【感想】ゼツメツ少年(新潮文庫)

重松清 / 新潮文庫
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
8
14
17
2
0
  • 切なくも不思議な感動

    「ゼツメツ」この物騒に思える言葉をキーワードに行動する少年・少女たちのお話。
    小説家と半ばその作品の登場人物になってしまっている家出少年との手紙による会話、それと並行して進行する少年・少女の家出中(冒険?)にある出会いやエピソードの数々。
    なんか、子供時代にこんな感じに近い感覚があったようななかったような。・・・でも、私には彼らのような行動力もなかったし、自分と向き合う勇気も持ち合わせていませんでした。
    そのことについて後悔をしているわけでも、それで良かったとも思うことが未だに出来ないのはなんだろう?そんなことを考えてしまいます・・今年の夏にもう一度読んでみようと思っています、なぜなら、これは夏休みの間の物語だからです、そうするともっとぐっと迫って感じることがありそうだからなんです。
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    投稿日:2017.02.18

ブクログレビュー

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  • ドタキン

    ドタキン

    登場人物が受けたいじめや背景にショックを受けたが、話の途中から、現世の話なのは、夢なのか、あの世なのか、見失っていた。

    投稿日:2024.04.30

  • おびのり

    おびのり

    2014年 第68回毎日出版文化賞受賞。
    いろんな賞があります。
    小説家の元にゼツメツ少年と称する子供から「助けてください」という手紙が届く。小説家は、三人の少年少女を隠す物語を書き始める。
    イジメや家庭問題等で居場所を失いつつある子供達の心の叫び。主題は、いつもの重松さん。
    なのだが、何かいつもと違う。どんどん話が複雑になって、救いがなくなってくる。
    重松作品をすべて読んでいるわけでもなく、順を追って読んでいるわけでもないので、明確に覚えていないのだけど、過去作品の登場人物達も現れ、三人の子供達と触れ合っていく。
    エピローグで、この小説を書く決心をした、友人との悲しい思い出が書かれていて、この作品をこの結末とした悲しい理由がわかる。
    イジメにあう子供達の心情を丁寧に書いて、その子供達を小説の中で生かそうとした力作だと思う。
    ただ、私はそろそろイジメにあっている子供達が親を心配させても良いし、役に立たない教師学校から脱却してほしい気もする。
    本当は優しい子供でも家庭に何かトラブルがある子供でもイジメをする側が確実に悪いのだから。
    恐喝なんか警察介入で良い。
    イジメは許されないという断固とした小説を重松さんにお願いしたい。救いがなさすぎる。
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    投稿日:2024.03.02

  • しょうがやき

    しょうがやき

    『変化していくような本』

    序盤は何だか不思議?かと思うようだが
    話が進むにつれ点と線が繋がっていくような感覚
    こういうことか…?と考察しながら読み進められる

    これは私の想像力というか諸々足りない故かもしれないが、最後の最後にそういうことか!
    といった答え合わせが出来るような感じ
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    投稿日:2023.11.02

  • あずき

    あずき

    タイトルと表紙に惹かれて、買いました。
    最後の方を読みながら、大号泣してました。
    思い出すだけで悲しくなるけれど、とても素晴らしい、良い作品だなと思います。
    泣いちゃうので、外では読めない作品です。


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    投稿日:2023.09.13

  • 午後のカッパ

    午後のカッパ

    2013年刊の文庫版。過去作の登場人物と新規を加えて、創作の世界が現実(として描いた世界の展開)と意図的に干渉し、良い方向へと導き直すことは可能か?…的な実験的な長編。主題は「イジメ」、又は、生きることを許容されない者達の苦しみと絶望、僅かな希望。
    文庫版で後書きを含めて500ページ余り。概ね黒いページが多い上に、これでもかと追い詰められ、屈辱的な危機状況を書き連ねられていたり……。
    この本を勧められるのは、いじめる・いじめられる子の現在と経験の認識を知る&理解したい人、疑似体験してみたい人、作者の大ファンで多くの作品を読んでいる人、かな。
    勧められないのは、既にメンタルが溢れそうな人、傷跡の痛みが癒えていない人、感情移入し過ぎてしまう人。自分は残念ながら後者なので、評価は下げました。救いが無い。読み物として面白くはあるけれど、読後感は非常に良くない。疲れた。
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    投稿日:2023.04.30

  • fishbowl

    fishbowl

    家族の愛と絆を、とても儚い形で表現した作品でした。最後は涙なくして読めませんでした。電車内で誤魔化しながら読んでいて、コンタクトが外れてしまい大変でした。この作品が誰かを救ってくれるといいなあ。

    投稿日:2023.03.29

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