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山口つばさ / アフタヌーン (25件のレビュー)
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総合評価:
doxob
東京の環境に恵まれた美大受験生、て部分に無自覚な点以外は
いい作品だなあ、と思います。 私は1巻82Pの有名美大一覧表?で校名が途中で見切れてた地方公立美術大学出身者ですが、自分の美大受験生時代の経験としては、東村アキコ氏の「かくかくじかじか」の方がず…っと近いです(時代の違いもあるかとは思いますが)。美大受験生としては、東京近辺の受験生は圧倒的に恵まれています。得られる情報量もライバルからの刺激も…。なんなら試験問題(デッサンにどの石膏像が出題されるか等)まで、直前でならわかることもあるという噂もあったほどです。私は地方出身者で、地方で浪人生活をしたので、この差は痛感していました。作者の山口氏は東京都立芸術高校から東京藝大に進学した方とのことですので、地方の美大受験生の苦悩や焦りなど知るよしもないのは当然ではありますが…。 ただ、その部分以外はかなり面白いと思います。主人公の苦悩や熱量は普遍的なものだと思いますし、共感できます。私は「好きな気持ち」や「やりたい気持ち」は才能そのものだと思っていますが、それ(自分がこれを好きだという気持ち)を信じられない人は多いです。自分の「好きな気持ち」の力を信じきれない、全ての人におすすめです。続きを読む
投稿日:2021.01.29
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海(カイ)
独学で学ぶより基礎を教わりながら学ぶ方が成長も早いのだろうと感じた。主人公の周りの人たちも気になる人が多い。彼らはどう変わっていくのだろうか。楽しみである。
投稿日:2024.02.28
machinobu
シリーズ、第二弾。 絵を描く楽しさに目覚めた矢口 八虎。 美大を目指す決意をした矢口に、様々な厳しい現実がのしかかる。 勉強なら、どんなに遠くても目指すところは見えていた。しかし、美術の道は、、、 様…々なライバルたちとの出会いと争い。 果たして、矢口はどこに進むのか?続きを読む
投稿日:2024.01.07
こっふ
美術の予備校ってそんな雰囲気なんだ…全く未知の世界。 八虎が爆発して描いたシーンを見て思ったんだけどさ、音楽も感情が爆発していい曲が出来たりするよね。 絵、音楽、あと思いつかないけどそういう芸術作品…って感情が大きく影響を及ぼすよなぁ。あ、岡本太郎さんの名言思い出した。続きを読む
投稿日:2023.11.10
sakopy
このレビューはネタバレを含みます
絵を描くから見えるもの 自分を表現する手段が増えることで 見える世界が変わってくるってあるんですよね テキストしか描かない人でなく 絵を見るだけではなく 絵を描く生き方を覚えると 写真を撮ることを覚えると 世界の見え方が変わってきはじめます その変わった世界をどう表現できるのか 自分が何を好きなのか どうして好きなのか どうやって好きを伝えるのか それを知られるとき 難しいから 楽しいからこそ 目指すことを形にする
投稿日:2023.10.19
ヤヌス
一巻でするっと親の理解を得られ過ぎじゃないか、と思ってたら、ちゃんとお母さんを説得する話があったこと、その中で絵を描くという行為を通じて気づかなかったことに気づけたり、というのがあって良かった。 また、新しいキャラクターが登場したり、既に登場していたキャラクターが掘り下げられたりしている点も良かった。特に世田介くんが好き。コンプレックスを抱えている感じがあって、とても刺さる。藝大の展示を観たときの反応が、主人公と否定/肯定で対照的なのも、貪欲に何かを得ようとする主人公と、ひょっとすると傷つきたくなくて見下しているような感じがする世田介くん、という風に見えて良い。反面、彼の主人公に対する態度は、(直截的な物言いは素なんだろうけど)あえて嫌がることを言って反応を伺うというか、下手すれば自分から傷つこうとしているように見えるのも好き。嫌いなやつには嫌なやつであって欲しい、みたいな感じなのかな...違うのかもだけど。 一つ理解したら新しい課題が出てきて、がんがん新しい扉を開いていくところ、今度は見方にも言及があったところも良かった。 あとは、俺の絵で全員殺してやる、辺りのシーンが熱量があって好き。 少し気になるところがあるとすれば、森先輩の言葉からしても、才能による成果を全面的に肯定する作品ではないと思うのだけど、その割に主人公が(並外れた努力をしているとは言え)何年も先んじて努力を重ねて来たであろうキャラクターたちに対して、ここまで食らいついていける理由については、才能という言葉で説明するしかないように見えてしまった。 それから、これはあくまで好みの話として、たとえありきたりではっても、ぐいぐい引っ張っていってくれるヒロイン(やライバル)が個人的にはやはり欲しいところ。ユカがそれでも全然構わないんだけど、今の所そういう気配はあんまりない。主人公とはまた別のところにドラマがあるサブキャラクターというか...。世田介くんに期待かも知れない。お互いに対する強力な感情で駆動する物語が読みてぇよ...。
投稿日:2022.11.13
ただ
2巻に入って、更に面白いね。 主人公「矢口八虎(やぐちやとら)」は、最初あれだけ ノルマ的感覚で、そつなくこなしていた人生が、藝大進学を頼むにあたって、お母さんの苦労に気付いたり、森先輩の卒業式での…彼の行動とか・・好きなものができることで、人ってこんなに変わるんだね。森先輩といえば、絵の起源の一つである「祈り」を込めて描いた、「ニケ」の絵も印象的だった。 その後も八虎は、周りの人を見ることで、自分のことを客観的に見つめ直せる成長に対して、受験への不安に、悔しい怒り涙と、まさに青春真っ直中に飛び込んで、年相応な一面を覗かせていて、あんたが「逆にピュアかッ」って思ったよ。でも、最初よりすごく好感持てる。 また、絵画の知識を分かりやすく知ることができるのも変わらず、全ての名画は構図がいいことや、ざっくりと5つの幾何学形態に分けられることは、絵を描こうと思わなくても、鑑賞するときに参考になるし、絵画を身近に感じさせる興味の持たせ方は、上手いなあと思いましたし、美術部の佐伯先生に、予備校の大葉講師と、忘れられない個性を持った、素晴らしい教え方にも注目です。 あと、世田介君の反応も年相応で分かりやすく、今後どうなるのか楽しみ。続きを読む
投稿日:2022.11.03
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