【感想】オイアウエ漂流記(新潮文庫)

荻原浩 / 新潮文庫
(105件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
15
38
38
10
0
  • 『勇気りんりん さぁ立ち上がれ』

    まずはお水、次が火、そして食べ物?
    虫は嫌い!お魚はあんまり、日焼けは困る!なんて言ってられない!
    10人と1ぴきのサバイバル。
    至極現実的な問題として、飛行機事故や遭難に関しては、全くもって悲惨そのもの。
    でも、つぶやきが可笑しくて!ついつい笑ってしまいます。すみません!
    生き延びるための、ぶつかり合いや知恵の出し合い、ワガママは許されない。
    10人と1ぴきの変わっていく様が、とても生き生きと描かれていて、
    例え救援が来なくても、この人たちなら、生きていける!
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    投稿日:2017.05.01

ブクログレビュー

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  • リコル

    リコル

    生きていくこと。
    シンプルだけど、この上なくハード。
    それぞれの持ち物や特技が工夫されて役立っていく過程が面白いけど、いちばん胸が熱くなるのはおじいさんの記憶でした。
    登場人物の性格が際立ち過ぎているが、それはエンターテイメント作品として受け入れたもの勝ちです。
    これは映像化するより舞台が面白そう。

    「ヘインガペ。がんべりまそ」
    トンガの機長さん、ありがとう。
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    投稿日:2023.05.02

  • 砂子

    砂子

    物語の起伏は大きくないので退屈に感じるかもしれないけど、私は一人一人が丁寧に描かれているお話が好きなので面白かったです。
    ちょいちょいグッと締まりのある出来事や重さのある場面が自然と挟んであって、それぞれの人物の気持ちが想像できるのは事前の丁寧な描写があってこそと思います。
    個人的には、子供が一番良かったです。この著者の描く子供はいつも好感度高い 笑
    この子が怖い夢を見たところが一番怖くて好きでした。幸せになって欲しいなあ。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.10

  • ミイ

    ミイ

    漂流サバイバルものですが、悲壮感を感じさせないつくり。ドタバタコメディのようでもある。
    意図的にイラッとするキャラクターばかり配置されている中で、主任さんと犬のカーゴがいい。
    ボロいセスナ機と職場メンバーとのサバイバルは勘弁だなあ。ラストに「?」となったけど、まあこんなところでしょう。続きを読む

    投稿日:2022.12.21

  • はる

    はる

    出張中の会社員5人とおじいちゃんと孫、新婚旅行中の夫婦、ちょっと怪しい外国人、機長の愛犬が乗った飛行機が墜落し無人島で生活するお話。
    ヤシの実を割るときなど時々活躍するおじいちゃん、時々はさまれる孫じんたの日記、さおりさんの言葉遣いにいつの間にかなってる外国人サイモンなど、ちょこちょこ面白いです。続きを読む

    投稿日:2022.11.25

  • misachi68

    misachi68

    出張中の会社員たち5人、おじいちゃんと小学生の孫、新婚旅行カップル、ガタイのいい白人、機長の飼い犬のセントバーナード。
    小さな飛行機は海上で不時着し、遭難。ゴムボートで生き残ったメンバーが漂着した島は一体どんな島なのか。
    会社員たちは上下関係がきっちりしてて、パワハラ上司たちはいずれ救助隊が来て助けられると思いこんでる。
    微妙な距離感の新婚カップルは絆を深めることができるのか。

    救助隊は予想に反してすぐには来ない。
    どんなところなのかを見極めるために探検し、無人島だとわかる。非常食の他に食糧を求めて海で魚を、森に果実とキノコを。
    サバイバル生活はいつまで続くのか。

    平和ボケの我々現代人が、どうやって生き残っていくのか、会社員らしく振る舞うのをやめて、それぞれが人間として生きることに一生懸命になって逞しくなっていく物語。
    それぞれの視点もリアル。

    途中、食糧事情が悲惨な時にセントバーナードは仲間から離脱して野生に返ったかのようになったんだけど、その犬が終盤に再登場して犬の事情がわかって時には涙が出た。

    面白かった〜
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    投稿日:2022.10.16

  • pbh23864

    pbh23864

    ばらばらで自分勝手なことを言いまくっている割には、すごい、と思った。
    彼らは人種も性別も価値観も違う、でも誰一人として「生きたくない」とは言わない。
    あくまでも「生きて、戻る」ことだけを考えて生きている。

    その点においては、芯の強い人達だと感じた。

    相変わらず釈然としない終わり方ではあったが。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.11

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