【感想】戦国小町苦労譚9

夾竹桃, 平沢下戸 / アース・スターノベル
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • 上杉合流、武田のバイオハザード確認

    開幕軍事パレードで、全体の揃った行進を見た事の無い京と将軍の度肝を抜く、将軍は座布団へとジョブチェンジを果たして遂に室町幕府は滅び去る。足満の方は相変わらず一足跳びにワープがしたいみたいでいきなり不換紙幣を造ろうとして失敗していた。上杉や本願時は不完全燃焼なのでもう一波乱あるかな?後は、銅貨でもいい気はするけど国内でも金貨の利用を始めるみたいですね。主人公の方は堅実に未来で有効に使えそうな歴史資料を集めて纏めたり奴隷を通して世界情勢や海外の本の翻訳、天動説の証明を始めたりと戦国の先を見据えて動き始めた巻でした。続きを読む

    投稿日:2020.09.01

  • 織田家の武将たちが超カッコ悪い

    武田信玄との戦いが前巻で終わり、本巻では盛り上がりという点では控えめなお話。それはそれでいいけど、目立ってきたのが織田家の武将達のカッコ悪さ。
    誰も彼もが静子頼み。
    「皆から頼りにされて利用されてそれでも冷徹に断れず一人苦労する主人公静子の苦労譚」そういう方向に持っていこうとしているのかなと思うけど、ちょっと酷すぎでしょう。
    静子の側近の慶次、才蔵、長可、そして足満。彼らを除く武将たちがあまりにみっともない。もうちょっとこう、描き方がなんとかならなかったのか。
    織田家の嫡子、信忠もひどいもの。
    サラリーマンの方々で、無能な上司、相談と言う名の丸投げをしてくる同僚、生意気で自尊心だけ高い後輩、そんなのに囲まれて苦労している人は、読んでてだんだんストレス感じてくるかも。この巻はアレだったけど今後に期待。
    それとレビューでストーリーの要約ばっかり書いてる人って何なの?うっかり読んじゃったわ。読書感想文が物語の要約にしかなっていない子がいたこと思い出したわ。ネタバレ禁止。せめて「ネタバレ有」とでも示して欲しい。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.04

ブクログレビュー

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  • goya626

    goya626

    相変わらず読み応えあるよなあ。史実と違ってきているのだが、いかにもリアルな細やかな描写がなされていて、信長の全国統一に向かってじりじりと歴史の歩みは進んでいく。浅井・朝倉攻めでは、静子は秀吉と光秀とのかかわりが大きくなっている。本能寺の変のことが気になるのだが、いたって光秀は冷静で真面目で有能な武将として描かれているし、静子とも通じ合うところがあるので、このまま本能寺の変もなく行っちゃうのかなと思うがどうなんだろう。ただ、毛利攻めのときに苦労して統治を進めた領地を取り上げられて、自分で領地を分捕れと信長から告げられたことが謀反の引き金になっていると思うので、これからその辺りはどうなるのだろうか。静子はちゃんと手を打つだろうね。
    さて、今回は他に、室町幕府の滅亡と上杉謙信の信長への帰依がある。静子は、イグサの栽培を進めたり、ユダヤ人奴隷を引き取って、彼らの技術を取り入れようとしたり、甲斐の日本住血吸虫症の予防に取り組もうとしたりと新たな試みは怠りない。真田幸昌も配下に入った。甲斐の間諜たちの働きが期待される。そうそう、通貨制度の制定も大きい。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.03

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