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中山七里 / 宝島社文庫 (80件のレビュー)
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総合評価:
Dumpling Junky
テミスとミューズ
何だろう 中盤までは期待を裏切る音楽小説だと思えて仕方が無かった! 修習生達が主人公だという設定は脇へ追いやられていた印象が強いのは否めなかった。しかし後半から急転直下、音楽への傾倒も然る事ながら あ…っという間に火事場の裁判所の中へ引き戻された時間だつた。ミステリー大賞なのは読後に大いに頷く事が出来る作品だった。まるで東野圭吾の作品を読んでいるかの様な爽快感を感じる事が出来た、あっぱれ中山七里。続きを読む
投稿日:2021.04.27
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はるぽんぽん
自分探しの結論といった趣き。 司法修習生となった岬洋介。寮の隣人天生は岬の2歳上で高校生までピアノを弾いていたクラシック好き。 司法試験に合格した後に、司法修習生として1年4ヶ月の研修があるそうだ。 …天才岬洋介は、司法の分野でもやっぱり天才。もう死角なしの完璧男子なのに、人にはフラットでどことなく子供っぽい。ゆえに完璧だと私は思う笑 司法修習生として現実の事件も向き合いつつ、とある天生のいたずらがきっかけで、岬は自分の目指すところに向き合っていく。 同時に、彼らが新聞で見た絵本作家の殺人事件にも関わり、被害者の作品を見てまた信じるところを思ったりする。 音楽の表情もたいへん巧みで、事件もなかなかややこしく、そしてドンデン返し。 お見事! そしてまた岬洋介の活躍を追いかけたい気持ちになった。 続きを読む
投稿日:2024.03.22
ななな
このレビューはネタバレを含みます
司法試験の受かった後にどんな生活をするのかが詳しく分かって良かった。現実に修習生をしながらピアニストになろうと練習ができるものなのか、ファンタジー要素は入っているけどドラマな展開としては良かった。殺人の動機がゲイのカミングアウトを阻止するためなんて可哀想。もっと人に対して寛容な気持ちになれる環境になればいいのにな。
投稿日:2023.12.15
よふかし
【あらすじ】 2006年。法曹界入りした天生高春は、ピアノ経験者のようだがなぜかクラシック音楽を避ける岬洋介とともに、検察庁の実務研修を受けていた。 修習の一環として立ち会った取り調べの場に現れたのは、絵本作家の夫を刺殺したとして送検されてきた絵本画家の牧部日美子。 日美子は犯行を否認しているが、凶器に付着した指紋という動かぬ証拠が存在する。 取り調べが打ち切られようとしたそのとき、岬が突如ある疑問を投げかける……。 Amazonより引用 【感想】 前作が絶賛だっただけに物足りなさを感じてしまった ただ岬洋介を語る上で必然な物語だと思う 抑えられていた音楽への愛情が爆発した感じ
投稿日:2023.10.29
kickarm
「岬洋介シリーズ」5作目、「もういちどベートーヴェン」です。 司法試験に合格し、司法修習生になった岬洋介の話です。 音楽とミステリー、ここまで来ましたか! 前にも書きましたが、もはや”聴いてる”よ…うな錯覚を起こします。続きを読む
投稿日:2023.06.02
とお
コンサート会場にいるような臨場感でした。自分の生き方を見つけるスイッチって身近にあるものかもしれません。天才じゃなくたってとにかく好きでこのためなら生きれるってもの。
投稿日:2023.05.22
bunka
ピアニストになる夢に挫折して 法曹界入りした天生高春。 司法修習生として検察庁の実務研修を受ける。 そこで出会った岬洋介は司法試験トップ合格で 父親は地検に努める検察官というサラブレットだ。 そして各…教官からも一目置かれる天才。 羨望、嫉妬などの気持ちもわくが、どこかほっとけないところもあり・・・。 絵本作家の殺人事件もからみながら、 修習生たちの進路について・・・ 天才はどの職業を選ぶのか!検察官、弁護士・・・・。 絵本作家の絵本と、天生のいたずらから 岬の進路が! 全編ベートーヴェンの曲が。 最期のコンクールの場面では聞こえてくるはずのない音が 聞こえてきそうになるくらい圧巻。 コンクールの緊張感が伝わった。 岬洋介さんのシリーズ本があるようなので ぜひ、他の作品も読みたいとおもった続きを読む
投稿日:2023.05.16
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