところから、メディアでは"天才"とか"習得が早い"とかコメントが出てたけど、これも実は「何を、自分だって」という「負けず嫌い」から決ているのではないか。 まぁそれでも、ものにしちゃうスピードが尋常ではないんだけど。 ほんと彼にまつわる話はすべてが意想外ばかり。 これまで球団が、二刀流のためには不可欠だと信じていた休養日をなくして、出場機会を増やして負荷を余計に課すことで、逆に覚醒しちゃうという話もそうだ(登板の翌日はホームランをよく打つ)し、彼の成功によって他にも二刀流選手の可能性が増えただろうと思われたが、実は逆にハードルを上げてしまい、"あれは大谷が特異なんであって、彼にしかできないこと。新しい潮流をつくることはない"と各球団の首脳らで見解の一致を見ているという話もそう。 とにかく、彼の周りだけ時空が歪んでいるかのような、ただただ見惚れるしかない孤高の存在。 これまでも確かに"身体能力お化け"という選手は存在していた。 だけどマリナーズのディポトGMが語っているように、長打力がエリートで、速球がエリートで、走力がエリートなんて選手は、世界中を探しまくったって彼だけなのだ。 たんに海外で日本人選手が活躍しているから騒いでるんじゃなくて、まさしくユニコーンが現れたというか、球団を預かっているGMが自分でチケットを買って試合を見に行きたいと言わせるほどの選手はそうはいない。 それに仮に選手本人にどれだけ素質があっても、しかるべき時に両方の能力を同時に開花させなければメジャーでは使ってもらえないのだ。 能力だけでなく可能性、つまるところ運も必要ということだ。 訳者の方が本書を『マネーボール』以来の傑作と書いているが、それは違う。 トラヴィス・ソーチックの『ビッグデータ・ベースボール』や『アメリカン・ベースボール革命』の方がはるかに内容が濃い。 それより初版だから訂正されるだろうけど、もう少し誤植を少なくした方がいい。 エンゼルス番の記者が大谷の入団からMVP獲得までの軌跡を丹念に追ったという割には、抜けも多い。 全米であれほど騒動になった「彼は英語を喋れないからベースボールの顔には相応しくない」という識者の発言も紹介されていない。 その割にオールスターなど中継で見たよというシーンを1球1球細かく描いている。 それよりは、なぜあれほど体を大型化したのかや、飛び抜けて多かった四球をどうやって減らしたのかなどの技術的な疑問点や、休まずDHを占有し続けることで他の選手の調整機会を減らしていることや5日以上の登板間隔を必要とするためローテの人数を他より増やすことが必要といった懸念点は現場でどのように議論されているのかなど、物足りなさがいっぱい。続きを読む
投稿日:2022.09.14
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gbh10103
怪物大谷翔平がメジャーでどのように超人になっていったかがよくわかる。技量だけでなく、怪我の診断や監督との人間関係など、毎年毎年難しい判断を迫られながら成長して行っているところが凄い。
投稿日:2023.09.04
かるちゃん
大谷選手のことを違う側面から知る事ができたと思います。野球に対する捉え方、チームの勝利に対する自らの役割に対する捉え方など考え方を学ばせてもらいました。
投稿日:2023.06.01
Tomoki
2018年シーズンからエンゼルスに移り、1年目はそこそこ結果を出したものの2年目、3年目は怪我で活躍できなかった。それを思えば大谷翔平は大リーグで活躍し始めたばかりで、この先が非常に楽しみ。 あれだけ…活躍しても、少しも遊ばないしファッションにも関心がないのは、心から野球が上手くなりたいということの表れだと思う。 本書を通して感じたのは、結果が悪かったときの修正力の高さが非常に高いということ。野球の動作を理論的に理解しているのだろう。続きを読む
投稿日:2023.05.22
くまちゃん
WBC決勝を締め括った大谷VSトラウト。まるでシナリオでもあるかのような劇的な展開。そう、たしかにシナリオだと思う。書いたのは野球の神様。そして、あのマウンド上にいた大谷こそ野球の神様だったんだなぁと…つくづく思う。続きを読む
投稿日:2023.04.26
すずの
WBCの活躍を機に読んで見ようと思った。もっと大谷翔平選手のことを知りたい応援したいという気持ちから。 大谷選手のメジャーでの活躍、動向、メジャー事情など知らなかったので非常に面白かった。苦闘の期間が…あったことも知ることができたのも良かった。唯一無二の存在であることが本の節々で感じられ、WBCでの感動的なドラマを見られたことやこれからの彼の益々の活躍を見られることが幸せな事なんだと思い知った。続きを読む
投稿日:2023.04.19
kasaharapapa
このレビューはネタバレを含みます
大谷翔平については、YouTube、テレビ中継、ニュース番組で話題になっている 本書に書かれているのも、既知のものが多い 毎試合、毎試合、集中して行くだけです。自分を疑っている人に対して間違っていただろうとかそういうふうに思ったことはないです 僕は投げ続ける必要があるんです。毎回、投げるたびに何か新しいことを学べますし力も上がっているんです 自分が重圧に押しつぶされないよう努めてきました。僕はただ楽しんで、その結果どこまで数字を伸ばせるのか。自分の力を出し切りたいだけです 環境に恵まれ、良き指導者と出会い、素直な性格、人柄の良さが今の活躍につながっている。素晴らしい
投稿日:2023.04.17
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