【感想】青年のための読書クラブ(新潮文庫nex)

桜庭一樹 / 新潮文庫nex
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
7
2
0
0
  • いつもの世界感

    私は男子高でもなかったので,女子高特有の世界は想像するしかありませんが,妻は中高一貫の女子校だったので,こんな感じかなぁと。
    裕福な子女が集う女子校での女子ならではのヒエラルキーからはずれた読書倶楽部にまつわる記録を通して話しが展開していきます。
    過去にあった,表にでなかった事実を裏の倶楽部誌の執筆者が語ってくのですが,語り部は表舞台にはでないもの,または表舞台から追いやられたもの。

    結構好きな作家さんなので,実評価は3.5というところです。
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    投稿日:2017.07.14

ブクログレビュー

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  • PEANUTS

    PEANUTS

    文体は慣れるまでに少し時間がかかった。
    でもそこがより世界観に惹き込まれる感じ。

    読書好きには読書クラブと書かれるだけで
    魅力的に感じてしまいがち。

    投稿日:2024.01.12

  • あおい

    あおい

    伝統的な女子校の退廃的な雰囲気と宝塚歌劇団のような世界。こういうジャンルってある程度確立してるから初めて見た!斬新!って感はないけど、好きです。

    投稿日:2023.11.16

  • きあお

    きあお

    この本が、というか、作中に出て来る読書クラブが持つ仄暗く耽美な魅力に高校生の時からずっと魅了され続けています。

    演劇部がかつて使ったバルコニーやドレスやら、エゾシカや狸の剥製やら、ミラーボール等と言った誰かが残した統一性のない大量の物に囲まれたカビ臭い本だらけの空間で、お茶を飲みビスケットを齧りながら気の済むまで本を読み、時に議論し、また偶に訪れる不可思議な事件に耳を傾ける…なんて素敵な部活動なんだ!こんなファンタジーみたいな素敵空間が現実にあればなぁ!と、ずーーーっと憧れています。


    どこが好きなのかを具体的に語るのが難しい作品なのですが、一見ひねて周りに埋もれてしまいそうな意見の中に、偶にハッと目が覚める様な利発さ、善良さ、真に迫った考え方が散りばめられている所がとても好きなのかもしれないというのが今の感想です。

    様々な経験や読書体験を経てこの本に帰って来る時に、読んだ当時の懐かしい気持ちと新しく見つけるこの本の持ち味の両方を噛み締められる本だと思います。
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    投稿日:2023.03.16

  • hitomy

    hitomy

    「女子高を舞台にした少女版『百年の孤独』」というコンセプトがすごく気に入った。
    南米の村マコンドで起こるいくつもの出来事とは、規模も奇怪さも比べものにならないけれど。生きる者の希望とか、滅びに向かう雰囲気の寂しさと諦めとそれでも不思議に残される希望とか。そういうのは場所も時代も関係なく繰り返されているのだ。その規模に関わらず皆同じなのだ。
    たったひとりで孤独や絶望にうちひしがれている人にはこの本を手渡して「未来をまだ信じましょう、若い人たち。よき人生を」と言ってあげたい。
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    投稿日:2019.08.18

  •  project万巻

    project万巻

    読書好き耽美派の私のための本、という感じでした。
    相変わらずの桜庭一樹さん、好き嫌いは分かれる文体ですが、私は大好き♡

    いつか、「慣習と振る舞い」のお店で、桜庭さんとコーヒー飲みたいな。

    投稿日:2018.12.16

  • ひきこもり

    ひきこもり

    このレビューはネタバレを含みます

    こんな読書クラブあったら入りたい、
    読書クラブの珍事件が読んでて面白かった。
    その読書クラブが最後にはなくなるのが読んでて
    時代が変わったんだなと思わされた。
    これからも読書続けていきたいな。

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    投稿日:2018.11.13

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