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宮城谷昌光 / 毎日新聞出版 (17件のレビュー)
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総合評価:
シシン
4
残念
宮城谷さんが大好きなんです。重耳からはまり数多くの宮城谷小説をよみました。 短編集・長編中国小説の魅力を知ったのは宮城谷さんのお蔭と言っても過言ではない。 宮城谷小説では英雄も時には視点がかわると暴君…になる 趙武霊王がすきでしたが、楽毅ではいい面ではかかれてなかった。そういう見方もあると感じました。でもこれは駄目だ。 長城の影短編集では上手い事描かれた人物が完全に宮城谷さんの手で偶像が書き換えられた。 劉邦の感の良さは誰もが知るところ。これはいい。でも、キレキレの知的で物わかりのよい劉邦はみたくなかった。続きを読む
投稿日:2016.08.30
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ravenclaw55
人が人を識る不思議さ。 人を見抜く力というのは、あてになる情報がまるでない中で判断しなければならない昔の方があったのかもしれないな。 土地の有力者呂公が劉邦の人物を見抜いて、娘を嫁に与えようとする…場面を読んで、そう思った。続きを読む
投稿日:2020.07.07
abba-rainbow
このレビューはネタバレを含みます
久々に宮城谷さんの小説を読み始めた。 随分昔に、「晏子」や「孟嘗君」を読んで、メチャメチャ面白かった記憶があるが、ブクログを始める前だったので、残念ながらレビューはない。なので、いつかもう一度読んでみたい。 今回は、この「劉邦」。まずは上巻。 かなりいい感じ。すでにワクワク感がある。 時代は、秦の始皇帝の時代。不老不死を望んだ始皇帝がついに没し、二世皇帝が即位。秦の暴政は続く。 そのころ、沛県生まれの気のいいオヤジが、泗水亭という亭の長となった。竹皮冠をかぶり、動いていれば陽気だが、静止していると陰気になる。酒好きだが、人の良否を一目で見抜くするどい感性を持っている。 当時の税に値する労役を課され、劉邦は100名ほどの労働者を引き連れて出発するが、出発早々、逃亡者が出る。一人でも逃亡者を出すということは、課された役務を果たさないこととなり、従ってその時点で犯罪者となる。命の保証はない。 どうせ命がないのならと、劉邦は解散宣言。だが「俺についてくるものはついてこい」と、集団の逃亡生活が始まる。そして、人望熱い劉邦の周りにはたくさんの人が集まってくる。 ちょうどそのころ、世界史の教科書でも習った、陳勝・呉広の乱が勃発する。秦の暴政に対する不満の爆発だ。 しかしながら、劉邦たちは、陳勝・呉広には組みせず、独自の軍団を作り、力を蓄えていく。 上巻では、劉邦の軍団が、秦軍との初陣に勝利するところで終わる。軍団がますます力をつけていく、その理由は、劉邦の人となり、つまり有能な人材を呼び寄せる徳を持ち合わせているところにある。 有能な将の将たる劉邦の快進撃。まだまだ、序盤戦だがこのワクワク感がどんどん大きくなる気配が間違いなく感じられる。
投稿日:2018.10.10
Yoida
冒険っぽい感じで楽しい。何がどうして皇帝にまでなるのかさっぱりわからないところもワクワクする。あと地の文がわりと正直。この辺はよく分からない的な事とか書いてある。
投稿日:2016.03.24
koochann
若き日の劉邦といっても、既に40歳代後半!実は若い日に暴れん坊だったとの回顧が出てくるが、既に大人物の風格があるところから物語は始まる。立場は亭長(警察分署長)。貴種の相があるとの記述がくり返されるが…、著者のいつものパターン!将来、鬼后となった呂薙との結婚までの経緯、そして若き日の賢い呂后の描写が興味深いところだし、多くの部下たちとの出会いから、それぞれの性格が描写されていて楽しい。幼馴染の盧綰、犬肉業者・義弟の樊噲、口の堅い夏侯嬰、知恵の曹参、蕭何。彼らが劉邦の徳に惹かれ、徐々に集団が拡大していく。劉邦が儒教を嫌い、そして特に礼楽(音楽)を嫌っていたことは初耳だったが、紂桀の滅亡の理由として既に広まっていたということなのか。続きを読む
投稿日:2016.01.28
yuusuke2013
著者の作品にしては早めに本題に入った気はする。序盤なのでスカッとする展開は少なめだが面白かった。劉邦の奥さんが良く描かれているのは印象的だった。
投稿日:2016.01.03
konetama
この歳までボンクラだった劉邦がいきなりのヒーローっぷりに呆れるが、宮城谷さんらしい。 全体の感想は3巻読み終えた後に。
投稿日:2015.12.04
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