【感想】うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。5

最高のストーリー(^^)d(^^)d(^^)d

幸せの最中に突然現れた過去のしがらみから、主人公を巻き込まないようにその身を犠牲にするヒロインと、ヒロインを取り戻すために、かつて無いほどの非情な一面を見せる主人公。
これまでの、ほんわかとした中にも…泣けるストーリーとはまた違った雰囲気の展開でした。

お互いを思いあってのそれぞれの行動が、悲劇的なすれ違いを見せてくれます。

この状況からのエンディングまでに至る展開は実に素晴らしく心揺さぶるストーリーでした。
主人公だけではなく、ヒロインを慕う人々の行動が実を結んだ、実にこの作品らしいほんわかとくる展開でした。続きを読む

展開がすごく速い

「かもしれない」どころか、対魔王最終兵器なデイルがやばい。

魔王はそれぞれに性格が違い、それぞれに異なる物語が紡がれる。
一冊でこれだけの話を片付けるか、というとんでもなく速い展開だが、決しておざな…りではなく、ものすごく濃い内容になっている。

そして、幼い頃のラティナにとって唯一親しい相手だった「一の魔王」フリソス、
そんなことは知らずに怒り狂って乗り込んでくるデイル。
二人の対面の結末は・・・

ラティナを知るその他の多くの人々も、具体的な描写こそ少ないが、デイルの知らないところで大活躍しているところが素敵。
不器用親子あらため不器用カップルは、思い詰めたあげく世界を変えるレベルの騒動を起こしながら、最後はやっぱり生ぬるいほんわか空間なのがこの作品らしい。

とりあえずタイトル通りの物語は終わったような、でもこれで物語は終わらないよなあ？という微妙な雰囲気で、今後どうなるのやら。
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