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灰原薬 / 月刊コミックバンチ (69件のレビュー)
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総合評価:
sabachthani?
12
菅原道真と在原業平がコンビを組むなんて!
菅原道真と言えば、学問の神様もしくは日本三大怨霊の一人として有名。 在原業平と言えば、伊勢物語の昔男のモデルとも言われ平安時代きってのプレイボーイ。 生没年が幾らかかぶっているとはいえ、あまり共通点も…接点もなさそうな二人がコンビを組み、京の都で起こる事件の解決に乗り出す…というなかなか意表を突く設定の物語ですが、二人のキャラクターも秀逸で現代に置き換えるとしたら「気難しい天才少年(道真)に事件解決のアドバイスを求める女たらしの刑事(業平)」という感じで結構面白い。 博識ではあるけれど経験値の少ない道真が、挫折や社会の理不尽を知る業平に出会ってどう変わっていくのか…まだ始まったばかりですが、先が楽しみな作品です。続きを読む
投稿日:2014.11.22
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saneyuki
4
道真少年の面妖事件簿
ご来訪ありがとうございます。 6巻まで読んだ印象等してはとても良い作品だと思います。簡単ながら紹介してみたいと思います。 無知な私ならともかく菅原道真となれば、歴史に詳しくない方でも学問の神様として…記憶しているかと思われます。 私の場合学問の神様にすがる以前の問題でしたので、大阪に住んでいならが大阪天満宮って行ったことないんですよね。もっと勉強しろと雷に打たれそうです。 そんなことはさておき、劇中ではまだ少年の道真と女性関係に色々問題のあるオッサン在原業平がコンビを組んで面妖怪奇な事件の解決に乗り出すというストーリー。 よくこんなこと考えるなと思ってしまいます。 道真と業平は何かで交流があったような感じの記述を見たことがあるので、完全な創作ではないと思います。大雑把に藤原氏と反藤原勢力として二分するなら交流はあったと見る方が自然でしょう。 歴史物としても、とてもしっかりした内容です。それでいてあまり歴史に詳しくない方でも読めるように配慮されているためハードルは低いかと思います。 ただタイトルは「応天の門」なので、物語は藤原氏の権力基盤が形成されていく過程が描かれていくと思われます。 応天門の変を少しだけ簡単に書いておきますと、応天門で火災が起こる事件です。 この事件で藤原氏の対抗勢力が放火の犯人として流罪となり藤原氏の権力基盤が確立されます。冤罪説の絶えない疑惑満載の事件です。 応天門の変まで物語が進むなら、どのような結末になるかとても楽しみです。 応天門の変に限らず、平安時代はもっと注目した方が良い時代です。人気があるのは戦国時代とかですが、藤原氏が日本史に与えた影響は計り知れないと考えています。 その藤原氏全盛(五摂家は全て藤原氏なので平安時代以降藤原氏が消えて無くなった訳でなは無いです)時代、日本という国はどのような状態だったかをしっかり直視した方が良いと思います。憲法で軍隊を廃止し国庫に入るはずの税は藤原氏の懐に、国民の生活は恐らく日本史史上でも最悪だったかもしれません。国とは何の為にあるのかを考えされられます。あまりにもひどい政治の末に私設武装集団が軍事力を背景に国を運用しなければならないほどです。それは明治維新まで続きます。 本作品がもっと注目されて、そして平安時代が改めて見直されたら、それはとても良いことだと思っております。続きを読む
投稿日:2016.12.25
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かとのひも
このレビューはネタバレを含みます
平安の京の町を宮中を跋扈するものは… 過去を振り切れぬまま女性の元を渡り歩く在原業平、権少将 唐の本をひたすら読みたい若き菅原道真、文章生 ・鬼退治の話 鬼が女を拐かすという。 業平の妻の縁者であり道真の腐れ縁である長谷雄が検非違使に捕まる ・玉虫の姫の話 美しく嫋やかで素晴らしい跡で詩を書く玉虫の姫 入内の話が出るが家の女房たちは姫の入内を阻止したく思っている ○高子さま!!! ○ミステリーとしても、平安物としても、業平さま物としても、道真公物としても、バディ物としても、すばらしく面白い ○巻頭が色っぽくて参った。高校くらいからか。業平さまだから、しゃーない
投稿日:2024.02.07
saya
設定が面白く、絵も綺麗で大変読みやすい。 歴史をうまく絡めてあるし、大人が子供を敬い 協力を頼んでくる構図が好きだ。 道真の注意深く博識なのに面倒くさがりなキャラが良い。 「最後には正しい者が勝つと本気で思っているんじゃないだろうな?」 と”大人”である業平が問うシーンが良いし、 「私はまだ何も知らぬ」と道真が思うところも印象的。 若い正義感から怒り、知識をもって妖しを作り出して 懲らしめる手腕が鮮やかだ。 玉虫姫のエピソードはとても悲しいが、 業平が「一度騙したのなら最後まで騙しきるのがいい女というものだ」と手を貸し、 久通の件も合わせて上手く丸く収めるところがすごい。 主上も優しいお方なところが素敵だ。 業平が白梅を口説いているところも笑ってしまうが、文を書いていたのは彼女なのだから、業平にとっての玉虫姫が白梅であることは確かにその通りである。 道真にとっても漢学のわかる女房はありがたいだろうし、良い結末。
投稿日:2024.01.25
ゆら
ジャンルは平安ミステリ、でいいのかな。無理が通り、道理が引っ込む世界の話、という感じ。絵柄も世界観とあっているし、ひとつひとつの描写も丁寧で面白い。昭姫って蔡文姫のことなのね
投稿日:2023.02.19
橘
菅原道真と在原業平のバディもの。再読でも面白いです。 知識に経験が追い付いてなくて頭でっかちになってる道真を引っ張り回して、新たな世界をたくさん見せていく業平卿って感じ。 在原業平のプレイボーイっぷりがすごい。「見栄えの善し悪しは女の善し悪しではない」「一度騙したなら最後まで騙し切るのがいい女」、創作だけれど本当にこんな感覚だったとしてもおかしくない。年の功です。 引っ掻き回し役は長谷雄くん。しょうがないなと思いつつ、道真も業平も見捨てないのが良いです。草子の読み過ぎ、って伏線。。 白梅や昭姫さんも好き。是則さん最初から苦労人だ。高子姫と業平卿密かに想い合ってるの切ない。続きも読みます。
投稿日:2022.12.24
sunny
道真=太宰府に飛ばされた、怨霊?になって都を襲うみたいなイメージだった。本書ではひねくれた頭脳明晰な少年でかわいかった!この少年が今後色々な政略に巻き込まれるんだろうなぁと既に心配。
投稿日:2022.11.26
テネチカット
読もう読もうと思いつつ過ごしていましたが読んだので記録。 道真がひねた子供みたいな性格なのが可愛くて良い。
投稿日:2022.10.13
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