【感想】聖子――新宿の文壇BAR「風紋」の女主人

森まゆみ / 亜紀書房
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • youkeypp

    youkeypp

     人の歴史が、いっぱい積み重なっている。
     真実を探り当てたというような本ではない。
     しかし、聖子さんの周りに登場する人々の多彩さにはずっと驚かされた。
     

    投稿日:2023.01.19

  • megumisaito

    megumisaito

    登場人物が華々しい。そして、そのみんなから慕われていた様子が感じられて、きっとカッコいい人だったんだろうなぁ。いや、どちらかと言うと、カッコいいというよりは可愛い人だったのかも。そういう人に私もなりたい、と思った。続きを読む

    投稿日:2022.05.28

  • dartmoor

    dartmoor

    画家だった父親林倭衛の人生やその周りのアナキストや画家たちのことを追った前半が特に面白い。林聖子さんから見た辻潤やその息子まこと氏の人生などわずかでもこうやって記録が残るのはありがたい。太宰の死の捜索に聖子さんが深くかかわっていたこと、山崎富栄について冷ややかに見ていることも興味深かった。
    二十歳そこそこで両親の葬儀を取り仕切り、経済的に余裕がない中でも一緒に暮らしていた恋人とその女友達の生活まで一手に引き受けたとは、度量が並外れている。太宰に、唯一気のおけない女友達として信頼られていた母親の血だろうか。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.22

  • ぴあ野

    ぴあ野

    洋画家・林倭衛の娘として生まれ、伝説の文壇バー「風紋」のママとなった
    林聖子。
    昭和3年生まれの彼女が関わった人々が、そのまま昭和から令和へとつながり
    すさまじい面々。
    この人の伝記をまとめるのは、森まゆみさんしかできないだろうな~
    紙の柱を立てなければ忘れられてしまう・・・というようなことを
    森氏が書かれていたけれど、ほんとうに、その通り。
    時代を生きた人々が忘れられてしまうだけなら、まだしも、
    歪曲されて埋もれてしまうのは、たまらない。
    林氏の人生はもちろんのこと、さすがの森まゆみ氏。

    あ~聖子さんって、義両親と同い年か・・・
    あの二人も健在、一筋縄じゃいかないわけだ。うん。


    追記:
    この本から広がって、多摩川を眺めてきましたw
    →多摩川から~読書と歴史のことなど
    https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/aaa356be06cdadec5187fed4b6a8dba9

    さらに追記(4月17日)
    林聖子さんが今年2022年2月23日に、お亡くなりになったことを知りました。
    ご冥福をお祈り申し上げます。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.05

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