【感想】宝くじで1億円当たった人の末路

鈴木信行 / 日経BP
(141件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
9
24
54
30
9
  • 末路

    タイトルの「末路」という言葉、結末とは言わず“末路”と表現した所に本書の思いは込められています。

    人生で何かを選択する時、
    それによって得られる結末を我々はその時点で知り得ません。

    「選択」は、自分が望む望まないに関わらず何度も現れます。まさに“ぼんやりとした不安”を抱きながらまだ見ぬ未来を選ばなければいけないのです。

    本書では「宝くじで1億円てにいれた人」「キラキラネームの人」「ワイシャツの下に何を着れば良いか悩んでる人」など20以上の例を挙げて、選択の末路を提示しています。そのまま鵜呑みにする、懐疑的になるかは読者の判断するところですが、多くの選択を見られるのはありがたいです。

    個人的には「体の硬い人」「バックパッカーを続けた人」の末路が興味深かったです。ストレッチしないと。軽めの読書に最適です。
    続きを読む

    投稿日:2017.06.28

  • 人生は勉強だ

    いくら1億円が当たってもその時は放心状態だが、何も考えずにほしくなったものを無造作に欲しいと思った順に買い、そして後悔しながらも次にまたその行為を続ける。1億円がないときはそれを理論的にかつ整理計画して買っていく。結局あってもなくても人生をしっかり生きている人にはかなわないと気付いた本だった。続きを読む

    投稿日:2018.04.29

ブクログレビュー

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  •  arata

    arata

    面白かったけどほんとうに末路(なれはて)になった人はあまり紹介されておらず、果てまで辿り着いてない「未だ現役です」みたいなエピソードのほうが多かったです。
    本書の内容としては、みんな気になってそうな事案を専門家にインタビューしたWEB記事を書籍化する時に「末路」なんてキャッチーなタイトルにしてみた、というもの。面白かったけどタイトル詐欺なのでどうしてもモヤモヤします。

    何度も言うけど内容は良かったです。

    専門家や有識者に話を聞いているだけあって、人間の本質的なことも語られています。
    ⚫︎なぜ人間は宝くじにあたると自制心を失ってしまうのか?企業側も「急に資産を築いた人」の財布の財布を開くためのマーケティングを研究し尽くしている。そもそも人間は「不慣れな金額の取引」は金銭感覚が麻痺しやすい。
    ⚫︎キラキラネームをつけようとする親の多くは普通のひとたちだが、「抑圧的な環境の中で没個性的な人生を余儀なくされてきた」という共通点がある。そんな親が子供に「個性的でかっこいい人生」を生きてほしいという思いが名付けの段階で暴走してしまった
    ⚫︎「友達が少ないひとは価値がない」という意識は日本に根深く残る「同調圧力」によるもの。「一人の時間を過ごせる力=孤独力」を身につけた人は人生を充実させる強力なアドバンテージを持っている。
    ⚫︎電車で中程まで進まないひとは、①気配り②観察力・情報収集能力③コミュニケーション力が弱く、こういった能力は幼少期より時間をかけて醸成されるものなのでなかなか修正が難しい。つまりドアの両脇に居座る人は「仕事もできない」と言ってしまっていい。
    ⚫︎外国人観光客や移民の人という異文化の人に最初からプラスのステレオタイプは抱きにくい。人間は縄張りを侵されることに危機感を覚えるようにできている。また、人間の心にはネガティブ情報の方が強く残る。自分の財産や生存に直接影響を与える「悪いニュース」のほうが情報価値が高いため。
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    投稿日:2024.03.28

  • モリヒロ

    モリヒロ

    表題作を含めた様々な人たちの末路が書かれていてとても面白く読めました。
    ただ、人が違えば当然違う末路になるわけで、少し極端な表現もあるが、多くの専門家にインタビューをしており、話の内容に信頼は持てました。

    ただ、電車で中ほどまで進まない人の末路は少し極端だなと思いました。中ほどまで進んではみたものの、運悪く手すりに掴まることができない人もいると思います。そういった人の中には、障害などの理由により、どこかに掴まっていないと立っているのが辛い人もいると思うので、そういう人は電車に乗って一番手近なドア付近の手すりに立ってしまうのかなと思いました。

