【感想】昨夜のカレー、明日のパン

木皿泉 / 河出文庫
(468件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
117
190
102
11
4
  • 想いに気付いて前に進もう

    夫に先立たれた嫁とその義父(本文中でもギフとよばれています。彼も奥さんをはやくに亡くしている状況)二人のフラットな生活。でもドライで無機質な日々ではありません。登場人物がそれぞれに故人にかかわる色々なこと、体温が残る想いに気付き、前にすすんでいきます。 あぁ、こういうのって生きていくって事だなぁと思います。思い出だけにとどまってばかりではだめなのですね。続きを読む

    投稿日:2016.12.02

  • 私は乗れませんでした、昭和のホームドラマ。

    昭和のホームドラマ的なムードで展開するほのぼの小説。
    唯一よかったのが、職場のお局様のエピソード。しかしこの言葉も死語。時代の行ったり来たりはうまいな!

    投稿日:2017.04.06

  • 何気ない

    義父と嫁のほのぼのとした日常を綴った本作。後家となった嫁の彼氏がスパイスとなり、時にはメインの登場人物の若い時の話に遡り読了した時には今迄の幾つかの点が1本の線へと紡がれてゆく。

    投稿日:2020.06.13

ブクログレビュー

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  • 夢美

    夢美

    脚本家夫婦による初の小説。
    ゆったりとした独特の空気感でゆったり読める。
    ムムムってなんだろう?と興味が湧き読みだしたら止まらない。あ〜なるほどな〜。そうか〜と思える1冊。

    投稿日:2024.05.04

  • 美優

    美優

    テツコと亡き夫の父ギフとの生活を中心とした連作短編集。何か大きなことが起こるわけではないヒューマンドラマだが出てくる人々の気持ちに共感できるような優しいお話でした。

    投稿日:2024.04.27

  • ナマケモノ

    ナマケモノ

    夫亡き後も義父と同居なんてどうかしてる、、、
    なんて思いながら読んでみました。
    淡々としつつもコミカルな描写でギフとテツコの周りが語られますがなんと自然なこと、、、。
    2人の距離感が大人で絶妙。キーホルダーや車など鎖のように物語が繋がっていったのも面白かったです。ギフの妻の『生きることは動くこと。動くことは生きること。』という言葉が印象に残りました。それはギフとテツコの暮らしそのものだなとも思います。岩井さんとのあれこれもおもしろく一樹の死を義父もテツコも2人で共に受け入れるのだろうところもかなり切なくも温かい気持ちになりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.21

  • 読ブログ

    読ブログ

    テツコとギフ(義父)を中心とした短編集。

    各話ともにテツコ、ギフ(義父)及び、2人に関係する人物の様子を描いている。

    テツコは7年前に夫を亡くしているが、その夫の義父との共同生活は継続しているという一見奇妙な間柄となっている。

    2人はのほほんとした生活を送る一方、
    潜在的には「この生活を続けていいのだろうか」という思いがあり、様々な葛藤を巡らせている。

    過去の出来事に縛られて進めない状況の時など、前に一歩進むための後押しとなる一冊だと思う。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.17

  • あひる

    あひる

    2014年本屋大賞2位
    最近この作品を読んでる人多くて気になった
    特に何か起きるとかじゃなくヒューマンドラマなんだけど、ゆっくり受け入れる感じが自分好みでよかった
    特に山ガールの章の2人の掛け合いが漫才のようで最高だったし、登場人物たちも我慢してる部分はあるけど明るく、読んでても気を病むことなく進めれた
    本の題名はなに??となってたところ、出てくる章は言ってしまえばとても短く終わってしまう 全然物語を作り広げることだって可能だったと思う。でもこの短さが生きてる者に変にしがらみを与えずパッと光って消えるようなイメージで終わらせたのがなんかよかった

    好きなフレーズ引用
    オレくたくたになるまで生きるわ
    師匠の前ではまっさらなピンッとした自分でありたかった
    自分の呼吸の音だけを頼りに一歩一歩進んでいくと何もかもどうでもいいような気持ちになってくる
    無駄ってものがなかったら人は辛くて寂しくてやってられないのかもしれない
    人間関係というのは方程式のようにどんな数字を代入しても成り立つというようなものではない
    一樹もそれでいいと言っている
    動くことは生きること 生きることは動くこと
    続きを読む

    投稿日:2024.04.11

  • 葦湯♨️

    葦湯♨️

    ああ、これは面白い
    登場人物がみんなキャラ立ちしててわかりやすいし、
    文体も読みやすかった。
    テツコとギフと周りの人の話。
    やはり生と死と愛と性がテーマ。大半のものはそうだが…

    どの人も自らの考えがはっきりしてて、
    辛いのだろうけれどその中で楽しんで生きてる感じはした。
    こうありたいなとも思った

    余裕を持って人に優しく行きたいね


    本作は連作短編でした。
    たまにこう人として考えさせられる作品に出会えると嬉しい気持ちになる
    続きを読む

    投稿日:2024.04.01

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