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みお, 丹地陽子 / ことのは文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
dekopon0403
きれいで美味しそうで泣きました
絵を描けなくなった燕と有名画家の律子との一つ屋根の下の生活。 ひたすら律子さんのために色鮮やかな美味しい料理を作る日々。 明かされていく律子さんの秘密。 ボロボロだった燕が徐々に自分自身を取り戻…していく物語かと思えば実は・・・? 最後まで読んでほんとにほろりと泣きました。 出会いもあれば別れもあると思いますがぜひこの二人にはずっと望むままの形でいてほしいです。 本当に文章の表現が美しくて頭で想像する色も美しい。 ずっと手元に置いておきたいと思った本でした。続きを読む
投稿日:2019.06.30
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ヒュナ
少し幼さがある還暦女性と挫折を味わった青年の紡ぐ絵と四季と食べ物の物語 天才画家である律子さんは絵が大好きで一度集中し出すと時間を忘れてしまう そんな彼女が出会った、絵が描けなくなった青年の燕くん 2…人の紡ぐ時間はとても温かくて色鮮やかでいて、そして美味しそう! 短編が続いていくので沢山の美味しそうな食事に出会える 黄色が眩しいオムライスや真っ赤なチリコンカン、深みがある黒色のチョコレート、真っ白な大根のスープ どれもこれも美味しそうで、彩り溢れた色彩に魅了される 食事ってこんなに色に溢れてるんだ!って 当たり前の食事には沢山の色が使われていることを教えてくれる 黄色の中にも赤や緑を添えて極彩色に 人間模様も、沢山出てくる食事も本当に素敵 トラウマを抱えた燕くんが律子さんとの生活を通して前を向いていく 秘密を抱えた律子さんは、ある時から描けなくなったものが燕くんとの関わりでまた描けるようになる 2人の関係性は恋人とも親子とも友人とも言えないけれど、2人が出会ったことで救いになったのが本当に良かった 読了後は食事のパレットを沢山の色で溢れさせたくなる! 律子さんの食べ物への色の感性がとても魅力的だ 彼女みたいに色で食べたいものを選ぶのも楽しそうだなって思った 今回こちらは再読だったが、とても素敵な物語でやはり私好みの物語だなって感じられた続きを読む
投稿日:2024.01.16
lovenovels
絵を描くことから逃げて、でも逃げ切れなかっあ燕。そんな燕が、天真爛漫に見えるけど不思議な影がある律子と出会えたのはお互いにとっていい事だったのかも。色鮮やかな絵を描く律子と、色鮮やかな料理をする燕。違…うことをしているのに、似ている気もして不思議な気持ちになった。絵を描くことから逃げられないし、やっぱり絵が好きだとしか思えない2人。そんな2人の鮮やか色に囲まれた暮らしをもっと見たくなった。続きを読む
投稿日:2021.06.26
つむ
ゆっくりと時が進むような、そんなお話でした。 読み進めると波が荒れる時があるのだけれども静かに穏やかになる、読んでいて苦しく読了できました。作中に出てくる料理も美味しそう。
投稿日:2021.02.21
ツン
本を読んでいると、たいていの場合は早く先を読み進めたくなるのだけど、たまに進まないでほしい。もっとゆっくりと読んでいたいと思う本がある。この本のように。 主人公と律子さんの不思議な関係。小さな子供がお…母さんを愛している感じなのかな。続きを読む
投稿日:2021.02.06
もんtama
なろう系だと思って舐めてたらひきこまれた。美大を休学した男が不思議な女性に逢い、食事をつくることを条件に居候する話。食べ物のと心の揺らぎの描写がすばらしい。全体に漂う空気(匂い)がいい。きったない部屋…なんだろうけど不思議と不潔な感じがしない。続きを読む
投稿日:2020.10.12
kasumi-sou
秘密を抱える天才女流画家の律子さん。 拾われた、絵が描けなくなった燕。 二人の生活はどこかはかなげで危ういけれど、美味しそうなご飯が二人を繋いでくれている気がした。料理が出てくる小説は多いけど、香りや…湯気、色彩まで、文章から伝わってくるよう。 食材が高級そうなイメージだけど、特に色が伝わってくる。続きを読む
投稿日:2020.03.04
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