    また、男性の末路の話もとても勉強になり男女の違いを妊娠できるかどうかの違いから説明しており、寿命の違いから、何故最近の男性は元気が無くて逆に女性が元気な人が多いのかその謎が解けました。

    自分の人生もどのように転ぶか分からないわけだから、あまり肩肘張らずに気楽に生きていきたいと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.17

  • りく

    りく

    祖母から勧められ手に取った一冊。
    タイトルから、大金があっても幸せにはなれない…のような本かと思いきや、
    日本の同調圧力に疑問を投げかけ、世界の路上障害者の話にまでスケールして考えさせられた。

    人から勧められた本は、自分だけでは選べない新しいインプットがあっで面白い。続きを読む

    投稿日:2023.02.05

  • さくら

    さくら

    このレビューはネタバレを含みます

    ・宝くじで1億円当たった人の末路
    ・事故物件借りちゃった人の末路
    ・キラキラネームの人の末路
    ・「友達ゼロ」の人の末路
    ・子供を作らなかった人の末路
    ・教育費貧乏な家庭の末路
    ・賃貸派の末路
    ・自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
    ・留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
    ・「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路
    などなど、宝くじだけではなく、世の中の色んな人の末路を綴っている一冊。

    印象に残った話その1「キラキラネームの末路」
    キラキラネームを付けたがる親は子供の名前で、ここ一番の個性を発揮しようとするから、没個性であることが多い。
    そのため、子供には個性的な名前をつけておきながら、同調圧力を強要するため、名前とは裏腹に子供自身も没個性に成長することが多い。就活の書類審査でマイナスになることも。

    印象に残った話その2「賃貸派の末路」
    不動産が買った途端に値下がりする今の時代、賃貸派は必ずしも損ではない。これから高齢化社会で物件も余ってくるため、高齢者だから賃貸に住めないということもない。賃貸派の末路はそれほど悲観することはない。

    印象に残った話その3「留学に逃げた人の末路」
    明確な目標もなく、なんとなく格好が良いからという安易な理由で留学した人はお金をドブに捨てるようなもの。そういう人は留学先でも日本人とつるむ傾向にあるから語学力も上がらない。
    語学留学のためだけにアメリカの大学に行っても、それは大学とはみなされず、日本でいうところの専門学校みたいなもの。特に学歴に箔がつくわけではない。
    明確な目標がないなら、留学なんてしない方が良い。

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    投稿日:2022.11.17

  • eshima002

    eshima002

    タイトルに興味が湧いて借りた本。
    単純に、生活が破綻するとかだけではなく、なぜそうなるのか?そうなる理由、そうなる原因がしっかりと書かれていたので面白い。

    ついでに、宝くじ以外でも、色々な人々の「末路」がその道の専門家とのインタビュー形式で書かれていて、面白い。
    末路が不幸だから面白い。とかではなく、そうなりえる理由をきちんと述べているのが面白い。
    その理由の中には、自分が想像もしていなかった理由も、想像した通りの理由もある。
    複数の末路を読むことで、実際には実体験できないことを頭の中で体験した感じ。
    知識として面白かった。
    まあ。。人の不幸は蜜の味的な面も無きにしも非ずなのかもしれないけど。。
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    投稿日:2022.08.13

  • Wasa Bi

    Wasa Bi

    ●●な人の末路、となっており自分の興味のある項目のみ読んでみた。
     
    1*宝くじ当選! 
    -家族間不和、急に富裕=危険(欲には際限ない)、仕事しない→やる気低下
    解決法・税理士やFPに相談、今の仕事を変えない
    →当たっても、当たらなくてもムダ

    2*事故物件
    事故物件公示サイト
    新聞で情報収集→投稿制(不動産屋、大家さんによるチェック)
    科学的にも欠陥あり

    3*子供をつくらない
    未来への貢献=仕事を通じて若い人を育てる、若い人に夢や希望を与える 
    「子供がいない」を楽しめば良し

    4*電車で「中ほど」まで進まない
    気が利かない-幼少期の経験、褒める意味の明確化、地域コミュニティの希薄化、過保護=チャンスの損失
    周囲が見えていない-集団スポーツ(5才~)
    奥に行く技術

    5*8時間以上寝る
    -睡眠時間=人それぞれ
    今の睡眠時間が自分に合っているか?

    6*身体が硬い
    真向法
    続きを読む

    投稿日:2022.07.26

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